渋川、夜はすぐにイっちゃいますけどね。
ー唯一フォローしている人が加賀美さんということで、やっぱりアイテムとか送られてくるんですか? お気に入りとかありますか?
加賀美: 送られてきますよ。全部シンプルなデザインでいいなと思いますね。でも、“TOILET”って入ってるのはちょっとどうかと思いますね。ぼくだったら“BATH & DOGS”とか、“BATH & LIFESTYLES”とか、“BATH & LIVING ROOM”ってしますね。だって便所って意味でしょ?

渋川: ブランド名を考えるにあたって“◯◯&〇〇”ってつけたかったんですよ。“&”ってついているブランドは長続きしているような気がして。それで急に「風呂トイレ別って英語でなんていうんだろう?」って閃いて、調べて出てきたのが〈SEPARATE BATH & TOILET〉だったんですよ。渋川も“TOILET”っていうのが気になってはいたんですけど、ブランド名の語呂や字面に惹かれてこれにしましたね。でも、じわじわといいブランド名なんじゃないかと思うようになって、いまはとても気に入ってますね。ロゴもいいでしょ?
加賀美: ちょっとズレてません?
渋川: これも渋川がつくったんですよ、iPhoneで。ズレてるの気づかずにミーティングで見せたら、「渋川さんズレてますよ」って言われて中央に修正したんです。だけど、やっぱりちょっとズレてるほうがいいでしょう?
加賀美: メインストリームとはちょっとズレてるみたいなメッセージを感じますけど。ぼくもそういう姿勢は好きですけどね。あえてそこにはいかないみたいな。
渋川: イきたいのにイケない、みたいな?
加賀美: なに言ってるんですか?
ー………。
渋川: 渋川、夜はすぐにイっちゃいますけどね。
加賀美: そこはメインストリームなんですね(笑)。

ー〈セパバス〉はどんなブランドなんですか?
渋川:
正直、すごいオファーが来てたんですよ、渋川に。海外からも来ていたし、国内からも来ていたし、ファッションじゃなくてスポーツメーカーからも来ていたし。20~30件くらいのオファーがあったんですけど、そのどれもが単発的なコラボレーションの話でした。だけど唯一1社だけ「渋川さんのブランドとして自由にやってほしい」というオファーがあって。それでスタートしたんです。
それで打ち合わせをしにその会社を訪れたときに、オーガニックコットンの生地などが展示してあって。渋川ビビッときちゃいましたね。「これでいきましょう」となったんです。
ーサステナブルですね。
加賀美: ぼくもコットン好きですよ。着てる服、だいたいコットンです。オーガニックではないけど。
渋川: さすがです。渋川もコットンが多いんですよ。ナイロンだと静電気起こるんで。渋川、静電気が怖いんで。
ーどうやってデザインしていったんですか?


渋川: ちゃんと着られるものをつくろうと思って。だから、服はベーシックなものが多いですよ。渋川、そこらへんはちゃんと考えてるんで。
加賀美: このまえインスタでファッションショーしてましたよね? あれはすごいよかったですよ。服を持って現れるっていうのが斬新でした。
渋川: ショーのあと電話くれましたよね?
ーやっぱり電話してるじゃないですか。
渋川: ですよね。
加賀美: だけど、その次に代官山のTSUTAYAでやってた商品説明はイマイチでしたね。電話がかかってきた時点で見るのをやめましたよ。
渋川: 知り合いからかかってきちゃったんだから、しょうがないじゃないですか。
加賀美: だけど、ファッションショーは本当によかったですよ。通販番組みたいな音楽のチョイスもシビれましたよ。
渋川: どうもです。
ということで、渋川さんと加賀美さんの対談前編はこれまで。仲がいいのか悪いのか、やや不穏な空気も流れる場面があったりと、緊張感のただよう空気感が漂う現場。対談は中編へと続きます。乞うご期待!
- 1
- 2