CONDITIONING 01. Sleep 質の高い睡眠で、身体も心も心機一転。
PROFILE
1979年石川県出身。2004年「ゴールドウイン」入社。<ザ・ノース・フェイス>の企画開発に17年携わり、2021年より「ココロとカラダをニュートラルに整えいつでも“READY”な状態へとサポートする」ウェルネスブランド<ニュートラルワークス.>の事業責任者に。アウトドアは夏山から冬山まで、アーバンライフはサウナからバーホップまで、仕事と遊びの境界を日々往来している。
Instagram:@gakuto_o
― 睡眠の質を意識するようになったきっかけを教えてください。
大変ではあるものの、毎日の仕事に生きている充実感を感じていて好きだということと、遊びも含めて「とにかく間を埋めたい」というか、予定を詰めに詰めていて。40歳になるまでは寝る間を惜しんで毎日を過ごしていました。仕事柄、国内外を問わず出張が多かったのですが、移動中に少しでも眠れれば、夜は寝落ちするまで映画を観たり本を読んだりネットサーフをする生活でしたね。自分でいうのは少々恥ずかしいけど、ショートスリーパーを自称してそれがどこか格好良い、と思っていたふしもありました。そんな自分が、身体と心を整えるコンディショニングブランドを担当することになり、調べれば調べるほど思っていたことと真逆だったことに驚きました。忘れもしないのですが、睡眠に良いといわれているモノを一通り揃えて試してみたところ、翌日目が覚めたら昨日までとはまるで違う自分になっていたのです。身体も心も新しくなったその日の朝を境に、睡眠を意識するようになりました。
― 睡眠がもたらすメリットを教えてください。
まずひとつは、身体が楽です。僕の場合、頭が重いのは頭が大きいからだと思っていたら(笑)、原因は睡眠不足だったのです。もうひとつは、心が軽い。“質の高い睡眠”とは、入眠がスムーズ、途中で起きない、そして目覚めが良い、という3つだと僕は思います。つまり、自ずと早起きをすることになるのですが、午前中は特に思考がクリアなんですよね。なので、モノづくりやクリエイティブに関する仕事は午前中にするようになりました。午後は考えるよりも人と会ったりする時間、夕方は整理の時間、そういう自分にとって心地良い生活リズムが“良い睡眠”をきっかけに構築されていったように感じています。
― 〈ニュートラルワークス.〉は寝具も展開していますが、マットレスの開発において、重視したことはありますか?
寝ている時は当然意識がないので、自分で考えてあれこれできない。エアコンで室温設定して部屋の温度を管理したとしても、体温は毎日さまざまな要因で変化します。したがって、エアコンで室温を調整するのと同じように、まずはマットレスなどの寝具で体温を平温に保てるようにしたいな、という想いを込めて開発しました。
― 大坪さんが考える1日のベストな睡眠時間を教えてください。
平日は朝が早いので5時間くらいですが、6時間くらい寝れるとベストです。子供たちは起こさなければ平気で8時間くらい寝ているので、あれがきっとベストな睡眠時間なのかな、とも思っていますね。個人的な考えとしては、徹夜って疲労と達成感以外の何も生み出さないんじゃないかな、って。徹夜の数時間よりも、早く寝て早く起きてからの数時間の方が遥かに効率的だということを、40歳を過ぎてやっと気づきました。
そんな大坪さんの愛用品は、こちら。