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蔡俊行フイナム発行人ファッション関係のマーケティング全般に関する仕事が主業務。WEBマガジン「フイナム」の発行主。

代官山通信

蔡俊行
フイナム発行人

ファッション関係のマーケティング全般に関する仕事が主業務。WEBマガジン「フイナム」の発行主。

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手帳

2010.11.18

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 片付けられない人である。いま自分の机の上が猛烈に汚い。というかモノが溢れていてサーフェースが見えない。いろんな仕事の案件のファイルや他もろもろ。明日の夜にはなんとか道筋が見えそうなので、来週の月曜片付けようっと。

 人間悪いところもあればいいところもある。こんなぐしゃぐしゃな机だが、時間の管理はスケジュールに関してはまあそれないである。携帯電話やiPhoneでスケジュール管理をしている人もいるけど、いろいろ試してみた結論からいうと、スケジュール帳にまさる道具はない。ここでは圧倒的にアナログ、紙の勝利である。

 第一にスピーディに入力、この場合違うな、書きこむことができる。予定変更はバッテン、さらに追加で書きこむと時系列記録が残る。消せるボールペンという最近のヒット作と共用すればもう鬼に金棒。

 スケジュール帳とひとことで言っているけど、個人的におすすめなのはクオバディス。見開きで一週間になるアジェンダダイヤリータイプ。タテに時間が刻んであり、アポイントや予定、締切りなどが書き込めそれらの管理が一目瞭然。その昔、システムノートが流行したとき、ファイロファクスを使ったり、何をトチ狂ったかエルメスの手帳を使ったりしたが、やはりクオバディスに戻った。

 なかでもB5版のトリノートがいちばん好き。多くの人がそれより小さい正方形のエグゼクティブを使うが、個人的には圧倒的にトリノート。書けるスペースに余裕があるのがものすごく助かる。

 机の後の書棚に過去に使ったトリノートが9冊。それ以外は処分したのだろう。

 たまーに昔のダイヤリーをふと手にとってぱらぱらめくってみる。ああ、こういう案件あったなとか、あの事件はこの年だったのか、なんて昔を懐かしがれるのもこうした紙版のいいところ。一覧性にアドバンテージがあるし、出し入れもスピーディ。パラパラめくっている最中のセレンディピティもある。

 来年のダイヤリーが書店や雑貨屋さんの店頭に並ぶ頃。気分を変えるために毎年替えるのもいいし、毎年同じものを使っていい。

 本当は自分でデザインしたものを作って使いたいんだけど、ぼくにとっての最高が他の人にとっての最高とイコールではないというのがこういう商品の難しいところ。人と会う約束は少ないけど、メモ欄は多く必要という人もいるし、アポイントよりも中長期的プロジェクト管理を優先したいという人もいる。

 そういう意味ではリフィル形式の手帳も悪くはない。けれどリフィル形式の手帳は開いたままの状態でいるというのが苦手だ。自力で閉じようとするフォースが働くのである。そこのところをうまく発明できればいいのだが、といつも思う。

 いずれにせよ万人に受け入れられる手帳はない。ぼくも来年何にするか考え中である。トリノートから浮気したミドリのトラベラーズノートはとても愛着もあるのだが、リフィル形式なので開きに弱い。それと中身のデザインがフィットしない。

 いつか自分でこういう手帳をデザインしたいと思う。フイナム上で皆さんの意見を募って一年かけて手帳を作るなんて企画をしたら面白いかも。何冊くらい作れば1000円とか2000円とか常識的な価格で販売できるんだろう。研究してみます。

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