オプティカルセレクトショップの先駆けとして、1990年に東京・渋谷で看板をあげた「ポーカーフェイス(POKER FACE)」。30年という長い歴史を歩んできた彼らが、この度リリースされるアニバーサリーモデルのひとつのコンセプトに掲げたのは“アーカイブ”です。
今回フォーカスしたのは、2人の巨匠が、約30年前に製作したとされるモデル。「金子眼鏡」の職人シリーズで知られる井戸多美男と山本泰八郎、ジャパンメイドのクオリティを世界に知らしめた宗匠のレアものが現代に蘇ります。
井戸多美男作 × POKER FACE 30th LIMITED MODEL 各¥48,400 in TAX
ブラウンのリムは、工芸品にも使われる伝統技法・七宝が施されたデザイン。
快適な掛け心地を提供する、鼻パットのない一山ブリッジ。
アーカイブの先セルのメッキ剥げがデザインの着想源に。
くねっとしたカーブが特徴的なこちらは、〈井戸多美男作〉としては初となるケーブルテンプル。ズレに強いことから、かつて乗馬用にかけられていたモデルなのですが、製造に高度な技術と手間がかかるためいまはなかなかお目にかかれません。
アーカイブは先セルのメッキが剥げ金属が露出してしまっていたのですが、偶然にもその配色が良く、あえてデザインに取り入れたもので、ブラックのフレームとの相性は抜群。すっきりとした鼻周りを演出させる一山ブリッジも採用された、クラシカルなディテールです。
泰八郎謹製 × POKER FACE 30th LIMITED MODEL 各¥38,500 in TAX
工房にアーカイブとして残されていた、フロントのみのパーツ。
アニバーサリーモデルでは、リムのカッティングまで忠実に再現。
エクスクルーシブを際立たせる、ゴールドの刻印。
一方の〈泰八郎謹製〉との別注は、山本氏を象徴するセルロイド素材をあしらった、艶やかで滑らかな質感に。実は、アーカイブとして残されていたのはフロントパーツのみで、その他のパーツに至っては本コレクションのためにイチからデザインされたものなんです。
特筆すべきは、太めに設計されたテンプル。これには、堅牢でありながら弾力性を兼ね備えたセルロイドのアドバンテージを活かした、芯金を入れない「ノー芯製法」が用いられています。そうすることで、強度をキープしたままハイエンドなデザインに仕上げられるというわけです。
細やかな仕事が冴え渡る、スペシャルな2本。繊細で美しく目元を彩ってくれることでしょう。
POKER FACE rebornシリーズ
発売日:11月6日(金)
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