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南井正弘Freewriter&Sneakerologist1966年愛知県西尾市生まれ。スポーツシューズブランドに10年勤務後ライターに転身。主な著書に「スニーカースタイル」「NIKE AIR BOOK」などがある。

履けばわかるさ、着てもわかるさ

南井正弘
Freewriter&Sneakerologist

1966年愛知県西尾市生まれ。スポーツシューズブランドに10年勤務後ライターに転身。主な著書に「スニーカースタイル」「NIKE AIR BOOK」などがある。

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今日の1足

2012.04.11

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全米のランニング専門店ルートにおいて急速にシェアを増加させているのはブルックスだけではありません。サッカニーもそのひとつ。ここ数年で一挙にシェアを拡大し、ナイキと3位争いをするまでになりました。そんな躍進の原動力となったのがKINVARA,MIRAGE,CORTANAといったナチュラルモーションを標榜するランニングシューズ。かかととつま先の高低差を従来一般的であった12ミリから、サッカニーでは0ミリから8ミリに設定。裸足の状態に近い着地姿勢となることから、ランニング効率のよいミッドフット着地に自然となるように設計されています。

そんなサッカニーのランニングシューズコレクションで最も裸足感覚の高いのがHATTORIです。アッパーは一見するとウォーターシューズのよう。アッパーのサポート性はミニマムで、かかととつま先の高低差は0ミリですが、ミッドソールはある程度厚みがあります。そのために最初こそおっかなびっくりでkmあたり6分30秒ほどで走り始めましたが、途中からはkm/5分30秒ほどで無理なく走ることができ、予定の5kmランを終了。自分にとってのハワイの定番コースであるフォートデルッシー公園を快適に走ることができました。翌日はふくらはぎの張りはありましたが、決してネガティブなものではなく「しっかりと鍛えられている!」というポジティブなもの。今回は4泊でランニング可能なフットウェアを4足持って行きましたが、このシューズのみ2回ランニングしたことでも、自分との相性の良さを証明していたかもしれません。

そしてこのシューズの優秀なところはランニングシーンだけでなくカジュアルシーンでも活用できるところ。サマーシーズンにショーツとのコーディネートにも最適ですね。これで川や海に入るのは止めたほうがいいですが。

サッカニーのHATTORIはアッパーの裸足感覚は最小限ですが、ミッドソールのクッション性はある程度確保されているので、体重がそれほどないランナーであれば、思ったよりも足に負荷はかからないと思います。そういえばミッドソールのデザインはナイキの誇る歴史的な逸品、エアフットスケープを思い出させます。

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