〈ジル サンダー(JIL SANDER)〉の2020年春夏メンズコレクションはシャープなカッティングとリラックス感のあるシルエットが共存していた。どこか無機質さを思わせるコレクションに温もりを与えるのがコットンやリネンといった素材使いであり、バッグなどのレザーグッズだった。
メンズのコレクションにはじめて加わった〈ジル サンダー〉のアイコン「タングル」は手作業による結び目を特徴とする。そのバッグはレディースに比べてストラップが10センチ長くなり、トップラインに沿ったロゴはエンボスにアップデートされてシックさを増した。
「タングル」のストラップを主役に据えたキーリングや滑らかで艶やかなイギリス製レザーをまとったミニバッグも気になったコレクションだった。
ショルダーストラップはランダムな結び目を手作業で表現。
バッグに馴染む、エンボスでさり気なく表現されたブランドロゴ。
バッグの内側のボタンはマグネットタイプ。
BAG “TANGLE” ¥88,000+TAX(EACH PRICE)
「TANGLE」と同様、ランダムな結び目は手作業で表現されている。
キーリングのトップの部分にもしっかりレザーが使われている。
KEY RING ¥40,000+TAX
普段使いに便利な巾着タイプのバッグ。こちらもエンボスでブランド名が小さく刻印されている。
BAG “CLIMB DRAWSTRING” ¥60,000+TAX(EACH PRICE)
Photo_Hiroyuki Takashima
Text_Kei Takegawa