アペロールって、そもそもどんなお酒?

イタリア語ではアペリティーボ、フランス語ではアペリティフ。
日本語では「食前酒」と直訳されるけど、それは両国の食文化のひとつでもあって、要は「ディナーの前に一杯やる」ってこと。“アペロ”なんて略される文化を語源として、1919年にイタリアで生まれたリキュールが「アペロール」です。
それもあってか、会場のブースもどこかゆったりとした空気感。イタリアの賑やかな広場からインスピレーションを得て、「アペロールスプリッツ・ピアッツァ」と名付けられたのだとか。そういえば、リラックス&エンジョイと何度も言われたし、ただお酒を飲むというだけでなく、その文化ごと伝えたいのだと思う。



イタリアでは、「アペロール」の瓶はトラットリアでもリストランテでも、置いていないところを見つけるほうが難しいくらい、当たり前にあるお酒。現地ではアペリティーボのとき、「とりあえず生」ではなく「とりあえず『アペロールスプリッツ』」くらいの感じ。
「アペロール」の主な原料には、ビターオレンジ、ジェンツィアナ、チンチョンなどのハーブやスパイスが使用されていて、度数は11度とワインよりもちょっぴり控えめ。ビターな中にもほのかな甘みがあるのが味の特徴。

世界的な人気を決定づけたのが、シグネーチャー・カクテルの「アペロールスプリッツ」という飲み方です。氷を入れたグラスに、「プロセッコ(イタリアのスパークリングワイン)」、「アペロール」、ソーダを3:2:1の比率で組み合わせてオレンジを添えたカクテルは、リフレッシュメントな味わいで、本当に飲みやすい。会場にいた人たちが飲んでいたのも、その組み合わせ。「コーチェラ」や「プリマヴェーラ・サウンド」といった大型フェスで提供されているぐらい、世界中で親しまれています。
