Boolog A Go-Go!
石光 史明
VISUAL CONNEXION C.E.O
NY発のヴィジュアル誌、VISIONAIRE<ヴィジョネアー>の日本総代理店を営んでいますが、最近はもっぱら映画鑑賞家として「つぶやいて」います。昨年は自腹観賞232本! 今年も観まくるぞぉ~♪
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That much?
2011.01.23
笑いって言うのは思わぬ所で起きるものです。
例えば友達の結婚式。
新郎新婦は大緊張で会場内も幸せのお裾分け状態なのに、いつもと違う引きつった真顔の新郎を見た瞬間に笑いがこみ上げてきて、耐えているのにそれに気付いた友達に伝染してそのグループだけが怪しくどよめいたり。
これは以前も書いたかもしれないけれど、我が家で言うならば母方のお葬式もそう。昔まだ見習いだった頃の和尚さんのお経が下手なのがみんなの笑い話だったので、実の父や母が亡くなったって言うのに、その事を思い出してか母親も含めて60を越えた兄弟たちが目で合図をしながら笑いをこらえていたり...
その逆に面白いと思って見たものがつまらない事も。
例えば毎週楽しみにしているお笑い番組。
一見アドリブに見えるようなものも、実は企画会議で練りに練り上げて緻密に計算された笑い...というのは良く聞く話。
でも本当にそうなんだなぁと気付かされるのは、同じ出演者で挑んだ年末の生番組が毎週末はあんなに面白かったのに、とてつもなくダラダラでお世辞にも笑えない状況に出くわすと、いかに編集だとか台本という計算されたもの重要さに素人ながらにハッとしたり。
これは笑い限って言える事でもなく、過ぎたるは及ばざるがごとしで前振り(的なものも含めて)が過ぎるとその傾向にあるようです。
「デューデート」
うーん...
期待して行った合コンがそれほどでもなかった感じに似ているかな。
ひと事で言えばこの映画は予告編が良くなかった。
あ、だから上のトレイラー再生しないで下さいね(笑)!
あくまでも個人的な意見ですが、面白いところほぼ全部出てるんだもん。これじゃあ本編見ても面白さが半減以上。
正確に言えばそれ以上の展開がない。このまんま。
大抵トレイラーって言うのは大筋は伝えつつも「もしかして」とか、違う展開(下手したら本編にはないカットを挿入してまで)を想像させて本編で落とす...っていう図式がない。
そしてそれとは関係なく(ここが一番肝心なんだけど)、残念な事に我らがロバート・ダウニーJr.のハイエンド感とザック・ガリフィナーキスのクタクタ感が全く活きていない作品。間が悪いというか借りてきて来た猫みたいで掛け合いが面白くない。
その証拠にジェイミー・フォックスや最後のシーン...つまり他の誰か(もう一人のコメディーのプロ)が登場した瞬間に俄然面白くなる。場が活きるっていうんですかね。笑いへの導入が(例えオチがわかっていたとしても)自然になるんですよね。この辺りがハングオーバーとの大きな差かなと...
多分本来ならこの辺りが良い意味で期待を裏切るという図式に当てはまるんだろうけれど、全体の割合からして実に少ないから僕的には消化不良感がちょっと...
☆☆☆☆☆
本編はもちろん、前評判も含めて「これから面白い事やるから笑ってね」って言われている気がし過ぎて僕には引っ掛かるところが少なかったかなと。してやられたというか、ニヤリというテイストが少なすぎました。
だからなるべく僕も予告編を観ないように本編ギリギリに入る努力はしてるんですけどね。下手したら誰が出るのか、どんな作品なのか知らないで観てる方が多いですから。
なんて、大丈夫かな?こんなに書いて。
でも逆にこれくらい書いた方が、面白く(素直に)観てもらえる作品なのかもしれないと思うのは僕だけでしょうか...
まぁ大評判なキック・アスもボロクソに言う僕ですから、戯言(というか好みの問題)だと思って許して下さい(笑)。
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