どついたるねんのデビューアルバムが出ました。 - 青雲、それは君が見た光。（川田十夢）

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青雲、それは君が見た光。

川田十夢
公私ともに長男。「AR三兄弟の企画書（日経BP社）」、「ARで何が変わるか？（技術評論社）」、TVBros.連載「魚にチクビはあるのだろうか？」、WIRED連載「未来から来た男」、ワラパッパ連載「シンガーソング・タグクラウド」、エンジニアtype連載「微分積分、いい気分。」など。発明と執筆で、やまだかつてない世界を設計している。
https://twitter.com/cmrr_xxx
http://alternativedesign.jp/

どついたるねんのデビューアルバムが出ました。

2011.06.08

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このフライヤーにコメント寄せたのですが、キレッキレ過ぎて読めないので以下に転載しておきます。

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「不純物の対義語はないらしい。不純だ。」

どついたるねんのデビューアルバムを聞いた。全部入っていると思った。何が入ってるのか？今まで音楽に入ってなかったもの全部、入れなくてもいいものが全部、入っている。要するに、今まで不純物と思われていたモノが全部、入っているのだ。

僕らは、いつから音楽に嘘くさい説教を織り交ぜるようになったのだろう。いつから社交辞令みたいな恋愛を歌うようになったのだろう。いつまで、分かりもしない科学や世界や悲劇に介入し続けるのだろう。空々しい音楽を好むリスナーからすると、このアルバムは不純物に違いない。でも、それは違う。むしろその対に在るものだ。

不純物の対義語は何だろう。ちょっと調べてみたら、存在しないのだそうだ。対になる言葉もないまま流通される言葉は、まさしく不純だ。まだ言葉を与えられていない、不純物の対に在るもの、それがどついたるねんの音楽だと、僕は信じている。

川田十夢