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タイメックスの名作と、三者三様のライフスタイル。
What is analog life?

タイメックスの名作と、三者三様のライフスタイル。

誰もが一度は聞いたことがあるし、見たことがある。置き時計から始まり、ミリタリーウォッチも起源に持つアメリカの老舗腕時計メーカー〈タイメックス〉は、長い間定番アイテムとして高い人気を誇っています。理由は、ヴィンテージやアメカジと相性がよすぎる、実用性重視のデザインと機能性を備えた名品が豊富に揃っているから。でもどうやら、ただそれだけではなさそうです。よくよく紐解いてみると浮かび上がってきた、時代に逆行する“アナログ”というキーワード。果たして〈タイメックス〉はいま、必要なのか。その答えを、キーワードをヒントにこんな4名といっしょに探ってみました。

  • Photo_​​Hiroaki Sugawara
  • Text_Hisamoto Chikaraishi(S/T/D/Y)
  • Edit_Naoya Tsuneshige

Weekender with Shota Aratani
伸び縮みする時間の正体を求めて。

PROFILE

荒谷翔大
ミュージシャン

福岡出身のシンガーソングライター。バンド「yonawo」のボーカルとして活躍し、2024年よりソロアーティストとして活動を開始。1st シングル「涙」、2nd シングル「愛言葉」に続いて、3ヶ月連続シングルの第3弾として、3rd シングル「紫苑」を6月12日(水)にリリースした。10月4日より、全国5都市を巡るワンマンツアーを開催する。
Instagram:@araaraaratani

─ソロデビュー以来、とても精力的に活動されていますね。

今年の4月にソロ活動をスタートしてすぐ3ヶ月連続でシングルをリリースしたり、フェスに出演したり、ありがたいことに忙しくさせていただいています。いまの活動は、制作をメインに楽曲を準備しつつ、それを夏から秋口にかけてのフェスやイベントで披露していく感じです。10月にワンマンツアーを控えているので、その準備もしつつ。

─今年になって時間の流れ方にも変化があったのでは?

それまでバンドの信頼する仲間に任せていた部分を、いまは自分でやることになって、制作もいろいろな準備も、初めて挑戦することがすごく多くて。やることすべてが新鮮で、あっという間に時間が流れていきましたね。充実感はすごくあります。

─そんな忙しい中、自分らしい時間との向き合い方って?

日々忙しいといろいろな締め切りに対して、つい「あとこれぐらいしか時間が残ってない!」と考えちゃう。だけど、そこをポジティブにもっていきたいから、なるべく“いま”に焦点を当てていこうと意識を変えています。

結局、いまできることって限られているし、その積み重ねで先の結果があるわけだから。とはいえ、せかせか暮らすということでもなくて。

人との約束など時間を守ることはするけど、制作に対して変なストレスをかけないように、自分に素直な時間の使い方をしたい。そう考えると、時計を見る意味も変わってくるんです。

特にアナログの文字盤は、針という金属製の物体が動いてその瞬間瞬間を捉えられるのが好きだし、大事だなって思う。だから、“時間にコントロールされるのではなく、充実した贅沢な時間をあなた自身がつくる”と語る〈タイメックス〉の「アナログライフ」というコンセプトにすごく共感できるんですよね。

─アナログな暮らしを考えるようになったきっかけはあるんですか?

少し前に観た映画の『パーフェクト・デイズ』がきっかけのひとつかも。ああいうスローな暮らしをしている方はあまりいないかもしれないないけど、(役所広司演じる)主人公の平山とは真逆の、常に情報を入れてないと落ち着かないみたいな生活をしていて、「これはちゃんと休んで心に余裕を持たないと」と思ったんです。

─どんなことをしていますか?

映画を観たり、小説を読んだり、普通に何も考えずに友達と遊んだり。自分の好きな音楽は自然に摂取できているので、作詞につながるアイデアを、いったん音楽から離れた場所でインプットしたいと思っていて。

ずっと音楽に執着しちゃうと、なかなか新しいアイディアとか生まれなくて、その点、映画や本はひとつの世界に集中的に没頭できるからこそ、新しい感性を持ち帰れる感覚があるんです。

─音楽は時間を彩る素敵なエンターテイメントだと思います。楽曲を制作する中で“時間”を意識することは?

最近はいわゆる短くてキャッチーな音楽が流行っているなんて言われますよね。娯楽の選択肢が多いなかで、みんないい意味で飽き性だと思うし、流行のものってやっぱり消費も早い。個人的には、そんななかで物語性のある尺の長い楽曲に魅力を感じるけど、いろいろな人に聴いてほしいと思うと長尺のものを作る勇気は、まだない(笑)。

もちろん音楽は個人の好みで楽しむもので、何が良くて悪いということはなくて。ただ、長い楽曲をいかに短く感じてもらえるかを考えて、遊び心を常に持ち続けることは大事。

─「短く感じてもらう」とは、つまり……。

時間って気持ち次第で伸び縮みしますよね。すごく楽しい時間ってすごい短く感じる。音楽もたぶんそういうもの。自分もライブを観ていて、夢中になっていると一瞬で終わってるし、逆にフェスなどで知らない曲を聴いていて気分が乗れないと長く感じちゃうことも。自分が作る楽曲も、面白く、短く感じてもらえるように努めています。

─このインタビューも短く感じてもらえたらうれしいのですが(笑)、最後に、今回着けていただいた「ウィークエンダー」はいかがですか?

シンプルなアナログの文字盤はもちろん、カジュアルのなかに上品さを感じるナイロンバンドとの組み合わせが好きです。夏はTシャツやポロシャツにジーンズを合わせることが多くて、ブルーとグレーの配色も、そんな自分の服装にすっと馴染みますね。

─今日の服装に合いますね。

ラフなコーディネートのなかに、腕時計でちょっと大人っぽさを足す感じ、いいですね。着けてみてわかったんですけど、普段から愛用しているネックレスやブレスレットともシルバーがさりげなくリンクしていて、相性ばっちりですね。

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