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FEATURE
海辺の街を離れ、山の麓で蒸留家になった男の物語。
YAMATOUMI farm & distill

海辺の街を離れ、山の麓で蒸留家になった男の物語。

今年あたり、日本もクラフトジン元年といってもいいのではないでしょうか。世界には一足早くブームが到来していますが、近年日本にも全国各地に小さな蒸溜所がオープンし始めています。そんななか、長野県北部は野尻湖のほとりで注目の蒸溜所「YAMATOUMI farm&distill」がこの冬スタートしました。海の街・鎌倉で生まれ育ち、惣菜バルを営んできた瀬木 暁さんが、なぜ山の麓で蒸留家になったのでしょうか?

  • Photo_Yumi Saito
  • Interview&Text_Takuro Watanabe
  • Edit_Ryo Komuta

145回の冬を乗り越えてきた古民家。

蒸溜所の建物は、しっかりとした梁の日本建築ではありますが、日本有数の豪雪地帯の冬を乗り越えてきただけあって、雪の重みで全体的に傾きがあったといいます。「壊して建て直したほうが早いという案もありましたけど、残した方が面白いんじゃないかと思ったんです。大変な道を選んでしまいましたが、残してリノベーションしてよかったですね。解体は自分と手伝いに来てくれる友人たちと一緒にやって、施工は雪のことを知らないとダメだから、地元の工務店さんにお願いしました。パートナーが建築資材の会社をやっているので、良いテスト資材が多くあったのに助けられましたね」

「梁や屋根をそのまま見せたかったんですけど、保健所の許可が下りないので建物内部に白木で箱を作りました。ハウス・イン・ハウスって呼んでいます」

エントランススペースにあるテーブルは瀬木さんのDIYによるもの。「昔から古い鉄脚とかを集めるのが好きなんです」

蒸溜所前のハーブ園で自家栽培されたオレンジバームなどのハーブ。採取されたさまざまなハーブがクラフトジンの味を決める。

INFORMATION

YAMATOUMI farm & distill

住所:長野県上水内郡信濃町大字古海4089番地2
https://www.instagram.com/yamatoumi_farm_and_distill/
※鎌倉の「オイチイチ」ではポップアップも定期的に開催。

オイチイチ

住所:神奈川県鎌倉市大町1-3-21
電話:0467-55-9582
https://www.instagram.com/oicheech/

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