Original Camper with Eita Tooyama
制限があるからその瞬間が輝く。
PROFILE
都内のカフェでバリスタとして働いた後、独立。2023年にコーヒーショップ「Swallow」を三軒茶屋にオープン。ショップオリジナルのアパレルを手がけるなど、多才ぶりを発揮している。
Instagram:@swallow_coffee_official
─ご自身のお店を構えて約一年、いかがですか?
あっという間でしたね。自分のお店をやることによって、いままで出会わなかった人と知り合えたり、新しい繋がりが生まれたりしてすごく楽しいです。バリスタとしてカフェに勤めていたときは、自分が作ったものが評価されていたけど、いまはそれ以外にお店=自分自身が見られていると思うので、仕事に対する責任感がより強くなりました。
─「Swallow」を営む上で大事にしていることは?
おいしいコーヒーを売っている感覚というより、心地いい時間と空間を提供することを大事にしています。
もちろんおいしいコーヒーを提供することは大事なんですけど、いまコーヒーのレベルも上がってきていて、おいしいのは当たり前だと思っています。ぼくとしては、コーヒーを飲むことが良い時間を過ごすためのツールであってほしいという思いがあります。そこにコーヒーがある、という感覚。飲み物ではなく、飲みに来る人が主役の場所にしたいなって。
─素敵な空間ですね。コーヒーを飲みながら本当に心地いい時間を過ごせます。
ありがとうございます。ぼくがお客さんとしてコーヒーを飲みに行くとき、店員さんに見られたり、距離感が近かったりするのが苦手なので、自分のお店ではそれぞれのパーソナルな空間を確保できるように考えています。席の間隔を広々取っていますし、お客さんのことをあまり見ないようにしています(笑)。
─遠山さんはどんなことをしているときが落ち着きますか?
お店が好きなので、つい仕事のことばかり考えちゃいますね。いいことだと思うんですけど、体も心も落ち着かせる時間もつくらないとと思っていて。むしろ、なるべく落ち着く時間をつくろうとしています。
というのも、普段自分がよく目にしている選択肢以外のところから情報を得ることで、新しい発想が生まれると思っていて。それこそ、SNSなどの外の情報から離れて、お風呂に入っている時間に意外といいアイディア浮かんだりするじゃないですか。家に帰ったら携帯を寝室に置いて、基本あまり見ないんです。
─まさに〈タイメックス〉が掲げる「アナログライフ」に近い考えですね。どんなふうに過ごしていますか?
完全なアナログではないかもしれないけど、最近はまたテレビを観るようになりました。InstagramやYouTubeは便利ですが、自分の好みに合わせていろいろ選べる時代だからこそ、時間やコンテンツを自由に選べないメディアが楽しく感じたり。
「この時間帯、全部つまんないな」と思って、普段触れない番組を楽しんでみるのもあり。バラエティとドラマの間に流れる3分くらいのミニ番組もゆっくり観たら実は面白かったり。いまはそういう不便さも楽しめる、余裕が生まれる年齢になってきたということかもしれませんが。
─時間との付き合い方が変わったのでしょうか?
自分のお店を初めて、当たり前ですけど、時間は限りあるものだなと思うようになりました。営業時間があって、オープンまでにこの準備をして、このタイミングで仕込みをしてとか、限られた時間で何ができるかを常に考える。それが日々を過ごすためのモチベーションになっていると思います。
─〈タイメックス〉の腕時計を着けたことはありますか?
社会人になって初めて買ったのが、今日着けている「オリジナルキャンパー」のブラックでした。初めて出勤した日に腕時計をしていなかったら、社会人として時間の管理をしなさいという意味だったと思うんですけど、上司にすごく怒られて。ただ、適当な時計は買いたくなかったから、ブランドの背景にミリタリーのストーリーがある〈タイメックス〉を選びました。
─グリーンのベルトはミリタリー感があり、カッコいいです。遠山さんに似合っていますね。着けてみての感想は?
必要な機能だけを持っているような、ミリタリー由来の潔さがいいですよね。武骨な雰囲気があって、ぼくの普段の格好にも合います。着け心地がすごく軽いので、コーヒーを淹れたり、フードを作ったりするときも邪魔にならない。このベルトだと、夏に汗をかいても洗えるので、使いやすいですね。