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Let’s Eat vol.2ファッションと通ずる、名店のカジュアルライン。
MONTHLY JOURNAL JUNE 2022

Let’s Eat vol.2
ファッションと通ずる、名店のカジュアルライン。

ミシュラン、ワールドベスト50、食べログの100名店などの格付けが食のすべてではありません。そこからこぼれ落ちる魅力もたくさんあるわけで…。とはいえ、てっぺんを目指して、しのぎを削ってきたレストランがおいしくないわけがない。今回はファッションにも通じるような、ミシュランの星を獲得したレストランの味を楽しめる、カジュアルラインのお店を紹介します。清水寺から飛び降りる覚悟も要らない、財布にも優しめな価格設定と抜群の味をお約束します。

03 MS. CASABLANCA

「NEWoMan YOKOHAMA」のレストランフロアに位置するこのお店は、内装やメニュー表など、全体のトーンがいわゆる街中華のイメージとはやや異なる。

このお店の飲食すべてを監修するのは南 俊郎さん。いい意味で中華らしくないのも、南 俊郎シェフの一つ星中華料理店「Mimosa(ミモザ)」の雰囲気と同じなのだ。また、「MS. CASABLANCA(ミズ カサブランカ)」では、「Mimosa」のシグネチャーメニューをいくつかリーズナブルに味わうことができる。

大根パイ ¥550

そのひとつ「大根パイ」は一口かめば、外はサクサク、中の大根はジュワッとみずみずしさに驚きのうまさに包まれている。

「大根は水分を多く含むフレッシュなものを使っているので、パイを揚げる熱で、水分が出てくるんです。その水分を逃さないように、しっかりと包んでいます」

とは、料理長を務める竹本さん。

中国干し梅酢豚 ¥1,650

「『Mimosa』もそうですが、『MS. CASABLANCA』もオールド上海の料理がコンセプトです。足し算ではなく、引き算の料理といいますか、食材の味を引き立てる味付けになっています。ワインにも合うようなテイストになっています」

そんな中華は、街中華とは一線を画す。変わらない、安定した味が街中華の魅力だけど、ここでは期間限定メニューが季節ごとに登場するなど、客を飽きさせない変化が逆に魅力。中華では珍しいアフタヌーンティーもそのひとつ。

「こちも南さんのアイデアです。スイーツは中華のエッセンスは残しつつ、エッグタルトや南さん考案の揚げプリン、セイボリー(塩味の軽食)として大根パイもメニューに入っています。私自身はパティシエの経験があるので、南さんと相談し西洋の要素を入れることもあります」

季節限定の冷やし中華・点心セット ¥2,000、飲み物は金色泡茶(ホアンジンフォームティー) ¥550

ミシュラン一つ星の味をリーズナブルに味わえるのはもちろん、横浜界隈に住む人、または会社帰りの駅ビルで明日の活力になるおいしい中華を食べたいひとにとっては、最高の立地と雰囲気のモダン中華を楽しみたい。

PROFILE

MS. CASABLANCA

住所:神奈川県横浜市西区南幸1-1-1 ニュウマン横浜 8階
電話:045-534-9008
www.ms-casablanca.jp

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