役を引きずっていると言いたかった。
――監督は綾瀬はるかさん(今作では大悟さんと夫婦役を演じた)とは、お話しされていたんですか?
綾瀬さんとは、始まる前とかに何回か「ここは…」みたいな話をしていたみたいなんですけど……、わしに聞こえないように(笑)。とにかくわしだけ入れてもらえなかったです(笑)
――別媒体の綾瀬さんのインタビューで、大悟さんはほぼ何でもOKでした、というお話をされていました。
そうですね。多分、綾瀬さんは僕よりいろいろ難しい役だったと思うんですよ。僕はそのままでよかったんで。「もう一回撮りましょう」「ちょっと違う感じで撮りましょう」とかはなかったですね。綾瀬さんには申し訳ないぐらい(笑)
――あて書きに近い感覚でしたか?
どこまでかは僕もわからないですけど。だから、あえて、こういう父親像とか、こういう旦那像をつくってくださいとは言われなかったですね。でも、かまいたちの山内がこの作品を試写で観て「大悟さんやったらこう動いて、こういうセリフを言って、こんな感じなんやろうな、という、ほんまに大悟さんそのままでしたね」って言ってたんで。だからそんなに僕がややこしくつくることもない。監督がそのままにしてくれたのかなと。
――ご自身で映像をご覧になったとき、健介というキャラクターとして見えましたか?
そんな感じの自分を観るのも初めてなんで、最初は「邪魔してたらどうしよう」「変やったらどうしよう」って思いながら、観ちゃったんですけど、「これは大悟やな、大悟過ぎるな」って感じもそんなにしなかったですね。なんかそういう僕っぽい男が出てるみたいな。未来なのに、まだ雪駄(セッタ)履いてんのかっていうような、男っぽい男が(笑)
――普段のバラエティとの切り替えもうまくいきましたか?
バラエティだったら、僕が迷惑かけたら迷惑をかけたのが笑いになるんでいいんですけど、そういう意味では映画は全く違うから、邪魔しないようにとは思ってましたね。この映画の撮影とバラエティの撮影が並行してあったんですけど、なんか本当は言いたかったんですよ、「映画やってるから今は切り替えが難しい」とか「役を引きずっているから」とか(笑)。でもすんなり入れたってことは何も変えてなかったんでしょうね。今後、その役に自分をどう落とし込むかみたいな話を俳優とすることになったら、笑っちゃうかもしんない(笑)