一目でそれと分かる顔を守りながら、次なるステージへ――。マスターピースのお手本のようなブレスレットとリングが〈カルティエ(Cartier)〉から届きました。「LOVE」コレクションの最新作「LOVE アンリミテッド」です。
稀代のデザイナー、アルド・チプロが1969年にデザインした「LOVE」ブレスレットはビスをモチーフにしました。“愛する人をロックする” というユーモアあふれるコンセプトと相まって、時を置かず自他ともに認めるマスターピースにのぼりつめました。
その系譜に連なる「LOVE アンリミテッド」最大の見どころは複数のリンクで構成されるブレスレット本体。おなじみのゴドロン装飾を彷彿とさせるリンクがまるで関節のような役割を果たすことでしなやかに駆動します。“第二の肌” を謳うのももっともな仕上がりです。
“LOVE UNLIMITED” BRACELET
¥1,742,400
計算し尽くされたそのリンクは、いかなる角度から見ても断面が露わになることがありません。
ビスが映える工夫にも唸らされます。一つひとつ丹念に磨かれたビスはリンクからくっきりと浮かび上がります。サイズ(手首周り)に応じてリンクとの間隔も変えました。
クラスプに採用したのは特許出願中のシステム。セキュリティノッチでロックする構造で、ワンタッチで開閉できます。
メゾンのクリエイションスタジオ、ならびにマニュファクチュールで重ねた試作の数、実に100点以上。完成したブレスレットは200にのぼるパーツを要しました。
“LOVE UNLIMITED” RING
¥495,000
写真のホワイトゴールドの他、イエローゴールド、ピンクゴールドをラインナップ。
〈カルティエ〉はインダストリアルなビスをデザインに昇華することでジュエリーをボーダーレスにしました。ひとつはシーン、もうひとつがジェンダーです。それまでのジュエリーはハレの日のためのものであり、女性には女性の、男性には男性のジュエリーが用意されていました。「LOVE アンリミテッド」はそんなフィロソフィを文字どおりかたちにしたのです。
Photo_Hiroyuki Takashima
Text_Kei Takegawa

