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釣りをもっとクリエイティブに。料理で広がる魚の魅力。
Fishing on the Plate

釣りをもっとクリエイティブに。料理で広がる魚の魅力。

釣りの醍醐味はたくさんある。釣れた瞬間はもちろん、当日までの準備から釣り場までの道のり、どうすれば反応するかと考える時間まで、そのすべてが最高です。そして海釣りなら、釣った魚を料理するのも楽しみのひとつ。東京・池ノ上にあるイタリアン「ペペロッソ」は、スタッフたちが楽しみながら釣りをして、その釣果をメニューに反映しています。魚の種類や状態を見ながら調理法とか味付けを考えているそうですが、そこにあるのは自由な発想。夏の終わりの小田原で過ごした一日は、どんな料理で締めくくるのでしょうか。

  • Photo_Fumihiko Ikemoto
  • Text_Shogo Komatsu
  • Edit_Yosuke Ishii

ひと皿の上で釣りを表現。

そして、「ペペロッソ」ではあまりなじみのなかったカマスは、3品に仕立ててくれました。

1品目は「マリネ」。皮に炭を当てて炙り、パルミジャーノを溶かしたミルクと生アーモンドのソースをかけています。今日見たイワシのナブラからヒントを得て、イワシの魚醤も使っているそうです。仕上げに、ミントとエストラゴンを散らし、西洋わさびでアクセントを。

今井:魚とミルクとチーズの組み合わせは、北イタリアの定番料理。カマスも小さいイワシを食べているんじゃないかと思い、魚醤を使用しました。今日は7連のサビキで7匹のカマスを釣ったので、ひと皿に7匹を盛り付けています。

パンを発酵させてつくった特別な衣で揚げ、炭火で軽く炙っています。ワイン用ブドウの搾り汁を煮詰めたイタリアの調味料、モスト・コットで濃厚な甘みとコクを加えました。

今井:イタリア発祥の「フリット」。揚げたあとに炭で炙ることで、余分な油を落としつつ、炭火の香りを移しています。

3品目は、アカハタのお腹にカマスの塩焼きを入れ、オーブンで蒸し焼きに。味つけは塩だけで、2種類の魚の旨みを感じられます。かなり自由な発想で仕立てられた、斬新なひと皿です。カマスの塩焼きは上下から炭で炙るオリジナルの手法、挟炭焼きで仕上げました。ちなみに、使用している炭は紀州備長炭で大変貴重なもの。

今井:ぼくたちが最近取り組んでいる釣法転写。その魚をどうやって釣ったのか、ひと皿の上で表現するんです。今日はカマスを生き餌にした落とし込みでアカハタが釣れたので、それを料理で再現しました。なかに野菜を詰めてもよかったですが、まずはシンプルにカマスだけを入れています。

食材となる魚だけではなく、その日の釣り全部が料理になりました。確かな技術に加え、このような遊び心あるクリエイティビティで「ペペロッソ」の料理が完成するのです。

今井:日本の海の豊かさは世界に誇れるし、伝統的に魚料理を食べてきた歴史がある。自分で釣った魚を料理するということは、その文化をより深く感じられるはずです。私自身、和と洋を組み合わせた新しい調理法を考えたり、誰もやっていない手法を取り入れたりするのが好きで、自由に食材の味を引き出せるのも料理の魅力だと思います。

Mihara:この魚はこういう味だと思っていても、実際に釣った魚は味わいが違ったりするので、いろんな調理法で試してみるのはおもしろいです。生のカマスは水分が多くて淡白な味、とネットの情報がありましたが、食べてみるとその印象とは違い、甘みがあっておいしかったです。

阿久津:今回の料理であえてひとつ挙げるなら、カマスの「フリット」がお気に入り。揚げているけど炭火の香りがして、カマスの旨みも強く感じられました。塩焼きや干物のイメージが強いカマスを初めて生で食べましたが、想像以上においしくて、イメージが変わりましたよ。

本郷:カマスの「マリネ」は、ミルクのソースや西洋わさびで食べたことのない味に仕上がりました。カマスは和食の印象が強いですが、イタリアンにも合うことを知れてよかったです。

INFORMATION

DAIWA

www.daiwa.com/jp/

PepeRosso

住所:東京都世田谷区代沢2-46-7
電話:03-6407-8998
時間:ランチ 12:00〜16:00 LO15:00 / ディナー 18:00〜23:00 LO22:00
Instagram:@pepe_rosso_official
www.peperosso.co.jp

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