「プラダ ガレリア」の外観
東京・南青山のランドマークといえば「プラダ 青山店」です。ヘルツォーク・ド・ムーロンによる設計の建物はガラス張りで、巨大なクリスタルのような美しい見た目をしています。竣工から20年以上が経つにも関わらず、時の流れを全く感じさせないから不思議です。
「プラダ・グループ」を代表する建物といえば、イタリア・ミラノにある「プラダ財団」もそう。これはもともと蒸留所だった場所に3棟を新築し、古い建物も活かしたアートの複合施設。レム・コールハース率いる「OMA」が建築のプロジェクトを進め、2015年に完成させました。
そして、今年9月、もともとブティックだった場所に出来たのが「プラダ ガレリア(Prada Galleria)」です。ミラノを象徴する歴史的なショッピングアーケード「ガレリア・ヴィットリオ・エマヌエーレⅡ世」につくられました。
イタリアの文化遺産でもあるこのアーケードは19世紀に完成。〈プラダ〉のゆかりの地でもあり、ここに創業者のフラテッリ・プラダが弟のマルティーノと店を開いたことがブランドの起源です。
「プラダ ガレリア」は、ブティック、ミュージアム、ギャラリー、イベントスペースなど計8フロアからなる複合施設。現在、〈プラダ〉を指揮するミウッチャ・プラダが自らディレクションし、過去から現在に至るブランドの世界観を示す場所へと生まれ変わりました。
ウィメンズブティック
新たに設けられたのが、アーケードの広場を挟むウィメンズブティックとメンズブティックを結ぶ地下通路「パッサッジョ・セグレト」です。これにより拡張された両フロアへの行き来が自由に。この通路のショーケースに展示された、〈プラダ〉のアーカイブピースも見どころだといいます。
もうひとつの代表的な空間が2階にも。「Pradashere」という〈プラダ〉の歴史をたどる、事前登録制の常設展示スペースで、ここではアート、建築、映画、カルチャー、スポーツとの関わりを貴重な作品や資料を通じて紹介。「起源」「進化」「展望」のパートからブランドの進化が示されます。
Pradashere
その他、同じ建物内には、最上階に設けられた「プラダ財団」のエキシビションスペース「オッセルヴァトリオ」をはじめ、伝統的なペストリーや菓子などが楽しめるカフェ「マルケージ 1824」、プライベートディナーも開ける招待者専用の空間「アパルタメント」、招待制のショッピングスペース「スタジオ」なども。
オッセルヴァトリオ
マルケージ 1824
ここを訪ねれば、世界に名を馳せる老舗メゾンの多面的な魅力が分かるはずです。創業の地を時間をかけてでも「プラダ ガレリア」にすることが、ミウッチャの念願だったのは想像に難くありません。

