着るひと、そして見るひとにも安らぎをもたらす〈ヤシキ(YASHIKI )〉のニット。つくり手の心に残る情景が反映された彼らのウェアは、日本の良き自然風景を感じさせてくれます。
新作の着想源は“参道の杉林”。神社を覆い尽くす無数の杉の木を想像してみてください。夏でもヒンヤリとした空気が流れる、シンと静まりかえったあのランドスケープ…。そんな光景を、〈ヤシキ〉はいかに体現したのでしょうか。
着物をオマージュした品のあるリラックスシルエットのこちら。肩から裾にかけて走るさまざまな柄は、苔生した杉の木の幹をイメージ。それらとコントラストを描くかのように、中央と袖をシンプルに編むことで静寂さを表現しています。ニットをキャンバスに見立て風景のメタファーを落とし込む、〈ヤシキ〉のお家芸が光る一品です。
ラインナップは全4色。アートを纏うことはよくありますが、風景を纏うといったアプローチにはなかなか出合えません。