3つのエリアの個性的なショップ。
今回訪れたのは、ソウルのバンポ(盤浦)・ソンス(聖水)・プアム(付岩)にある3つのセレクトショップ。ラインナップや人気アイテムを探ってみると、ショップそれぞれのこだわりだけじゃなく、その街ならではの空気感も見えてきました。3店舗をとおして、いまのソウルのファッションシーンを覗いてみましょう。
Shop 1_Khakisソウルに巻き起こるヴィンテージの潮流。
もともと町工場が立ち並んでいましたが、再開発によってファッションやアートの発信地となったソンス。韓国の気鋭ブランドやグローバルブランドのフラッグシップショップから、カフェやギャラリーまでが出店され、いまや感度の高い若者たちが集う、トレンドに敏感なエリアです。ここに2024年にオープンしたのが2店舗目となる〈カーキス(Khakis)〉の旗艦店。上のフロアに〈ディスイズネバーザット(thisisneverthat)〉、地下には「PIZZA SLICE」といった日本でもなじみのあるショップが展開されているビルに入っています。
広々とした店内は、韓国の人気ショップを多数手がけるデザインスタジオ「COM」によるプロデュースで、可動する什器によって配置を変えることができ、ポップアップや音楽イベントも開催。洗練されたフロアには〈カーキス〉以外にもさまざまなブランドが並んでいますが、日本と同様にランニングのブームによって、特にアウトドアブランドやスポーツブランドが売れ筋とのこと。なかでもヨーロッパのモダンなウエアが人気らしい。
〈カーキス〉のスタッフと話していて興味深かったのは、韓国ではあまり浸透していなかったヴィンテージが、最近少しずつ注目を集めているということ。目まぐるしく移り変わる韓国のファッショントレンド。そこには、ほかのひとと違う格好をしたいというのが本質にあるはずで、ヴィンテージのエイジングやストーリー性は、その感覚と相性がいいのかもしれません。〈カーキス〉はヴィンテージの土台に現代の気分を注入したデザインが特徴。その人気ぶりからも、韓国のファッションシーンの現状を感じられました。
牛スエードにガーメントウォッシュ加工を施し、ヴィンテージライクな風合いに。裏地はチェック柄のフランネル素材で肌触りがよく、袖裏には厚手のコットンとレーヨン生地を使用しているなど、随所にこだわりを感じます。着丈は短めで、身幅はゆったりとしたシルエットが現代の気分にぴったり。長く愛用できる一着です。ジャケット₩1,090,000
保温性と通気性に優れた〈ポーラテック(Polartec)〉の200シリーズフリースを使用。柔らかく滑らかな質感は着心地抜群です。ジッパープルにレザーを採用し、ポケットのスナップボタンには〈カーキス〉のロゴが。細部にまで妥協しないブランドの姿勢を感じられる仕上がりです。どんな着こなしにもなじみやすいカラーバリエーションに悩みます。フリースジャケット₩259,000
コットンにカシミヤを混紡した素材がソフトな風合い。昨年リリースされ、完売と再入荷を繰り返していましたが、今季はニューカラーが登場しました。つい被りたくなってしまう適度なフィット感で、ボーダー柄がコーディネートに程よく主張します。これからの季節に自然と手が伸びてしまうはず。人気の理由がよく分かります。ビーニー₩79,000
SHOP INFO
住所:277-65 Seongsu-dong 2-ga, Seongdong-gu, Seoul
時間:11:00〜20:00
Instagram:@khakis2020