楽しめるか楽しめないかは、自分の気持ち次第。

続いての目的地である板橋のスケートパーク「TRINITY」に到着した「カングー」。早速スケートの準備に取り掛かります。
「ここは屋内だし、駅からも近いから、むかしよく滑りに来ていたんですよ。だけど、今回クルマでラクに来れたのはよかったですね」


20代半ばでスケートをはじめたという迫田さんは、独立して自分のお店を持った現在でも、週に1回はスケートをしているそう。
「友達何人かと一緒にはじめたんですけど、いまでもやっているのはぼくくらいなんです。上手に滑れるわけでもないんですけど、ただ単に楽しいから続けているというか。遊びってなんでもそうだと思うけど、楽しめるか楽しめないかは自分の気持ち次第。そういう意味でぼくは楽しみを見つけるのはむかしから得意なんです」

そうして楽しみを見つけながら続けることでいつしか自身のキャラクターとなり、それが「BARBER SAKOTA」にも色濃く反映されているのは言うまでもありません。
「独立する前から床屋っていうだけじゃなくて、なにかお店の色みたいなのがあるといいなって思っていたんです。それが結果的にスケートだったり、自転車だったりになったんですけど、やっててよかったなって思いますね。同じ趣味を持っているひととの共通言語になって、新しい出会いも生まれやすいですし」


「仕事とは別に趣味が充実すると、生活の質がぐんと上がりますね」。そんなことをボソッと呟く迫田さん。当たり前のことかもしれないけれど、大人になってそれを継続するのは決して簡単なことではないはずです。


「クルマを買ってからは山へ行って自転車に乗ったりもしていて。そうやって行動範囲が広がることによって、いつもとは違うアイデアが浮かんだりする。あとは考えていることや、気持ちの整理とかもできたりして、いろんなことがすっきりするんです。だからやっぱり趣味って大事だなって思いますね」
