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COLUMN

monessay

文:蔡 俊行

フイナム発行人、フイナム・アンプラグド編集長である蔡 俊行による連載企画「モネッセイ(monessay)」。モノを通したエッセイだから「モネッセイ」、ひねりもなんにもないですが、ウンチクでもないのです。今回は〈ポロ ラルフ ローレン(POLO PALPH LAUREN)〉のラガーシャツ。

  • Text_Toshiyuki Sai
  • Photo_Kengo Shimizu
  • Edit_Ryo Komuta, Rei Kawahara

第三十三回一生に一度のイベント

油断していたらラグビーのワールドカップまでひと月を切った。

9月20日の日本対ロシア戦で開幕し、11月2日の決勝までの40数日間。ここんところプレマッチでも日本はなかなかの調子なので、もしかすると大きなことをやってくれるかもしれない。期待している。

実をいうと熱心なラグビーファンではない。2002年のサッカーワールドカップ日韓大会のときは、チケットを予約開始とともに始めたことを考えると、熱量が違いすぎる。今大会もあわよくば観戦できればと今年になって調べたら、すでにすべてが売り切れであった。当然といえば当然か。

ラグビーは英国生まれ。同郷出身のサッカーと比べ、アッパークラスなスポーツである。プレーヤーも、そして応援する側もだ。これは世界的にいえることで、世界中からそれなりに裕福な人たちが観戦にやってくる。もちろんマナーも良いだろう。

ただでさえ観光が盛んになっている日本で、裕福な外国人が増えるというから、インバウンド経済にこれほど貢献する国際イベントはない。欧米の人からすると日本の物価はバーゲンプライス。さぞかしお金を落としてくれるだろう。

調べによるとこの大会に観戦に来る人たちの平均滞在日数は、14~20日間が35%、7~13日間が25%だという。大会期間中に飲まれるビールの量は果たしてどれくらいになるのだろうか。なんならビールメーカーの株でも買っとくか。

ところでラグビーというとまだルールがわかっていない人が多い。確かにサッカーなどに比べるとわかりづらいところはあるかもだが、そう複雑ではない。どちらかというとサッカーもそうだが、何が反則なのかというのが、わかりづらいだけだ。オフサイドとかね。それ以外はあまり難しくない。ボールを前に投げてはならないのと、前にこぼすのがダメ。キックは蹴った人よりも後ろにいる人がプレー参加するのはいいけど、それ以外はダメくらい。

ボールを前にこぼすなどの軽反則はスクラムで試合再開、ピーチをでたらラインアウトという両チームが平行に並んで、その真ん中にスローインして再開、オフサイドなどの反則はペナルティなど。

麻雀の点数は数えられないのに、なぜかラグビーのルールは知ってる。なんならアメフトだって知ってる。まあ、スポーツ観戦が趣味といえば趣味なので、若いころルールを習ったのである。まあテレビ観戦でだが。

ところで今大会も全試合テレビ放送があると思うが、日本のテレビ局の皆さんにお願いがある。無理にスターを作ろうと、特定の選手だけ必要以上に持ち上げたり、特別扱いして放映してほしくない。それと無理にルールを知らない視聴者向けのおせっかいな解説とか。本物のファンが納得できる、フェアで深みのある実況と解説をお願いしたい。

ゴルフの女子全英オープンで優勝した渋野日向子選手。彗星のように現れたというのは文字通りでみんなが驚き、そして喜んだ。大偉業をなして、そして明るくてとてもチャーミング。そして強い。大スターの資質を備えた新星に多くの人が群がるのは仕方がない。

イギリスから帰ってきたその翌週、北海道で行われた試合に疲れもなんのその、彼女は出場した。

某民放が放映権を持っていて中継をやっていたのだが、優勝争いよりもなによりもずっと渋野選手の一挙手一投足を追いかけていた。プレーのインターバル中もずっと。

本当のゴルフファンは、優勝争いが見たいはずだ。あるいは渋野選手以外の自分の贔屓の選手だっている。こうした放送は本当のファンを裏切る行為である。

見ていてほんとうにアホかと思った。

日本はすでに「成熟したスポーツ観戦者」の国になっている。そこが追いついてない報道機関の人たちは、出直してきたほうがいいです。

というわけでラグビー、盛り上げましょう。

ルール知らない人? 試合見てればわかるようになるでしょ。というか知ろうとしない人に無理やり押し付けてもそういう人は、ファンには育たない。五郎丸選手のフィーバーを思い出そう。誰が続けてスタジアムに足を運んでる? あんな取り上げ方は一過性のもの、消費である。それより、真のファンが喜ぶ、納得できる解説、うるさすぎない冷静な解説をお願いしたい。

この件に関しては一晩中喋れるくらい言いたいことがいっぱいあるけど、今日のところはノーサイドということで許してやらあ。

各¥25,000+TAX

〈ポロ ラルフ ローレン〉定番アイテムのラガーシャツ。9月20日より開催される「ラグビーワールドカップ2019日本大会」に合わせてつくられた特別仕様で、出場国のイメージカラーやモチーフにちなんだデザインが散りばめられている。写真の長袖のほかに、半袖もラインナップする。

PROFILE

蔡 俊行
フイナム発行人/フイナム・アンプラグド編集長

マガジンハウス・ポパイのフリー編集者を経て、スタイリストらのマネージメントを行う傍ら、編集/制作を行うプロダクション会社を立ち上げる。2006年、株式会社ライノに社名変更。

INFORMATION

ラルフ ローレン

電話:0120-3274-20

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