デザイナーの故郷である石川県の風景や文化を服づくりに落とし込む〈ヤシキ(YASHIKI)〉。柄やディテールを通じて、日本ならではの情緒を感じられるのがこのブランドの魅力ですが、23SSでは“花見”をテーマに、桜の花が見せる様々な景色をニットに落とし込みました。
その第一弾と登場する2つのアイテムをご紹介します。
まずは、桜の開花をイメージしたハイネックジップアップブルゾン。袖と身頃の平坦な天竺編みで北陸、石川の暗く色の少ない冬を、肩部分の凹凸のある柄で桜の開花を表現しています。
また、プレーティング編みと言われる表目側と裏目側で異なる糸を編む技法を使用し、表と裏で糸の色を変えることで、奥行きのある表情に仕上がっているのもポイント。
〈ヤシキ〉では定番となっている、着物のパターンを取り入れ、着用時に肩が落ちるゆったりとしたシルエットに仕上がっています。
続いてのニットは、金沢城の西側を穏やかに流れる犀川の桜並木をイメージ。身頃中央には川の流れを表す波形の編み地、身頃脇には宙に舞う桜の花ビラを思わせる大小さまざまな形の柄をあしらっています。着物の襟をイメージした首元もありそうでないディテールです。
春が待ち遠しくなる新作ニットは、1月20日(金)から〈ヤシキ〉のオンラインショップにて発売スタート。