至上の協業/夢のカリフォルニア
2012.01.10
ニホンは、東京は寒いだろうか。
年明けにかしこまったブログを投稿するや否やアメリカ/ニューヨークに飛び、今はカリフォルニア州ロサンゼルスの静かな漁港の街に居る。
お世話になっている人生の大先輩に、今年は勇(/雄)躍飛翔の年にしなさいよと言われ感銘を受けて、とりあえず飛んできてみたのだ。
やっぱりロサンゼルスは冬でも穏やかな気候で、ここらのローカルたちがニューヨーカーに言わせれば「レイジー」な性格になってしまうというのもうなずける。
"冬の日、カリフォルニアを夢見る"
こんなところで海を見ながら老後を過ごせたらどんなにいいだろう。
さてさて、こんな穏やかなカリフォルニアにも、穏やかでない時代があった。
「ゴールドラッシュ」の時代だ。
金鉱脈を夢見てアメリカ全土から、ヨーロッパから、中国から、千万の人々がやってきた。
先住民は浄化され、土地は荒廃した。
やってきた人々の多くは、この温暖で広い未開拓の土地に住みつくことにした。
こうしてサンフランシスコやロサンゼルスという街が作られていったという。
金を夢見て集まった人たちが、海と太陽のまどろみの中で育んできた街。
そんなカリフォルニアの人たちは生粋のドリーマーと言えるわけで、ニューヨーカーの考察もあながち揶揄だけではない。
そして、この夢のカリフォルニア・ゴールドラッシュの喜劇と悲劇がもたらした功績が、ファッションにおいてもある。
『Levi Strauss & Co.』
ご存知『リーバイス』だ。リーバイスの起源は、創設者のリーバイ=ストラウス氏が金鉱労働者向けの頑強な作業服を作り始めた事だと伝えられている。
金鉱の作業着が今やファッションの世界に於いて、無いという事が考えられないブランド/素材になった。
ファッションにもたらした功績やなんかの話をしているとキリが無いので割愛させて頂くが。
僕の一番好きなファッションブランドは20年以上ブレる事なくこの『リーバイス』である。
僕とファッションとの出会いも、初めてフリーマーケットで買ったリーバイス501だった。
長い恋が始まったその日から、愛に変わった今もなお、ヴィンテージ/現行物を問わず、リーバイスの物は何でも気になるし、用がなくても店舗にお邪魔したりする。スミマセン
また、70年代頃から現在まで連綿と続く、他企業/アーティストなんかとの協業企画モノもやはりすべて気になるし、結構な確率で購入してきているのだ。
そんなリーバイスの生まれたカリフォルニアで、またも心に突き刺さるリーバイスの協業企画モノを見つけたのでご紹介したい。
『Levi's for Supreme 505』
リーバイスの名品505をベースに、腰ベルトに☆のプリントを施したオレンジタブ・モデル。
心憎いフラッシャーには「world famous」の文字。
そして、嬉しいメイド・イン・USAなのだ。
余談だが、Supremeインラインのジーンズもメイド・イン・USAで、カリフォルニアで生産されている。
このニューヨーク生まれの「Supreme」も、設立当初からいつも素敵な協業をする事で有名である。
「The North Face」や「Vans」「Nike」「New Era」などのアメリカンブランドはもちろん、
スケーターブランドなのに「ジョン・スメドレー」や、「クラークス(かつてはパドモア&バーンズも)」なんかとも協業してしまうセンスがとても好きだ。
ただ「Wネームで売りましょうwww」という協業ではなく、協業相手へのリスペクトを感じる協業をするのが上記2ブランドの素晴らしいところ。
今回この505以外の協業品も「流石、わかってるなあ、、」というラインナップなので、興味のある方はぜひ調べて欲しい。
そんな協業上手な2ブランドの東西協業は、僕にまた夢を見させてくれた。
!!
こんなことをダラダラ書いていたら、帰国への出発時刻が迫ってきていた、、、、。
カリフォルニアよ、もう少し夢見ていたかった。
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