河田フェザーだけが作れる光電子®ダウン。
ここは「UMOUサイエンスラボ」。羽毛に含まれるダウンやフェザー、不純物などの混合比率や、羽毛の清浄度合い、かさ高(フィルパワー)などを調べる羽毛の専門機関です。もともとは「河田フェザー」の研究室で、いまも工場内に併設していますが、公平に検査するため、2015に独立した別会社。IDFB(国際羽毛協会)よりも厳しい出荷基準を設け、2018年から継続してIDFBの認証試験機関として認定されています。
「河田フェザー」の羽毛を検査する際は、独自の品質基準で厳しくチェック。例えば、羽毛の清浄度試験では、業界基準の倍以上の数値を合格ラインとしているそうです。
加工済みの光電子®ダウンを見せてもらいました。右が光電子®ダウン。すべて同じ1gなのに、かさ高が違います。精製すると羽毛が広がりますが、光電子®繊維を混ぜるとその重量でかさ高が減ってしまうそうです。
レーヨンに光電子®セラミックスを練り込んだ繊維を、羽毛の小羽枝に絡ませて光電子®ダウンは完成します。ダウンの重量に対して20%の光電子®繊維が使用されていて、それ以上混ぜ込んでも効果は変わらず、かさ高だけが減ってしまうのだそう。光電子®繊維を絡ませられるダウンの大きさは限られていて、適しているのは世界生産量の1割未満。ダウンと光電子®繊維を組み合わせる技術は、撥水や防炎など、羽毛の加工を得意としてきた「河田フェザー」だからこそ開発できたもの。光電子®繊維を練り込む技術は「河田フェザー」が特許を取得している企業秘密です。
「光電子®ダウンが暖かいことは分かっていたけど、仕組みまで理解していませんでした。前に訪れた北極圏の先住民族は、動物の毛皮を使って防寒していて、こうした防寒具というのはそれこそ大昔からある。そうした自然の素材と現代の最先端技術を融合してここまで機能性を高めているのだなと。極寒のなか、何時間もシャッターチャンスを待つこともありますが、動かずにじっと待っているので、発汗で加熱する素材より、体の放射熱で保温する光電子®ダウンほうが、ぼくに合っていると思います」