今シーズン、〈セリーヌ(CELINE)〉がモチーフとしたのは70年代のフランスの学生。このメゾンを手がけるエディ・スリマンは往時の若者に想いを馳せて、自身のワードローブに欠かせないと考えるアイテムを一つひとつ、構築していった。
その要となるのがシャツだ。ウエスタンをベースとしたチェックシャツ、ポルカドットやモノクロのフラワーをまぶした定番のドラッグストアーカラーシャツ──いずれも気負わず袖を通すことのできる色柄ながら、どこかロックの香りが立ち上ってくるのはエディならではだ。コンパクトなパターンで仕上げたそれは、レイヤード・アイテムとしてはもちろん、アウターとしても成立する存在感がある。
ボディに採用したのはビスコース(チェックシャツのみウール混)。顔を埋めたくなるようなとろみがある。
Photo_Hiroyuki Takashima
Text_Kei Takegawa