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Ray and LoveRock「写真を撮る人」Ray and LoveRock(れい あんど らぶろっく)写真を撮る人、ファッションエ ディターでもある人。フツウの人ではありますが、生きることはどちらかという と下手です。文章もロックンロールしていければ良いなぁ。「ものや写真、少し はカルチャーのことなんかを書いていきたいですが、お酒のこと、下ネタも好き なんで、お付き合いください」http://blog.livedoor.jp/rayandloverock/

紙飛行機で宇宙旅行。 --ものについて。時々酒と、下ネタと。--

Ray and LoveRock
「写真を撮る人」
Ray and LoveRock(れい あんど らぶろっく)写真を撮る人、ファッションエ ディターでもある人。フツウの人ではありますが、生きることはどちらかという と下手です。文章もロックンロールしていければ良いなぁ。「ものや写真、少し はカルチャーのことなんかを書いていきたいですが、お酒のこと、下ネタも好き なんで、お付き合いください」

http://blog.livedoor.jp/rayandloverock/

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2012.08.23

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DSC_0907.JPG 青空が抜けるように青く、そして高く感じられるようになって、雲は入道がちらほらと空を我が物顔で陣取っている。
  暑いは暑いけれど、どうやら、風は乾燥し始め、汗を乾かしてくれる来さえする。また、新しい季節がどうやらそこまで来ている。そんな気分になっている。
  それでもまだ、部屋に入れば――もちろんなのかもしれないけれど――冷房が機械の音をたてて冷たい風が人の体に吹き付けてくる。 季節とは嬉しいもので、そんな季節をまるで先読みしているかのように、TAKAHIROMIYASHITA TheSoloIst.から新作が届いた。 第一段はダウンベスト。
  着るのはまだまだ先かなぁ、早く秋にならないかなぁ、楽しみだなぁ、と思っていたのだが、そんなことをデザイナーの宮下くんにメールしたら、「ぼくは昔から、夏の服装に、長袖シャツとダウンベストは必需品だと言っているんです」と返事が来た。なるほど。
  昨年の春夏には麻のカーディガンを買った。それもTAKAHIROMIYASHITA TheSoloIst.のなのだけれど、夏のカーディガンはもともと大事なアイテムだと思っていた。クーラーが効きすぎてカーディガンを羽織っている女性を目にするけれども、自分だって、半袖でクーラーの効いた部屋にずっといると、気がつけば肘がキンキンに冷えていて――しかしまあ、節電とかエコってどうしてこうも言葉だけのことが多いのかしら――ひどいときには痛みさえ走る。そんなことにならないように、カーディガンを着て仕事をするわけだ。とはいえ、その目的は半分くらい言い訳で、やはり、カーディガンはおしゃれで好きなものとして着ています。いや、カーディガンはかなり好きなアイテムです。そんな実用だけならずとも着ていたいものです。
  さてさて、そして、クーラー対策のためと書いてしまうとやはり身も蓋もないのだけれど、スタイリッシュにクーラーと取り組む――筆者としてもなんだかエコじゃないし、ある種の無駄だなと思うのですが――ダウンベストを着ています。
  薄くて、バッグにするっと入るし、それ以上にやはりおしゃれ。バックスキンとのミックスも絶妙でデザインを越えて、アートの域まで達している。たぶん、デザイナーの宮下くんは「服です」などと言って、あくまでも洋服であり、アートではないというのだろうけれど。
  夏の終わりかけの空気。なんというか好きなのだけれど、そんな時に室内で着るダウンベスト。まるでシニカルな風流というか、ある種の風物詩でもあるなぁ、と。
  そういう意味ではデザイナーは時に詩人にもなるということだ。宮下くんは、ミュージシャンでもあり、ソングライターの一面も持ち合わせているので、このダウンベストが詩的であることは当然の成り行きなのかもしれない。 夏の終わりかけの風が涼しさを運んでくる。このダウンベストはクーラーの中で温かさを運んでくる。
  服の持つ力とは、季節の風と同じくらい人が感じる大切なメッセージを含んでいるのだと、このダウンベストに改めて教えられた。