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蔡俊行フイナム発行人ファッション関係のマーケティング全般に関する仕事が主業務。WEBマガジン「フイナム」の発行主。

代官山通信

蔡俊行
フイナム発行人

ファッション関係のマーケティング全般に関する仕事が主業務。WEBマガジン「フイナム」の発行主。

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フイナムがリニューアルです

2007.10.31

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 気づいたら3年だった。というわけで我がフイナムも3歳を迎えたわけだ。ちょうどいい機会なのでここですこし誌面(画面か?)をリニューアルすることにした。内容もそうだが最も大きな変更点はこれまで不満だった画面のサイズを大きした点だ。大型モニタで読むと結構写真に迫力があると思う。
内容に関しては、新たにBOBOS(ボボズ)という階級に光をあててみた。
これはアメリカ人編集者のデイビッド・ブルックスという人が2000年に発刊した同名の書籍から借りたものだ。「Bourgeois(ブルジョア)」と「Bohemians(ボヘミアン)」の頭文字2字づつを拝借し名付けられたもの。
ひと言いうとブルジョア的な教育と資産背景(仕事での成功も含む)を持っているが、マインドはボヘミアン、つまり進取的で自由という精神の両面を併せ持った階級の人たちのことをいう。
彼の定義するボボズピープルは、アップルのスティーブ・ジョブスや映画監督のスティーブン・スピルバーグなど。
本を読む限り、アメリカ西海岸のバークレーやシアトル、ポートランド街角のカフェにいるパタゴニアのパーカにビルケンシュトックのサンダルを履いたヒゲを伸ばした人々というイメージが近いかな。見た目はヒッピーのようだが、スタンフォード大学を卒業し、IT企業で大成功している、なんて人々。
LOHASなライフスタイルを標榜し、クルマはハイブリッドカーか四駆。決してフェラーリとかではない。
そんなボボズを日本流に定義するとどうなるか。これを今後のフイナムで研究して行きたいと思っている。実は自分の中には明確な像があるのだが、スタッフ達になかなかそのイメージが上手く伝わらないし伝えられないのでこれから徐々にフォーカスしていきたい。
簡単にいうと広告制作現場で働いているクリエーターというイメージが近いかな。なんとなく自由に見える人。しかし高所得。
スーツは着なくていい職業。そして比較的時間が自由になる。収入もいい。高学歴で情報感度にも敏感。バランス感覚にも優れ、女性にもモテる。周りを見ると結構こういう人多い(いや、自分はそんなことはないです。スーツを着なくていいくらいが当てはまるだけ)。
以前の会議でどんな職業やライフスタイルに憧憬感を感じるかなんて話し合った時にリストアップされたのはいわゆる“カタカナ職業”であった。デザイナー、スタイリスト、コピーライター、フォトグラファーなどのクリエーター業。またはテレビや新聞、雑誌などのマスコミ系。そういう人たちをひとくくりにできる言葉を探していたところ、以前から気になっていたこのボボズというワードが浮かんだわけだ。
だってもう“ちょいワル”ではないでしょう。
というわけなのでこれからのフイナムをさらによろしくお願いします。


ところで昨日も一昨日も気が付くと、午前4時まで飲んでいた。そして10時には会社にいる。こんなライフスタイルは決してボボズではない。すこし節制しよう。

Comments: 2

いつも楽しく拝見しております。

ボボズという言葉は初めて聞きますが、
今のチョイワル、プチセレブなどの物質的な価値観に嫌気がさしてる人達には受けるような気がします。

ただ「見た目の分かり易さ」に弱い日本人に、このスタイルを浸透させるのは根気が入りそうですね〜。今後の動向に注目いたします。

コメントありがとうございます。
これからどういう方向へ行くのか、どうか温かい目で見守ってください。

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