第三十五回棄教?
会社を運営していると、社内のインフラ問題にいろいろと直面することがある。
冬場の乾燥問題、エアコンの効き具合、トイレの温水便座の調子、ワイヤレスネット環境とか建物の雨漏りとかね。
問題が起きてないときはまったく問題ないのだけど、ことが起こると修理や整備に費用や時間がかかったりしてとても大変である。
インフラ問題ではないが、先日ネズミが社内に侵入してきたようで、ちょっとした騒ぎになった。デスクの上に糞が落ちていたり、ほこりが舞っていたりと、働く者にとってはあまり嬉しい状況ではない。
すぐに業者の方を呼んで対処してもらったがのだが、たぶん玄関から侵入したものの、オフィスであるゆえ食べ物もなく、しかも出口がわからないためあちこち徘徊していたずらしていたんだろうということであった。渋谷の再開発でネズミが大量に移動しているんですよと言っていた。
この業者さんの仕掛けによって、翌日には捕獲ということになったのはさすがのひとことである。
一体なのか、複数なのか不明なので引き続き臨戦態勢中なのだが、どうやら他はいなさそうで、少しほっとしている。
話がそれた。インフラ問題である。
どこのオフィスも基本的にオフィスフォンという保留、内線呼び出しなどができる電話を使っている。我々もそうであった。
しかしこのITの時代、しかも携帯電話ひとり一台の時代に携帯と固定電話を使い分けるというのもなんだと思い、個々人の携帯電話をオフィスフォンにするシステムを導入した。各フロアに優先の親機を置いて外線が鳴れば、それが呼び出し音を発するので、対応するものが自分の携帯で電話を受ければいい。それを社内スタッフに内線で呼び出しつなぐこともできる。
おかげでデスクから邪魔な受話器とコードががなくなりスッキリした。
問題もなくはない。若干、洗練されていない使い勝手とアプリのユーザーインターフェースのデザインである。
後者はもうどうしてこんなデザインになったの、というくらいダメダメで、デザインの教育もまったく受けていない素養のないエンジニアがただ作ったみたいなものになっている。
導入時、これなんとかならないかと交渉したのだが、このデザインを変更するには膨大な工数とコストがかかるという。
むしろこのデザインの悪さで導入を見送ろうかと真剣に考えたこともある。しかし背に腹は変えられず仕方なく使っている。きっとこれはイヤだと導入をためらった企業は少なくないと思う。改善の余地はあると思いますよ。
iPhoneもAndroid携帯もインターフェースデザインに関しては結構シビアだ。いまいちだとボリュームゾーンの若者から支持を得られない。
超クールなクリスタルの器にダメダメな料理を盛っているようなもの。ハードに対する陵辱である。
まあ、そこまで激しくディスる必要もないのだけど、こういうものを作る会社にはもう少しスティーブ・ジョブスマインドが欲しい。
で、新しいiPhoneである。発売は9月20日というからつまり明日。
歴代のiPhoneのなかでもこれほどまでに食指が動きずらいモデルというのも初めてではないか。それこそジョブスマインドはどこへ行った?
自分自身いまだiPhone7を使っていて、最近はバッテリーがよれてきたのでこの新しいiPhoneをすでに予約したのだけど、あまり喜んでいるわけではない。
旧機種にしても良かったのだが、文句をいいながらもどうせなら最高品質はどんなものか試したい欲求が勝ってしまった格好だ。
Apple WatchやApple Music、パソコンはもちろんAppleということもあり、Androidになかなか乗り換えられない。
しかし近い将来、宗旨替えする可能性もなくはないかな。

iPhone 11 Pro Max ¥119,800+TAX~ / iPhone 11 Pro ¥106,800+TAX~ / iPhone 11 ¥74,800+TAX~
Apple Watch Series 5 ¥42,800+TAX~
(9月20日より発売の新作)
未知なるユーザー体験を提供してくれるApple社の叡智が詰まったガジェット「iPhone」、「Apple Watch」、「AirPods」。明日9月20日より「iPhone」と「Apple Watch」の最新作が発売される。(写真はそれぞれ2019年9月19日での最新モデル)
PROFILE

マガジンハウス・ポパイのフリー編集者を経て、スタイリストらのマネージメントを行う傍ら、編集/制作を行うプロダクション会社を立ち上げる。2006年、株式会社ライノに社名変更。
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