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いまさら聞けない、ニューバランスの名作「996」ってどんなスニーカー? 徹底解剖。

多くのひとから支持を集めている〈ニューバランス(New Balance)〉の900番台のスニーカー。なかでも、老若男女を問わず人気を集める定番品が「996」です。ただ、「996」にも多くの種類があり違いが分かりにくいし、いまさら聞けないのも事実。そこで〈ニューバランス〉のライフスタイルフットウェアの企画を担当する上田綾花さんを迎え、「996」のルーツから現在展開しているモデルまでを徹底解剖します。

  • Photo_Erina Takahashi
  • Text_Shogo Komatsu
  • Edit_Kazuki Sakaguchi

日本のトップセラーモデル。

―まず伺いたのは、900番台について。どのようなシリーズなんですか?

Ueda:1982年に誕生した「M990」から始まったシリーズです。舗装された道路を走るオンロード用ランニングシューズの最高峰として登場して、優れたクッション性と安定性を備えているのが特徴です。

「ニューバランスジャパン」ライフスタイルフットウェア企画担当の上田綾花さん

―「M990」に続いてリリースされたのが1986年に発売された「M995」。「M990」の次は「M991」ではないんですね。

Ueda:そうなんですよ。「M995」以降は「M996」、「M997」、「M998」と続いていくんですけど、2001年に「M991」、2006年に「M992」、2008年に「MR993」がリリースされました。その理由は定かじゃないんです。

―「M996」は1988年に登場しました。「M996」はどんなモデルなんですか?

Ueda:当時はMade in U.S.A.で展開されていました。アップデートを重ね、いまとなっては老若男女を問わずに支持されていて、日本でトップセラーを誇る品番になっています。〈ニューバランス〉にとって、本当になくてはならない存在です。

―「M995」と、どんなところが違うんですか?

Ueda:アウトソールです。「M990V1」から「M995」まではビブラム社製のものを使用していましたが、ラバーコンパウンドのバリエーションが増えてきて「M996」以降は使用しなくなりました。

―ちなみに、品番の最初に付いているMはどんな意味があるんですか?

Ueda:Made in U.S.A.を意味するMが付けられました。現在「996」はアジア製になっていて、「CM996V2」や「U996V2」というモデル名で展開しています。CMはクラシックメンズ、Uはユニセックスという意味。その2つのモデルは名前が違うだけで、ものとしては一緒。今年から「U996V2」で統一されるんですよ。ちなみに、ウィメンズモデルの頭にはWが付きます。

New Balance.CM996 GR2 ¥16,940(ABC-MART)

New Balance.U996 3LE ¥16,940(ABC-MART)

New Balance.W996T 8ZS ¥12,980(ABC-MART)

―ちなみに、V2はどんな意味が?

Ueda:バージョン2です。2019年にアップデートしてV2となりました。


履き心地へのこだわり。

―改めて「996」の特徴を教えてください。

Ueda:他の900番台と比べると、細身のシルエットがいちばんのポイント。SL1というラスト(木型)を使っていて、前足部の甲周りが余りにくい、シャープな形状になっています。

上から順に〈ニューバランス〉U996 2YG, ,U996 3LE, ,U996 76Y, ,U996 5WP, ,U996 8U8 各¥16,940(すべてABC-MART)

―比べてみると確かにスマートな印象ですね。「996」と「574」は見た目が似ていますが、なにか繋がりがあるんですか?

Ueda:もともと「574」はオフロード用として開発されたランニングシューズで、その系譜を受け継ぎオンロード用として誕生したのが「996」。走る路面が異なるので、アウトソールの形状が違います。「574」のほうがゴツゴツとした凹凸のあるデザインになっているんです。

―なるほど。かなり似ているので、パッと見じゃ区別つきにくいです。

Ueda:あと、「996」はSL1ラストを使用していますが、「574」はSL2ラストを使っていて、「996」より「574」のほうがゆったりとした履き心地です。

―1988年にリリースされた当時の「M996」もお持ちいただきました。見た目は本当にほとんど変わってないんですね。

Ueda:ヒールのロゴにレジスターマークが付いていなかったり、フライングNBのバーの数が違っていたり、間違い探しみたいに細かいところは違うんですけど、デザインはほぼ変わっていません。あと、機能的なところで言えば、オリジナルは「ENCAP」を使用していますが、現行品は「C-CAP」を採用しています。

―それぞれどんな機能なんですか?

Ueda:共通している点としては、両方とも安定性を高める機能が備わっています。「ENCAP」は、EVA素材をポリウレタンで包んだソールの構造で、柔らかく衝撃吸収性に優れています。「C-CAP」はEVA素材を圧縮した素材のこと。しっかりとした踏み心地で、軽量かつ耐久性が高いのが特徴です。「996」を持っていただくと分かると思うんですけど、〈ニューバランス〉の他のライフスタイルシューズと比べると軽いんです。

―当時と現在で見た目が変わらなくても、ミッドソールがアップデートされている。

Ueda:V1から現行の「U996V2」にアップデートした際に、「C-CAP」とミッドソールの硬度を変えた2層構造を採用して、クッション性をさらに高めました。ウィメンズでは「C-CAP」を使用していません。

―他に違いはあるんですか?

Ueda:ウィメンズの「996」はV2になってから、Bウイズ(足囲)をキープしながらも甲回りにゆとりがあるように再設計し、履き心地をアップデートしています。見た目は細いけど、中はゆったりしているのが、ウィメンズの特徴なんですよ。あと、ウィメンズでは少し厚底の「WL996T」も展開しています。


幅広いひとたちに支持される理由。

―「996」はメンズとウィメンズ以外に、キッズサイズも展開されています。

Ueda:とても好評をいただいています。家族みんなで履けるところも「996」のいいところかなと。

左上から順に〈ニューバランス〉W996 2SB ¥12,980, ,CM996 GR2 ¥16,940, ,YV996 GR3 ¥7,590, ,IZ996 GR3 ¥6,930(すべてABC-MART)

―キッズはまた履き心地や機能が違うんですか?

Ueda:お子様の足はすごくデリケートなので、履き心地にかなりこだわってはいます。小さい頃に「996」を履いていて、大人になってからまた履くようになったという声もあったりします。

―本当に幅広い年齢のひとたちから支持されているんですね。他に「996」の魅力はどんなところにあると思いますか?

Ueda:いちばんはやっぱコーディネートに合わせやすいというところ。オーセンティックなデザインはどんな服装にも合わせやすいと思いますよ。900番台のなかでも細身のシルエットだからコーディネートのなかで悪目立ちせず、靴を主役にしても、服を主役にしても、なじみやすいはずです。カラーバリエーションも豊富なので、お気に入りの色を見つけられるのも「996」の魅力だと思います。

―どれくらいのカラーバリエーションを展開しているんですか?

Ueda:メンズとウィメンズを合わせて、半年ごとに18から20色のニューカラーを出しています。定番のグレーやブラック、GORE-TEX仕様なども含めると、かなりの数を展開しているんです。

―その選択肢の広さも「996」が支持されている理由ですね。

Ueda:そうですね。〈ニューバランス〉を履いてみたいけど、最初の1足に悩んでいたら、私は「996」をおすすめしています。Made in U.S.A.とかMade in UKもおすすめですけど、最初の1足にするにはちょっとハードルが高く感じちゃうかもしれません。なので、「996」は〈ニューバランス〉の入門にぴったりですし、ずっと長く履ける1足だと思います。トレンドに左右されないタイムレスなデザインのよさもありますし、なにより履き心地がいい。だからこそ、これほど長年多くのひとたちに愛され続けているのだと思います。

INFORMATION

ABC-MART

電話:0120-936-610 10:00〜17:00(月曜〜木曜)
ABC-MART 特集ページ “My Buddy 996”

My Buddy 996 for HOUYHNHNM
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