柄と色使いで、セットアップを自分らしく着崩す。
PROFILE
1994年、京都府生まれ。2019年に移動式ヴィンテージショップ「Blanche Market」を友人と立ち上げる。2021年に独立し、環境問題や社会問題と向き合いながらファッションを楽しむヴィンテージショップ〈BÉBÉ〉を運営。2月23日から「SOCIAL TOKYO」でイラストレーターのCONVENIENCE YOUNGとコラボレーションイベントを開催予定。
Instagram:@michellevitamin
ー ミシェルさんは柄物や色物を着ているイメージがあったので、ブラックのセットアップは新鮮に感じます。
正直、黒い服はあんまりクローゼットにないんですけど、ブラックの服をモダンに着こなすフランス人のスタイルは憧れます。スタイリングのポイントは、セットアップのクールなムードを崩しすぎないように、インナーに柄シャツを合わせたこと。柄モノを選んだのは、ヨーロッパのムードや色合いを取り入れたかったのと、自分らしさを出すためです。
ー 〈コンバース〉との思い出があれば教えてください。
高校生の頃、「チャックテイラー」に色が異なる2本の細いシューレースを通してカスタムしていたことですかね。ピンクやイエローなど、ビビットなカラーを選んでアレンジするのが楽しくて楽しくて。気に入った色合わせのものは、穴があくまで履き倒していました(笑)。
ー ジャケット好きのミシェルさんにとって、このセットアップはどんな点が魅力的でしたか?
ジャケットはシワが入ると見栄えが台無しになってしまいますが、これはウール100%だから生地がヨレにくい。だから一日中着ていても、品よく綺麗なシルエットを保てます。しかも、パンツにセンタープレスが入っているので、カジュアルなスニーカーと合わせてもクールな雰囲気になりますよね。
ー 今日履いている「チャックテイラー」は、セットアップとリンクしたデザインになっているんです。
ヒールに施された白いラインは、後から見ると足が綺麗に見えますし、デザインとしても効いています。しかも〈コンバース アディクト〉のモデルなので、歩きやすさもバッチリ。ビブラムソールだから滑りにくいのも嬉しいです。
ー 自転車はどちらのブランドのものですか?
福岡のピストメーカー〈Giro〉の競輪用フレームを使ったピストバイクです。3年前にフレームを買って以来、自転車屋さんで働いている友人にサドルやハンドル周りを調整してもらい、徐々にアップグレードさせています。最近のお気に入りは、今日も付けている裾ベルト。ベルの色に合わせて、ピンクを購入しました。
ー コーディネートのアクセントにもなっていますね。パンツは9分丈なので、ミシェルさんのように普段から自転車に乗る方にもオススメです。
裾がチェーンに絡まらなくていいですね。それに、フルレングスが主流ななか、足首が見えるくらいの丈感は新鮮。ジャケットも程よくゆったりしているから、可動域が広くていい感じです。
ー ミシェルさんなら、このセットアップをどんなシチュエーションで着ますか?
ベーシックなデザインなので、本当にいろんなシーンで着られると思います。普段着としてはもちろん、仕事中も。品のある生地感だから、打ち合わせやテレカンにも良さそうですね。
ー 表面はベーシックですが、裏ポケットに「チャックテイラー」と同素材のブランドタグが施されていたりと、ディテールもかなり凝っています。
細部までこだわった服にはやっぱり惹かれます。パンツも、ウエストがドローコードになっていますよね。しかも、その紐も「チャックテイラー」のシューレースと同素材。〈コンバース〉らしさが随所に落とし込まれていて、素敵だと思います。