アニキ、ブランドのことを知る。

今回の舞台は、2022年3⽉に代官⼭にオープンした「ナナミカ マウンテン」。“都会の中の⼭の家”をテーマにした2フロアのショップは、自然光が差し込むガラス張りのデザインに。

PROFILE
1968年⽣まれ、東京都出⾝。株式会社AG代表。⻑年、広告代理店に勤め、ファッションブランドやメディアとともに雑誌の紙⾯や広告制作に携わる。その後、独立し、2018年に⽴ち上げたファッションと⾷のYouTubeチャンネル「アニチューブ」が⼤⼈気に。最近は、朝4時に起床する超朝型⽣活。好きなラーメンは⼭⼝県に根付く宇部ラーメン。
Instagram : @ eijikatano
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―アニキ、本⽇はよろしくお願いします。
こちらこそ、よろしくお願いします。いきなりなんですけど、〈ザ・ノース・フェイス パープルレーベル〉って、〈ナナミカ〉とどういう関係なんでしたっけ?
ー〈ナナミカ〉がプロデュースしているレーベルが〈ザ・ノース・フェイス パープルレーベル〉なんです。なので、〈ザ・ノース・フェイス パープルレーベル〉のロゴにも〈ナナミカ〉の⽂字が⼊っていまして。
そういうことでしたか。
ーちなみに、〈ザ・ノース・フェイス パープルレーベル〉は2003年に誕生しているので、今年で20周年になります。
そんな⻑いことやってるんですか。それにしても、店内がめちゃくちゃ気持ちいいですね。⾃然光がたくさん⼊って。
―⼭の家をイメージしてつくられてるんです。
いや〜、グルーブありますよ。⼋ヶ岳にあるサウナ⼩屋みたいですもん。
店内はウッドを基調としたインテリアを揃え、都会にいながら⾃然を感じることのできる空間に。
ー〈ザ・ノース・フェイス パープルレーベル〉はお持ちだったりしますか?
それが持ってないんです。本家の茶タグ(70年代〜80年代にかけてつくられていた製品)は結構持ってるんですけどね。ちなみに、2003年創業ということですけど、当時から、こんな感じでファッションとアウトドアをかけあわせてたわけですよね?
ーそうなんです。
それはすごいな。アウトドアウェアが街着として通⽤するということを、そんなときから思い描いてたわけですよね。例えば、フリースなんていうものは、本来はインサレーションとして着るものだからサイジングはピッタリじゃなきゃいけない。それを、別にダボダボでもいいじゃんと考えて、街で着れるように進化させたってことです。その考えはいまでこそグローバルスタンダードですけど、当時の⽇本にはなかったですから。
ーアニキは、服だとオーセンティックなものやヴィンテージがお好きなイメージがありますが、新しいものに挑戦することはありますか?
ヴィンテージも⼤好きですけど、そこに凝り固まっちゃってもよくないとは思ってるんです。⼀⽣、ビートルズとストーンズしか聴かないみたいになっちゃうので。やっぱり新しいもの、例えばVaundyとかも聴かなきゃダメじゃないですか(笑)。

こうしたタグの⼊れ⽅も〈ザ・ノース・フェイス パープルレーベル〉らしさなんですか?
ーそうなんです。⼩さく、ひっそりと。
本家はドーンとロゴがあって、あれはあれでいいですけど、こっちは⼤⼈びていていいですね。紫のロゴも素敵ですけど、なぜ紫に?
ー日本において紫は格式の高い色とされています。フィールドだけにとどまらず、当時まだ馴染みのなかったアーバンアウトドアに挑戦する、ワンランク上、みたいな想いを込めて紫になったそうです。

なるほど。世代的にも、ファッションに関する考えが凝り固まっているから、そうして柔軟に新しいことに挑戦するのは本当にすごいこと。しかも⽇本発のプロダクトが、海外でも受け⼊れられているわけでしょ。そういうのって俺、すごいリスペクトですよ。