honkan 3F shop 出会いと縁がつなぐ物語のあるブランドたち


大きな窓から桐生市を見下ろす。「眺めが良くて、店内も明るいから気持ち良くお買い物ができる」
本館3階のショップには、〈ダブレット〉をはじめ、〈ハイク〉、〈コム デ ギャルソン〉、〈コズミックワンダー〉〈メゾンマルジェラ〉といった国内外のブランドを幅広く取り揃えています。大きなガラス窓から桐生市を眺められ、気分も盛り上がります。このフロアでは、環さんは〈ダブレット〉と〈ハイク〉をリコメンド。

シトウ:これ見てください!一見ビッグシルエットのトラックジャケットですが……背中にスカジャンをモチーフにした刺繍が重なり合っているおなじみのデザインが! ボディと同色の糸っていうところがいい。“細かすぎて伝わらない”みたいな面白さがさすが。好き〜。

シトウ:思わず手にはめちゃいましたが、シューズです(笑)。〈スイコック〉とのコラボで、足を包むようにアッパーを留めて履くのですが、なんとコウモリの姿をしてる! 遊び心が詰まっているけど、ビブラムソールでハイスペック。かわいすぎますね。見ても着ても楽しい! こんなのどうやって思いつくんでしょう……。
環:デザイナーの井野(将之)さんは、群馬県前橋市出身で、彼もここができた2018年のゴールデンウィークに遊びに来てくれて。その時は〈ダブレット〉をよく知らなかったけど、お話をしたらウマが合って展示会にお邪魔する仲に。毎年新年に、群馬をモチーフにしたアイテムを作ってくれて、それがすごく人気で即完。彼はクリエイターとしても人としてもすばらしくて。尊敬できるデザイナーの一人です。
シトウ:いろいろなブランドさんといい関係を作っているんですね。

環:「st company KIRYU」といえば〈ハイク〉というお客様がいるくらい人気です。個人としてもとりわけ思い入れのあるブランドなんです。
シトウ:私も大好きです。これは耐水性のあるパーテックスをつかったボレロ。異素材のドレスの上に着たら絶対かわいい。もう妄想しただけでテンション上がっちゃう!

シトウ:身頃にフリースのファーがついたロングコートはすごく上質な仕立てで、着心地が抜群。肌触りが良くて、すごくいい生地を使っているのがわかる。腕がまげやすいように肘にダーツが入っていたり、細かい仕事がニクい! スリムな男の子も着られるんじゃないかな。
お店全体を通して、すごく気持ちのいい空間でいろいろなブランドを拝見できて、とっても楽しかったです。きっと多くのブランドがラインナップに加えてほしいとオファーしていると思うのですが、環さんが「st company」で取り扱うブランドの基準って何ですか?
環:商品と人、ですね。うれしいことに、いろいろなオファーをいただきます。もちろん商品がいいのはもちろん、出会った時に相手とお話しして、人柄に惹かれるかというのがいちばんの理由なんです。今回ご紹介した〈ミスターイット〉の砂川さんも〈ダブレット〉の井野さんも〈ファセッタズム〉の落合さんもみんな人柄が素敵。その他のブランドさんも私が惚れ込んだ人たちです。そういったブランドの背景を知っていることで、商品への愛情を持ってお客様におすすめできます。また、ブランドさんも、こういうお店だから長い間お付き合いしてくださっているんだと思います。
シトウ:なるほど。それが多くの服好きとブランドに愛されてる理由なんですね。

環:あと、出会いや縁も重要。ちなみに、さっき〈ハイク〉を思い入れのあるブランドと言いましたが、デザイナーの大出(由紀子)さんは桐生出身で、高校生の頃、私の昔のお店によく遊びに来ていたんです。それから上京して、古着屋をやって、〈ハイク〉の前身の〈グリーン〉を立ち上げて。最初のコレクションは、「環さんのお店に置きたいから展示会見に来てね」って言ってくれました。
シトウ:それからずっとお互いに第一線で活躍してるなんてすごい!
環:そんな、これまで築いてきた関係性や縁をひとつの形にする機会をいただきまして。11月25日から実施する、東京の渋谷PARCOさん50周年企画「50/50」で期間限定のPOP UPをオープンします。そこで、〈フィーニー〉、〈ミスターイット〉、〈ミドリカワ〉、〈ダブレット×ファセッタズム〉とのスペシャルコラボアイテムをリリースします。
シトウ:え〜、超豪華ですね。どんなアイテムなんですか?