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蔡俊行フイナム発行人ファッション関係のマーケティング全般に関する仕事が主業務。WEBマガジン「フイナム」の発行主。

代官山通信

蔡俊行
フイナム発行人

ファッション関係のマーケティング全般に関する仕事が主業務。WEBマガジン「フイナム」の発行主。

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kindle

2009.10.28

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 新聞も読む間もない一日だった。ってまだ終わってないけど。でも朝刊って、午前中に読まないとあまり読む気なくなるんですよね。

 いま新聞は日経のみを取ってます。以前もこの欄で書きましたが長年愛読していた朝日新聞はやめました。日経を読む比重が高まり、朝日を読む時間がないというのがその理由です。とにかく処分しなくてはならない新聞紙が多すぎてイヤになっちゃったというのも、一紙をやめた理由です。読みたければコンビニでもキオスクでも買えますから。

 産経新聞がiPhone向けにアプリを無料で公開しています。このアプリを使うと産経新聞が無料で新聞のレイアウトのまま読めます。大きな紙面があんな小さな画面でしっかり読めるのかと訝る方もいるかもしれませんが、ぼくはまったく不便さを感じません。内容や思想・信条の差違はさておいて。

 なのでいまでは産経読むのも日課になりました。それにしても朝日から産経とは。左から右へメーター振り切っているのが変ですが。利便性は思想を凌駕するのですね。

 そんな風に考え方、主張の仕方、記事作成の発生ポイントがまったく違うものの、ちょっとした読み物や時事ニュース、スポーツ欄、文化欄などは楽しめます。ハッキリ言って新聞ってこれでいいんじゃないかと思うんですね。宅配のコストもかからず、紙もインクもいらない。これで課金の仕組みができれば、ぼくはお金払います。あくまで新聞販売店や印刷所に働く人のことを考えたセーフティネットありきの話ですが。

 残念ながら日経も朝日もこのサービスをやってません。やればいいと思うのですが、いろんな考えがあるのでなんとも言えません。

 新聞のニュースってもはやネットで読めるのは誰でも知っていますが、やはりもの足らないんです。というのは記事の重要度が記事の面積に正比例している新聞こそ、ニュースの優先度がわかっておもしろいんです。だからあえてこの産経新聞の手法でネットで読める新聞をお願いしたいとおもうわけです。手のひらに新聞が収まるのでランチタイムなんかにぴったりです。

 我々がマガジン形式のウェブマガジンをやっているのもそういう意味も含まれています。

 つらつらと書きましたが、いまぼくがもっとも興味を持っているのが電子書籍が今後どうなるかということです。新聞はもはや電子書籍で有料配信するモデルをつくるべきだと思います。有料で配信なんてすると読者が減るなんて言っても紙でも減るんですから同じ事です。もしかするとぼくのような変人がいっぱいいて減っていく一方の部数だって増えるかもしれません。コストを考えると月額1500円くらいで配信できるんじゃないでしょうか?

 そうなると活版をつかった週刊誌なんてのも電子書籍に移行してほしいです。文春や新潮は大体300円台の半ばから後半ですが、配信だとこれも200円切って読めるようにできそうではないですかね。毎週週刊誌と新聞を束でゴミ出しする手間とその環境負荷、それと入手費用減を考えるとそっちの方が良くないですか? 

 もうすでに日本中の出版社がこの電子書籍についての研究を始めていると思います。広告モデルではなく紙代収入がほとんどのマンガなんてまさにぴったりだと思うのですが。

 そんなわけでぼくもamazonでkindleを買いました。というか注文しました。英語ものしか読めないですが、まずこういうものは使ってみないと善し悪しがわかりません。たぶん来週中には届くと思うので、気づいたことなんかがあればまたこの欄で書いてみます。


Comments: 4

いつもエントリーを楽しみにしてます。
kindleは登録とかローミングの煩わしさもなしにいきなりネットにアクセスできます。もちろん全て(現時点では)無料で。この部分は関係者各位のシガラミによりあまり報道されていないようですが。
もちろん、ゴニョゴニョすると日本語もokです。

あれ?いつの間にiPhone導入したんですか?
得意先の関係で断念したと思ってました。

もうすぐタブレットMacも出ると思いますが
電子書籍の覇権を握るのはどこなのでしょうね?

現体制での特長を残しつつならば、情報の更改追加頻度の早い媒体の電子化は確かにアリかも。
でもやはり書籍はやはり紙の方がいいですねぇ。
例えばふとあるフレーズを読み返したくなった時に、「確か上巻の真ん中くらいだったよな…」とか、
ページをめくりつつ「これより前のハナシだったかな…」という探りは電子じゃ出来なさそうです。
自分が選んで読んできた本(マンガも含めて)が自室の棚に並んでるっていうのは、
結構意味があると思うんですよね。

>shiroさん
そのゴニョゴニョに興味ありますね。

>匿名さん
iPhoneと書いてますが、実はiPod touchです。主に無線LANで使用してます。Macはタブレットで書籍、雑誌のiTunes storeを狙っていると思います。コンテンツプロバイダーは利益になるならどの端末にでも売ると思うので、後は使い勝手や価格、デザインの問題でしょうね。Macの犬としてもぼくはもちろんタブレット、発売と同時に買っちゃいそうです。

>matthewさん
その通りですね。やはり紙の良さはあります。だから用途に合わせ紙と配信の両輪で出版社にはがんばってほしいですね。

>例えばふとあるフレーズを読み返したくなった時に、「確か上巻の真ん中くらいだったよな…」とか、
ページをめくりつつ「これより前のハナシだったかな…」という探りは電子じゃ出来なさそうです。

紙の良さは電源がいらないのと、引用させていただいたような点ですね。

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