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蔡俊行フイナム発行人ファッション関係のマーケティング全般に関する仕事が主業務。WEBマガジン「フイナム」の発行主。

代官山通信

蔡俊行
フイナム発行人

ファッション関係のマーケティング全般に関する仕事が主業務。WEBマガジン「フイナム」の発行主。

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ロス疑惑

2008.02.25

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 先週末、土曜の午後の大荒れの天気はすごかった。麗らかな春のような陽気のお昼頃、中目黒の目黒川沿いのイタリアンレストランでランチしていたらどんどん空の色が変化し始めた。空が突然茶色に色づき強風がうなりをあげる。天変地異でも起こったのかとすこし恐怖した。
空が色づいたのはどうやらホコリのようで、黄砂ではなかったようだ。
夜も突然寒くなったりとなんという気候なのだろうか。何度でも書くがやはり気候は年々変になってきている。
その土曜の夜のニュースから話題は例の「ロス疑惑」。もう27年も経ったのかというのが率直な感想。うちのスタッフはほとんどが20代なので、彼らが生まれる前の事件。
チームリーダーの 平野 でさえ、オウム真理教の青山本部の場所を知らないと言うから推して知るべしであろう。
登場人物の名前やいろんな固有名詞が色々よみがえってくる。フルハムロード、ジミー佐古田などなど。ちなみにフルハムロードの店はいまのユナイテッドアローズ本店の並び、文化屋雑貨へ入る道の角あたりだったと思う。輸入雑貨のお店だ。当時あのあたりにはいまのように大量に店はなかった。
ぼくは直接この三浦さんという人には会ったことはないが、結構な数の知人が知っているので当時どんな人か話を聞いた記憶がある。もう記憶も曖昧だが、まあ皆さんが心の底で思っているような人で間違いないという感じであった。
しかし一度代官山でいまの奥さんと歩いているところを数年前見かけたことがある。意外と背が高くてカッコイイ佇まいであった。
しばらくの間、日本のテレビのワイドショーはこの話題で持ちきりであろう。現在のところ注目されるポイントは「新しい証拠」は何かという点である。これが明らかになるには、まだしばらくかかる。それまでワイドショーなんかは新ネタがないので、これまでの27年間の軌跡をずっと繰り返し繰り返し流すであろう。
20代だろうが今の10代の高校生であろうが、これでこの事件に関しては専門家になれるってもんだ。
そういえば初めてロスに行った時、82か83年だったと思うが、この事件現場の脇をクルマで通ったことがある。当時アテンドしてくれたロス在住のFさんは、「こんな殺風景な場所で広告用の写真を撮るなんて、絶対に絶対にあり得ない」と力説していた。
しかし日本でもアメリカでも「疑わしきは罰せず」が原則。意味? 疑わしいだけのグレーゾーンでは罪に問えないというもの。つまり検察側が裁判官、あるいは陪審員に犯行を犯したのはこの人物で証拠はこれと合理的に立証しない限り、容疑者は無罪なのである。
日本での裁判のケースはこれだった。濃度の高いグレーでも証拠がなければ無罪なのである。今度のアメリカでの裁判、これが行われるかどうかも不明だが行われだけの証拠がやはりあるのだろう。いやあ何だろうね。久々に野次馬根性全開です。

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