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渡辺俊美TOKYO No.1 SOUL SET / THE ZOOT16福島県出身。TOKYO No.1 SOUL SET のギター、ヴォーカル、サウンド・プロダクション担当。並行してソロユニットTHE ZOOT16でも活動中。

水月デスロック

渡辺俊美
TOKYO No.1 SOUL SET / THE ZOOT16
福島県出身。TOKYO No.1 SOUL SET のギター、ヴォーカル、サウンド・プロダクション担当。並行してソロユニットTHE ZOOT16でも活動中。

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Vol.10 ゴッドファーザー

2012.01.23

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年明けにマネージャーから「ゴッドファーザー〜コッポラ・リストレーションDVD BOX」を貸りた。

パート3は劇場で観た以来なので実に22年ぶりだったし、まとめて3部作+特典映像を観たのは初めてだった。
20歳の時にファッション雑貨のお店を始めた時によく観た映画は「ゴッドファーザー」だった。

僕は経営学やアパレル関係の学校も出ていなかったし、東京に出て来て2年余りだったので相談出来る先輩や経営者等の知り合いがいなかった。
そこで、様々な偉人達のエッセイや自伝を沢山読んだりして真似をしたり影響も受けたが、実際取り入れたり行動したり出来るのが以外と少なかった。
書籍とは違いドキュメンタリーや映画などの映像は僕の五感を刺激し勇気と希望を与えてくれた。

そして、ある時に記憶が甦った。
母と一緒に観た映画「ゴッドファーザー」を思い出したのだ。
母が原作を読んでいたので僕にその背景や情景を詳しく解説をしてもらいながら観た時の事をだ。
資本主義、マフィア、腐敗した政治、組織、歴史、モラル、そして家族...
その当時は沢山の情報量を詰め込められる頭はなかったし、近い将来に役に立つとは全然思わなかった。
僕は毎日寝る時に子守唄の代わりに「ゴッドファーザー」を流しながら布団に入っていた。
おかげで台詞は全て言えるようになった。

今回あらためて観て現在の自分があるのは「ゴッドファーザー1&2」の影響と確信した。
ファッションもそうだ。
特にパート2のロバート デ・ニーロの洋服、そしてハンチングやソフト帽の着こなしは何度も繰り返し見て習得した。
10代、20代、そして40代になった現在、その都度感じ方も違うし、新たな発見もあった。

特にパート3は22年前の感じ方と真逆だった。
今回は老いて行く自分自身の心理と照らし合わせながら観ていた。
知らぬ間に資本主義のど真ん中で過ごして感情をむき出しに戦って来た自分がいた。
出来る事なら今はそんなくだらない競争とは無縁になりたい。
自分の理想とする終わり方は想像以上に難しい....。

一日はあっという間に過ぎて行く....だから丁寧に生きる。
さて、もう一度観るか.....。


渡辺俊美


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