PROFILE
1977年東京都生まれ。1999年に文化服装学院を卒業し、テキスタイル会社に勤務。その後、2007年に自身のブランドである〈ファセッタズム(FACETASM)〉をスタート。2016年に第34回毎日ファッション大賞の大賞を受賞。同年開催のリオ五輪閉会式では「フラッグハンドオーバーセレモニー」の衣装製作を担当。また、クリエイティブディレクターとしてファミリーマートによるブランド〈コンビニエンスウェア(Convenience Wear)〉も手がけている。
〈G-SHOCK〉はファッションアイコン。
100年後も残るデザインだと思う。
自分好みのカラーリングで〈G-SHOCK〉をカスタマイズできる「MY G-SHOCK」。1983年に発売されたブランドの初号機「DW-5000C」の系譜を受け継ぐ定番モデル「DWE-5610」をベースに、文字板、ベゼル、ベルト、ベルトループ、そしてバックルの配色を自分好みの色にカスタマイズできるというサービスです。

「高校生のときに雑誌の『Boon』を読んでいて。むかしからファッションは大好きだったんですよ。当時、『ジェイソンモデル』って呼ばれていた黄色い〈G-SHOCK〉が流行っていたのを覚えてますね。ぼくも大好きでした。あとは黒いアイテムの溝にクレヨンで色を塗って、自分なりにカスタマイズをして楽しんでいた記憶もあります。それでラスタカラーにしたりして遊んでましたね(笑)」
そう笑いながら当時の思い出話しを語ってくれたのは、〈ファセッタズム〉のデザイナーである落合宏理さん。〈G-SHOCK〉は「ファッションのアイコンですよね」と続けます。

「かっこいいギアのひとつじゃないですか、〈G-SHOCK〉って。海外のメゾンブランドから、国内のショップに至るまで幅広くコラボレートしているのは、〈G-SHOCK〉が時計ブランドとして確立されたものになっているからだと思います。そうするとコラボがすごくしやすいし、お互いを高め合うことができる。それこそ100年後も残るデザインだと思うんですよ」
〈ファセッタズム〉も過去に〈G-SHOCK〉とコラボレートしたブランドのひとつ。そのときはどんなことを意識してデザインを考えたのでしょうか?
「〈G-SHOCK〉ってぼくの中ではメジャーな存在だから、あえてアンダーグラウンドなデザインを掛け合わせたかった。それでコラージュっぽいものを意識したりとか、落書きっぽいモチーフを加えてみました。むかしライブハウスでよく見かけたフライヤーのように、貼り付けてコピーしたような質感を取り入れてみたんです」