ベストを探る、さまざまな調理法。
東京に戻り、池ノ上にある「ペペロッソ」へ。池ノ上は下北沢から歩いて10分ほどに位置し、グルメからファッションまで、たくさんの魅力あふれるお店がそろっていることで知られている街です。「ペペロッソ」は駅から50mほどの好立地にあり、洒落た店構えが落ち着いた街並みになじんでいます。
店内には、スタッフたちの思い出の釣果写真やルアーなど、釣り好きを感じさせるディスプレイが。肩肘張らないカジュアルな空間で絶品を味わえるのも、このお店の魅力です。
使用している器のなかに、今井さんが製作したものも。これまで釣りに行った地域の海をテーマにしてつくっているのだとか。たとえば、本土で最初に日の出が見られる千葉の銚子で、太陽が昇る時間に出船した際に見た、紫と黄色に染まった海をイメージした配色にしていたり。器にも釣りの感性が落とし込まれていることを知ると、料理がもっと楽しみになりそうです。
今回は7品をつくることに。「ペペロッソ」では釣った魚を、生で、焼いて、煮て、揚げて、とすべての調理法で試食するそう。固定観念にとらわれない発想で、食材の新たな魅力を引き出します。ちなみに、釣果の種類や量はすべて記録し、翌年のデータとして残しています。
三原:この魚にはどんな調理法が合うのか、どんな味つけにするともっとおいしくなるのか、考えるのがおもしろいですよ。いろいろ考えると、意外な組み合わせを発見することもありますしね。魚の味や調理法は、ネットにある情報がすべてではないと思っていて。実際に自分たちで見て、感じたものを料理にするのが楽しいです。
絶妙な温度管理をしたり、火が通った音を聴き分けたり、食感のコントラストを意識したり、美しく盛り付けたり。五感を駆使する料理は、アートのように創造性を刺激します。調理の段取りを考えるので、脳トレにもぴったりかもしれません。