心身を整える、「動」と「静」のメンテナンス 〜後編〜

某セレクトショップでPRをしていて、撮影もかなり多かったんですけど。そのときに植物の魅力に気づきました。あるだけで空間が華やかになったり、写真に立体感がでたり、メインのモノを引き立てたりするので「植物ってすげーじゃん！」って。それがきっかけでしたね。当時はコロナ禍だったっていうのと、僕自身子供が生まれたっていうのもあって、転職を考えていた時期だったんですけど。先輩が「SOLSO KEEP GREEN」で働いている人を知っていたので話を聞かせてもらったら、まさに気になり始めてた内容だったんですよ。植物屋さんでありながらアパレルショップや展示会、大手オフィスの空間演出なども手がけていて、知識も経験も何もなかったけど、この業界に飛び込んだ感じです。

四季を感じることができるところですかね。モノによりますが、春夏秋冬で表情が変わっていくのが本当に楽しいです。あと、新芽がでたり花が咲いたりすると、とにかく心が癒されるしほっこりした気持ちになります。かと思えば、水をあげるのを忘れてしまうと元気がなくなったりするので、子育て、とまではいかないけど、大切に育ててあげたくなるんです。

大きく分けると、お店で植物を販売するショップチーム、外のお庭を施工するアウトドアチーム、観葉植物で空間を演出するインドアチームの3チームで構成されています。そのなかで僕はインドアチームに所属しています。植木屋さんと聞くと、外の庭を作ったり、木に登ってノコギリで剪定するイメージが強いと思います。しかし実際は、観葉植物を使って大手オフィスやアパレルショップ、家具屋さんなど、その場所のテンションにあった空間を大小、樹種、さまざまな植物を使って作る仕事もあるんです。一見、アパレル時代でやっていたこととかけ離れているように思えますが、洋服でいうコーディネートと同様、お客様の好きなテイストやブランドの背景などを汲み取って、それを植物で表現するという。そう考えると、前職で培った経験や感覚はこの仕事でも活きているかな、なんて思ってます！

個人的におすすめしたいのは、モンステラ、アグラオネマ、アンスリュウムなどサトイモカ科と呼ばれる植物ですかね！ 特徴としては、色鮮やかで個性豊か、そして大きめの葉っぱが多いというところです。めちゃくちゃ育てやすいし、こまめにお水をあげなくても元気なんです。ほかの植物と比べると成長がはやいので、とても楽しい植物ですよ！ サボテンとかゴムの木とかを近くのお花屋さんで手頃に買ったけど、水をあげてたらすぐ枯れちゃった、なんてことをよく耳にするんですけど、サトイモカ科の植物は基本的にその心配はありません。枯らしちゃって植物が好きになれないというパターンが多いので、ぜひ育ててみてください！