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ソルトアンドペッパーのギャラリーで大竹笙子が個展を開催。個人では初となる展示をお見逃しなく。

フイナムでもブログを書いてもらっていて、いつ行っても新しい出会いが待っている「ソルトアンドペッパー(SALT AND PEPPER)」。ZINEなどのグッズが揃う2階はもちろんですが、3階のギャラリースペースで行われる展示も面白いのです。

2月に行われたコヴィ・コノヴィエツキ(Kovi Konowiecki)の展示もよかったですが、お次は4月29日(金)から大竹笙子さん(Shoko Otake)の個展がスタートします。

いままでお姉さんの大竹彩子さんとの展示はありましたが、個人としては初めての展示となる今回。今季の〈カレンテージ(CURRENTAGE)〉とのカプセルコレクションなど、ジワジワと注目度が上がっています。今回のステートメントは以下です。

私の記憶が正しければ、幼稚園最後の誕生月に将来の夢を発表しなければいけなかった。
私の記憶が正しければ、私は「絵描き」と言った。
絵描きと言った直後、無性に恥ずかしくなり、
二度と言うまいと思った感情が今でもはっきりと残っている。
しかしあの時からおそらくその絵描きはずっと心の中に潜んでいて、
自意識を越えたところで痺れを切らし始めた。
先祖への冥土の土産話として、
” 私も作る人生でした ”と言える人生にしたい。
そんなことを思いながら、有限の時間の中で、
絶望と愉悦を繰り返しつつ、
ローラーを転がすことしか今の自分にできることはない。

そして、「ソルトアンドペッパー」オーナーの大北さんと大竹さんのインタビューも届きました。

大北:まずタイトル”Roll on Day Day”こちらの由来と、今回の展示の作品について教えて下さい。

大竹:文字通りローラーが版木の上をころころ回り、日々版画が出来上がる様と、今となれば平穏だったあの日々に再び戻ることが待ちきれない気持ちも、楽しみが待ちきれない時に使われる”roll on〜”に込められると思い”Roll on Day Day”にしました。

大北:版画という技法にたどり着いた流れや、版画での表現で大切にしている部分をお聞かせください。

大竹:2000年の年賀状をゴム版画で作ったのが最初の版画体験で、それ以降毎年年賀状は版画で作るのが私と姉の恒例行事になっています。年賀状用の版画は3版以上使って作っているのですが、1版の一色刷りをずっとやりたい気持ちがありました。パンデミックで身動きが取れなくなったタイミングで黒一版の版画を作り始め、それが今も続いているという感じです。

大北:本格的に作家活動を始めた時期や、始めるきっかけなどございましたら。

大竹:展示することを本格的とするならグループ展の2019年からです。 社会人経験が、自分も作りたいんだという気持ちに気づかせた大きなきっかけのひとつになっています。

大北:ロンドン芸術大学を卒業と聞いておりますが、海外での空気感や経験は今の作家活動に影響はございますか?

大竹:作家活動にというよりも自分の人間形成に大きく影響していると思います。様々な国や考えの人との出会いは今でも何かを考える時の基準になっていますし、日本という国を客観的に見ることができたことも日本人の女性に生まれた自分という立場を考える機会を与えてくれています。

大北:今後の展望などございましたらお願いします。

大竹:これからも展示タイトル通り、日々ロールしていきます。

昨年、「ビームスT」で行われたポップアップでも、みかんジュースのパッケージをお願いするなど、「ソルトアンドペッパー」もお気に入りのアーティストのようです。好きな作家とともに生きる姿、やはりいいですよね。生で作品を見れる機会もそうそうないので、この機会にぜひです。

INFORMATION

Shoko Otake「Roll on Day Day」

会期:4月29日(金)〜5月14日(土)
場所:SALT AND PEPPER 3F
住所:東京都渋谷区恵比寿西2-5-2 3F
電話:03-6427-5136
時間:12:00〜20:00(平日)、11:00〜18:00(土曜、休日)
定休日:月曜、日曜日
※初日の29日(金)は16:00~20:00までの営業
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