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着ぶくれ手帖フィルソンから立ち上がる、シアトル発の新たなトラッド。
Keiji Kaneko × FILSON

notebook that records every day of clothing worn by customers
フィルソンから立ち上がる、シアトル発の新たなトラッド。

ヘビーデューティの象徴として語られながらも、日本人にとってどこか遠い存在でもあった〈フィルソン(FILSON)〉。金子恵治さんがディレクションを手がけた日本限定コレクションは、その見えない溝と向き合う作業からはじまりました。道具としての精神を守りながら、日本の暮らしや装いにどう接続できるのか。創設の地であるシアトルでの体験も踏まえ、その試みについて、胸の内に秘めた想いを語ってもらいましょう。

歴史やものづくりに対するリスペクトが絶対に欠かせない。

ー今回のコレクションを金子さんはどう着こなしますか?

Kaneko: じつはこれってぼくが古着で見つけたフィルクロのままなんです。そう見えない生地の使い方などをしていますが、やっぱり強いものではあるので、引き算をしたり、違う文脈の服をあえてぶつけてみたりしながらファッションの楽しさを見つけたいですよね。ジーパンとかも普通に合うんですけど、せっかくならもうすこし考えたい。そういう意味で、今日はスラックスとドレスシューズを合わせてきました。

ーそれが「シアトル・トラッド」というわけですね。

金江: シアトルにトラッドはなかったんですけどね(笑)。でも、それも確認ができてよかった。逆にこれをシアトルに持ち込みたいですね。

ー今回金子さんは日本人が着やすい〈フィルソン〉をつくったわけですが、今後本来のラギッドなエッセンスも取り入れるとして、日本のファッションとの親和性をどうつくっていこうと考えていますか?

Kaneko: バランスよく取り入れるっていうのは簡単なことではないですよね。まだまだ道具としての服の魅力が浸透していないような気がするんです。現地の生の服をインポートするお店も減っているし、ライセンスでつくられるものも日本人用にアレンジされた優しいものが主流じゃないですか。

Kaneko: 今回ぼくがつくったコレクションも大事なんですけど、今後はインポートもしっかりと展開していこうと思っていて、そこで「しっかりと着こなしてやろう」っていう気概を持ったひとたちが現れてくれたらうれしいですね。ファッションが好きなひとたちって、着こなしづらいものをなんとか工夫してファッションを楽しんでいたし、ぼく自身も挑戦したい。そうしたチャレンジ精神みたいなものを切り捨てないためにも、本国のアイテムをこちらでも伝えたいと思っています。でも、すごく難しそうですが(笑)。

ーより濃厚な〈フィルソン〉の世界を見せたいと。

Kaneko: 今後はアイテムのラインナップも増やしたいし、〈フィルソン〉といえば綾目の立った「ラギッドツイル」も有名で、その生地を使用したバッグも大事にしているプロダクトなんです。日本は鞄づくりも上手だから、バッグラインみたいなものも企画したいと考えています。あとは「ジャパニーズ・マッキノー」、「ジャパニーズ・ラギッドツイル」みたいにオリジナルの生地もつくりたいですね。とにかく歴史のあるブランドなので、掘ればいくらでもネタが出てくるし、アイデアが尽きないんですよ。

ーそれだけ懐の深いブランドということですよね。

Kaneko: そうですね。とはいえ、それを形にするには彼らの歴史やものづくりに対するリスペクトが絶対に欠かすことができません。シアトルの旅でそれを痛いほど肌で感じたし、ぼくはもうその魅力に取り憑かれているので、自信を持ってやっていこうと思います。

INFORMATION

Daytona International

Instagram:@filson.japan

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