トレイルシューズの実力を山で検証!
一夜明けて2日目。この日は山を舞台に、トレイルランニングシューズの新作「テクトン エックス 2(TECTON X 2)」を体験します。
「テクトン エックス 2」はミッドソールにカーボンプレートを搭載。〈ホカ〉のトレイルランニングシューズのなかでもエリートランナー向けのレーシングモデルという位置付けです。
今回のトレイルランのフィールドは南房総の名所「鋸山(のこぎりやま)」とその周辺の山域。鋸山は標高329メートルの低山ですが、山が少ない千葉県において手軽に登れる山として老若男女から親しまれています。
スタート地点はJR内房線の浜金谷駅。鋸山の麓にあります。
参加者全員で記念写真を撮って、いざ出発!
この日のトレイルランは、浜金谷駅から車力道と呼ばれる登山道で鋸山山頂へ向かい、そこから登山道や林道を経て浜金谷港へ降り立つ約13キロのラウンドコース。
浜金谷駅からロードをしばらく進むと「鋸山 登山道」の標識が見えてきました。
登山口から登山道に入り、車力道経由で鋸山山頂を目指します。上質な石が採れる鋸山はかつて石材の採掘が盛んに行われていました。石を運び出す人たちは「車力」と呼ばれ、この道を通じて切り出した石を麓まで運び降ろしていたそうです。
この日の天候は雨。トレイルランは自然が舞台のアクティビティであり、その日の天候に応じて装備を考える必要があります。雨を凌げる防水性の高いレインジャケットは欠かせません。
「テクトン エックス 2」はアウトソールに軽量化を施したヴィブラムメガグリップを搭載。雨でぬかるんだ路面でも着実にグリップ力を発揮してくれます。
アッパーにはマトリックスと呼ばれる耐久性の高い人口繊維を採用。疎水性や速乾性を備えているため、水を含みにくいうえに濡れても乾きやすいという特性があります。
登山道の途中には、石切り場の遺構が。
ここは切り通しと呼ばれる、岩壁を切り抜いてつくった道。鋸山の見どころのひとつです。
稜線に出て登山道をしばらく進むと、鋸山山頂に到着!
しかし悪天候のため眺望はゼロ。残念。
トレイルランはまだまだ続きます。山頂から登山道をさらに進み、林道口方面へ。
下りのトレイルを走る山本。アウトソールのグリップ力が高いとはいえ、頼りすぎは禁物。足元に気をつけながら慎重に歩を進めます。
林道口に下り立つと、そこから先は下り基調の砂利の林道。「テクトン X 2」のクッション性と反発力が生かされる場面です。
林道を駆け抜ける榎本。着地のたびに〈ホカ〉特有のクッション性の高さとカーボンプレートによる推進力を感じられます。
ロードに出てから海沿いの道をしばらく走って、フィニッシュ地点の浜金谷港方面へ。
そしてフィニッシュ! 約13キロ、約2時間半のトレイルランを無事に終えました。