DAY 2
絶海の孤島で釣りまくり!


朝5時30分に港へ向かい、船に乗り込みます。気持ちいい初夏の日の出を背中に、荒波を乗り越え40分ほど。向かった先は、鬼ヶ島よろしく沖磯です。

なーんにもない岩礁に渡してもらい、16時30分に船で迎えに来てもらいます。その荒々しい沖磯の風格にメンバーたちは息を飲みますが、ここが旅の本命。不安定な足元におののきながら、意を決して釣りを始めます。



石井: 釣りで非日常を味わうことを個人的に期待していて。普段の生活とかけ離れた沖磯の空間に、ヒリヒリしながらワクワクしています。
村田: 無人島に漂着したような、いままで見たことない景色のなかで釣りをするのが新鮮ですね。
ここでは前日と同じくルアーとぶっこみを。それに加えて、キハダマグロ狙いの“泳がせ釣り”にチャレンジ。まずはムロアジを“サビキ釣り”でゲットして、それを生き餌として泳がせ、マグロが食いつくのを待つ釣りです。村山さんと小松がサビキを担当します。潮が動いている朝のいい時間。村田さんと石井はジグを投げて、青物に期待を寄せます。
最初に竿が動いたのは、サビキでムロアジを狙っていた村山さん。


しかし釣れたのは、ナメモンガラ。カラフルに彩られ、鱗の斑点模様がなんだか芸術的でした。どうやったら、こんな進化をするのでしょう。
その後もオキアミで魚を寄せては釣り上げるサビキ班。落とすとすぐにアタリはありますが、釣れるのはお目当てのムロアジではなく、ハギの仲間ばかり。しかも彼らはアゴが強く、針を伸ばしてしまうから困ったもんです。


小松: もはや入れ食いに近いくらい、いろんな魚が釣れて楽しいです。が、マグロを釣るためのムロアジは全然いない。回ってくるタイミングを待つしかないのか。
じつは前日に寄った釣具屋で、最近ムロアジが釣れていないとの情報が……。キハダマグロが一番食いつくのはムロアジですが、メジナを泳がせ釣りに抜擢してみます。

一方、青物を狙うルアー班。この日も白波が立つほど風が強く、なかなか渋い戦いになっているようです。しかし、狙う青物は回遊魚。チャンスがないわけではありません。


村田: ひたすらメタルジグを投げ続け、釣具屋さんで教えてもらったアクションを。大きい青物を釣ったことがないから、なんとか釣りたいです。
石井: 肩を負傷していてキャストがつらいし、サビキで釣れているのが羨ましいから、ぶっこみに切り替えます。

すると早速。やっぱ、ぶっこみ! 黄色い尾びれがきれいな、タキベラが釣れました。そして池本もぶっこみで。

イシガキダイ。見た目は毒々しいですが、身がぷりぷりとしておいしい高級魚です。立て続けに石井もキャッチ。

とりあえず釣果を優先すべく、全員でぶっこみます。




強い引きとファイトしていた村田さんは、青くてきれいなカンムリベラを釣り上げました。全長1mにまで成長する個体もいるそうです。

村田: 魚を感じたくてぶっこみに変えた途端にアタリがあって。エイが釣れたと思ったくらい引きが強かったです。

サビキからぶっこみに変えた小松にもヒット。欲張り模様のモンガラカワハギです。洒落ているというか奇抜というか、とにかく派手。こんな柄、初めて見ました。