A STYLIST JOURNAL
池田尚輝
スタイリスト
ハッスルにて坂井達志に師事。'05年渡米。帰国後現在はファッションを中心として様々なフィールドで活動。
www.naokiikeda.com
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小鹿田焼
2010.02.11
2-3年前、大分県湯布院「玉の湯」の
食事で、土鍋やサーブされるお皿のほとんどに使われていて、その独特な力強い佇まいに
強く惹かれた焼き物が、小鹿田焼(おんたやき)。
早速翌日、買いに行ったのが「亀の井別荘」
という旅館の売店。ここは小鹿田以外にも地元の選りすぐりの民芸がたくさん揃っ
ていて、妙な土産物臭さは皆無。先日機会があってお話をうかがった鎌倉「もやい工藝」
の久野恵一さん(現代民藝会の最重要人物)によれば、2-3年前の亀の井別荘に置いてあ
ったのは坂本茂木さん作陶の器で、現在は息子さんの器に代わっている、とお聞きした。
一口に民藝といっても、工人、一点一点の器自体でまるで違うものなのだなぁ、と実感さ
せられました。
例えば日本民藝館に飾ってある物などは、その
時代に手に入った土や釉薬、職人の技、生活で使い込まれじんわりとアジの出た風合いな
ど、様々な要素が結集して、素晴らしい逸品になり得ているんだそうで。とすると、名
のある「~~焼」だからすべて価値のある民藝、ではなく、その中のほんの一握りだけ
が、価値のある焼き物、民藝と呼べる物らしい。著名なアーティストの作品だからと言っ
て全てが傑作ではないような事でしょうか。
コレが坂本茂木さんによる亀の井別荘で購入した小鹿田焼の皿。久野さんにお話を聞くまで、誰が焼いたかなんて、全く意識していなかった。
こちらは「もやい工藝」さんで購入した小皿
「もやい工藝」外観
まだまだいろいろ書きたいのですが、長くなりそうなのでまた次回に。
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