当たって砕けろ。ダメもとオファーがまさかの快諾!
ー今回のコラボレーションは、どのような経緯で生まれたのでしょうか?
Kobayashi: 普通に考えれば、今回のコラボレーションはあり得ない企画です(笑)。ただ、こうしたアイデアは〈ビームス〉の企画会議ではよく挙がるんですよ。ほとんどは実現に至らないのですが、〈ジャンスポーツ〉と〈イーストパック〉を調べたところ、同じ「VF社(VFコーポレーション)」の傘下だと分かり、ダメもとでお願いしてみました。
I see.
Kobayashi: 正直、難しいだろうと思っていましたが、〈ビームス〉の50周年というタイミングでもあったので、何かできないかと打診してみたんです。すると、まさかの快諾でした。コロラド州にある本社オフィスで、〈ジャンスポーツ〉と〈イーストパック〉の担当者が握手している写真付きのメールが届き、「このプロジェクトを承認します」という内容が書かれていて、本当に驚きました。
ープロジェクト承認の連絡が来たとき、関係者の皆さんはどんな反応でしたか?
Kobayashi: 日本の〈ジャンスポーツ〉の方もすごく驚かれていましたね。それから細かいディテールをみんなで話し合って、コラボレーション企画が進んでいきました。
ーベースモデルの選定には、どんな狙いがあったのでしょうか?
Kobayashi: このままだと喋り続けちゃう(笑)
Stream: それでもここはコバさん、お願いします(笑)
Kobayashi: 今回は両ブランドの顔ともいえるモデルをベースに選びました。〈ジャンスポーツ〉の『Right Pack』と〈イーストパック〉の『Padded Pak’R』です。アイコニックな2モデルを組み合わせれば、面白いアイテムができると思っていて、この2つ以外のモデルを選ぶことは、ほとんど考えていませんでしたね。
ーデザインや色を組み合わせるとき、難しかった部分はどこですか?
Kobayashi: 2つのモデルのポケットを組み合わせるときに、高さをそろえるのが大変でした。あとはメーカーさんがうまくやってくれたんですけど、色合わせも最後に悩みましたよね。
川相: Yes, it was.
Kobayashi: 4色展開のうち、2色はクレイジーパターン、残りの2色はソリッドにするという方針は決まっていました。そこで、最初のサンプルは細かい色を指定せずにメーカーさんに作ってもらったところ、「Navy × Scarlet Red」だけが上がってきたんです。
川相: 当初はそこから細かく調整していく予定だったのですが、ファーストサンプルの配色が〈ビームス ボーイ〉のイメージ通りだったので、そのまま採用しました。
Kobayashi: そこから〈ジャンスポーツ〉を象徴する深い緑を使った「Deep Juniper × Ultra Marine」と、人気のある黒は外せないということで「Black × Black」が決まりました。ただ、最後の1色は少し悩みましたね。
ーその最後の1色が、「Graphite Grey × Sunday Grey」だったんですね。どのようにしてこの配色に決まったのでしょうか?
Kobayashi: 当初はグレーではなく、ネイビーで色を合わせる予定でした。ただ、スワッチを見ているときに、〈イーストパック〉の「Sunday Grey」もブランドを代表するアイコニックなカラーだったことを思い出したんです。そこから相性の良いグレーを探し、最終的にこのカラーの組み合わせに決まりました。そこの部分でも苦労はあったのですが、個人的には、この配色がいちばん気に入っています。
〈ジャンスポーツ〉を象徴するカラーの「Deep Juniper(※グリーン)」と、〈イーストパック〉のネイビーカラー「Ultra Marine」を組み合わせブラックウォッチに。ポケットもそれぞれのブランドの仕様でちゃんと半分ずつというのがアイコニック。ジッパータブのプラーやショルダーストラップに、背中が当たる部分の気の利いたポケットなど、細部に至るまで両ブランドならでは&〈ビームス〉ならではのディテールが散りばめられている。