二人が語る新生エーグルへの期待。
ー セルフコーディネイトを考えるなかで、イメージしたロケーションやシチュエーションはありましたか?
正明:コートは小さい方のサイズを選んだんですが、シャープでミニマルなデザインのなかに、何気なく静かなんだけどしっかり主張する感じがありました。モダンできれいな場所に行ったり、誰かと食事に出かけたり、ちょっとおしゃれして外に出たいなという気分になりましたね。
信之:休日の格好はナードなヴィンテージを着たりとまた違うんですけど、今回は自分自身のスタイル提案として〈エーグル〉のものを合わせました。感覚を研ぎ澄ましたというか、おしゃれを楽しみつつも、挑戦して、スイッチを入れた時のスタイリングです。そこに〈エーグル〉のものが自然と馴染んでいったんです。

ー 最後に触れておきたいのが、〈エーグル〉を語る上で欠かせない環境への意識です。このブランドはサステナブルへの意識が高まるずっと前から環境に配慮したものづくりを行なっています。そうした背景は、「ファッションや都市的な方法で、自然に近づくために、都市とコンテンポラリーなことに密着したアプローチを展開している」と語っていた〈エチュード〉の3人のビジョンとも深く結びつくように思いますが、二人はどのように感じていますか?
信之:〈エーグル〉が環境に配慮するのはかなり早かったですよね。ぼくは個人的に歴史あるブランドが好きなんです。その歴史のなかに自分の琴線が触れる部分を見つけたくなるし、培われた技術や考え方を含めてブランドのレガシーを着るような感覚があります。
正明:環境問題やサステナビリティに対するスタンスは、どうアウトプットするかにかかっていると思います。〈エチュード〉のチームは、出版やデザインもディレクションしているから、アイデアのミックスも秀逸。ちょっとした違和感や、少しの変化を活かしたアウトプットが巧みだからこそ、説得力を感じます。
信之:〈エーグル〉に新たな視点が加わったことで、169年の歴史が裏づけるフランスらしいイメージや、都会的で、機能的で、自然のなかでも着られるということの強みがより一層際立ったように感じました。〈エーグル〉が掲げるビジョンと〈エチュード〉が持つクリエイションの視点が上手く融合しているということなんでしょうね。
