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川田十夢公私ともに長男。「AR三兄弟の企画書(日経BP社)」、「ARで何が変わるか?(技術評論社)」、TVBros.連載「魚にチクビはあるのだろうか?」、WIRED連載「未来から来た男」、ワラパッパ連載「シンガーソング・タグクラウド」、エンジニアtype連載「微分積分、いい気分。」など。発明と執筆で、やまだかつてない世界を設計している。https://twitter.com/cmrr_xxxhttp://alternativedesign.jp/

青雲、それは君が見た光。

川田十夢
公私ともに長男。「AR三兄弟の企画書(日経BP社)」、「ARで何が変わるか?(技術評論社)」、TVBros.連載「魚にチクビはあるのだろうか?」、WIRED連載「未来から来た男」、ワラパッパ連載「シンガーソング・タグクラウド」、エンジニアtype連載「微分積分、いい気分。」など。発明と執筆で、やまだかつてない世界を設計している。
https://twitter.com/cmrr_xxx
http://alternativedesign.jp/

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平場に立ち続けるということ。

2012.10.13

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平場とは 1)たいらな場所・土地。 2)平土間と同じ。3)普通の場。(競馬などで、特別レースでない一般のレース。)(賭け事で、普通に賭けるだけで、割り増しの賭けをしない場。)(芸妓などの、客と床を共にしない座敷だけの勤め。)


僕は月に何度か、意識的に平場に立つことにしている。自分が主役じゃない、賞レースも絡まない、というか僕のことなんて誰も知らないだろうという場所の土を、敢えて踏むことにしている。
もっとも恐いのは、「皆さんご存知」症候群だ。誰もが自分のことを知っているであろうという虚栄からくる、残念な省略だ。パフォーマンスとして必要不可欠な前フリの部分を、自らが不要と判断することで、伝わっていたことがまるで伝わらなくなることだ。最高におもしろかったと心から言ってくれてる人に対して、(本当にそう思っているのか?)と勘ぐってしまうことだ。心を貧しくすることだ。
僕は、何度でも同じことを繰り返すことを決めた。自分がおもしろいと思った理由を、その根拠を、パフォーマンスで明示することにした。何度も繰り返し見てくれる人には、少年漫画の連載みたいに少し先の未来を見せることにした。コピーのコピーのコピーでやっと商売になるんだみたいな、つまらない物言いを身体がおぼえる前に、自分自身で劣化しないコピーの仕組みを作っておくことにした。いま一番おもしろいと思っていることを、連続性の中に織り交ぜることにした。文明単位でみると毎回違うことをやっていたんだと、わかってもらうことにした。
今月も、来月も、来年も、僕は平場に立ち続ける。この記事ではじめて僕のこと知った人。「僕は確実におもしろいです。顔と名前とtwitterIDとfacebookだけでも、おぼえて帰ってください。」

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