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スニーカーフリークのリアルな靴選び。 Vol.1 小木“POGGY”基史
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スニーカーフリークのリアルな靴選び。
Vol.1 小木“POGGY”基史

最新のパフォーマンスシューズから、限定品にコラボレーション、はたまた忠実な復刻モデルもあればトップメゾンだって参戦し、拡大を続けるスニーカーマーケット。そんななかスニーカーに精通した人たちは今、どのような視点で、どのモデルを選び、実際に履いているのか? 業界屈指のスニーカーフリークたちのリアルな靴選びをリレー形式で紹介していきます。第1回は、日本が世界に誇るファションアイコンとして知られ、根っからのスニーカー好きでもある小木“POGGY”基史さん。最近よく履いている5足をピックアップしてもらい、それぞれを選んだ理由やお気に入りのポイントを聞いてみました。

 

01:NIKE_DUNK 「ダンク」は紺×黄がいちばん好き。

ー 今日は小木さんが最近気に入っているスニーカーについて話を聞かせてください。まずは今履かれている「ダンク」から。

小木:この「ダンク」は1998年の初めての復刻版で、ほぼデッドストックに近い状態。昨年、代々木八幡のショップで買いました。

ー コンディション良好ですね。そして紺×黄の色合いが美しい。

小木:「ダンク」は豊富なカラーバリエーションが展開されていますが、僕はやっぱり紺×黄がいちばん好き。デニムとの相性も抜群です。

本当は1985年のオリジナルが欲しいのですが、コンディションが良いものはほとんど残っていなくて、手に入れるのは難しい。1998~99年の復刻版なら、根気よく探せば、比較的状態が良いものが見つかることがあります。

あと、アッパーの色を反転させた、いわゆる“裏ダンク”も以前からずっと欲しくて、探し続けているのですが、これも今では入手困難。コンディションが良くて自分のサイズにちょうどいいものはなかなか出てきません。

ー 履けないものやサイズがあわないものは、無理して買わないですか?

小木:基本的に自分が履けるものしか買いません。履けなくてもいいからコレクションのために買う、という人もいるかもしれませんが、僕はコレクターではありませんから。

ー 「ダンク」に限らず、1985年前後の〈ナイキ〉の名作バッシュはここ数年、世界的に注目されていて、市場価格も高騰しています。

小木:ちょっと異常なレベルの高騰っぷりですよね。「エアジョーダン1」は特に人気が高く、オリジナルは状態の良いものだと100万円以上することも。また、1990年代後半から2000年代前半にかけて日本限定で発売されたスニーカーの人気も再燃していて、世界中の人たちが注目しています。

ー 往年の名作スニーカーの魅力が、世界的に再評価されていますね。

小木:当時のものにしかない味や風合いを改めて見直して、今の気分で楽しむ。賛否両論あるかもしれませんが、これはこれでスニーカーの楽しみ方のひとつだと僕は思っています。

02:CONVERSE_CHUCK TAYLOR 風合いが最高。1970年代のヴィンテージ。

ー 続いて、〈コンバース〉の「チャックテイラー」。これもヴィンテージですか?

小木:はい、1970年代の一つ星ヒールパッチのものです。すこし前に大阪のヴィンテージショップでコンディションの良い中古を見つけて、ひと目惚れして購入しました。

ー 近年、スニーカーマーケットはネットが主戦場になっていますが、小木さんは今もリアル店舗で買うことが多いですか?

小木:昔も今も、お店で買うことが多いです。ネットでスニーカーを買うことはあまりないですね。

ー それにしても、この「チャックテイラー」もヴィンテージとは思えないほどコンディションが良いですね。

小木:古いスニーカーにとって加水分解や劣化は避けがたい問題ですが、「チャックテイラー」に関しては素材の性質上、その心配があまりありません。それでいて、当時のもの特有のゆがみや、くたっとした独特の風合いがある。そこがたまらないですね。

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