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写真家・佐藤健寿と知る、ナナミカのダウンの真価。
Best quality of Down feather

写真家・佐藤健寿と知る、ナナミカのダウンの真価。

毎年、発売されるやいなや品薄となる〈ナナミカ(nanamica)〉のゴアテックス ダウンジャケット。高機能素材を採用したスタンダードなデザインは、ブランドの世界観を凝縮した珠玉の仕上がりです。素材や縫製やパターンなど、細部にいたるまで並み外れたこだわりが反映されていますが、今回フォーカスするのはその中身、光電子®ダウン。独自の視点で世界中を旅する、写真家の佐藤健寿さんと一緒に世界で唯一、光電子®とダウンを組み合わせる技術を持つ、河田フェザーの工場を訪ね、〈ナナミカ〉のダウンジャケットの魅力を紐解いていきます。

  • Photo_Naoto Date
  • Text_Shogo Komatsu
  • Edit_Shun Koda

河田フェザーだけが作れる光電子®ダウン。

ここは「UMOUサイエンスラボ」。羽毛に含まれるダウンやフェザー、不純物などの混合比率や、羽毛の清浄度合い、かさ高(フィルパワー)などを調べる羽毛の専門機関です。もともとは「河田フェザー」の研究室で、いまも工場内に併設していますが、公平に検査するため、2015に独立した別会社。IDFB(国際羽毛協会)よりも厳しい出荷基準を設け、2018年から継続してIDFBの認証試験機関として認定されています。

「河田フェザー」の羽毛を検査する際は、独自の品質基準で厳しくチェック。例えば、羽毛の清浄度試験では、業界基準の倍以上の数値を合格ラインとしているそうです。

加工済みの光電子®ダウンを見せてもらいました。右が光電子®ダウン。すべて同じ1gなのに、かさ高が違います。精製すると羽毛が広がりますが、光電子®繊維を混ぜるとその重量でかさ高が減ってしまうそうです。

レーヨンに光電子®セラミックスを練り込んだ繊維を、羽毛の小羽枝に絡ませて光電子®ダウンは完成します。ダウンの重量に対して20%の光電子®繊維が使用されていて、それ以上混ぜ込んでも効果は変わらず、かさ高だけが減ってしまうのだそう。光電子®繊維を絡ませられるダウンの大きさは限られていて、適しているのは世界生産量の1割未満。ダウンと光電子®繊維を組み合わせる技術は、撥水や防炎など、羽毛の加工を得意としてきた「河田フェザー」だからこそ開発できたもの。光電子®繊維を練り込む技術は「河田フェザー」が特許を取得している企業秘密です。

「光電子®ダウンが暖かいことは分かっていたけど、仕組みまで理解していませんでした。前に訪れた北極圏の先住民族は、動物の毛皮を使って防寒していて、こうした防寒具というのはそれこそ大昔からある。そうした自然の素材と現代の最先端技術を融合してここまで機能性を高めているのだなと。極寒のなか、何時間もシャッターチャンスを待つこともありますが、動かずにじっと待っているので、発汗で加熱する素材より、体の放射熱で保温する光電子®ダウンほうが、ぼくに合っていると思います」

INFORMATION

nanamica DAIKANYAMA

住所:東京都渋谷区猿楽町26−13
時間:11:00〜20:00
電話:03-5728-6550
Instagram:@nanamica_daikanyama

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