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Shopping Addict 2019 July 〜編集部員のお気に入り〜

Shopping Addict 2019 July 〜編集部員のお気に入り〜

新しい『フイナム』はいかがでしょうか? 刷新したデザインはもちろん、ブログ&コラムページや、コレクション、スナップページなど色々なコンテンツが進化しています。愛され続けるWEBメディアでありたいので、日進月歩! というわけですね。看板企画のこの欄も引き続きごひいきに!

  • Photo_Yohei Miyamoto
  • Edit_Rei Kawahara
小牟田亮
山本博史
石井陽介
中田潤
小林真理
村松諒
河原嶺
木村圭佑
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小牟田亮

夏をあきらめて。

こんなに梅雨が長いのも久しぶり。ただでさえ短い夏がさらに短くなりますね。今年はあれやこれやで、てんやわんやなので、もう夏はあきらめています。せめてサザンの曲でも歌うか。。

Text

テクストのスウェットパーカ

好循環を生む第一歩。

ファッション業界は石油業界の次に地球を汚染している産業であるという、衝撃的な事実を耳にしたことありませんか? ファストファッションの隆盛により、個人あたりの消費量が激増した結果がこれです。こうした情勢を受けて、アウトドアブランド、スポーツブランドなどは、環境に優しいものづくりの手法、そして素材開発などに各社力を入れています。そんななか、日本のひとりのデザイナーが立ち上げたブランドの取った手法は極めてわかりやすいものでした。“Farm-to-Table”ならぬ“Farm-to-Closet(農場からクローゼットへ)”という考え方が根本にあるブランド〈テクスト〉は、〈マーカウェア〉などを手がけるデザイナー石川俊介さんの新しい挑戦です。アルゼンチンやモンゴルなど、様々な土地から集めたピュアな素材を日本の工場でハイクオリティなアイテムに仕上げています。サスティナブルとファッションを結びつけるうえで、ネックとなってきたのは、そもそものモノとしての美しさ。その点〈テクスト〉は文句無し。胸を張って末長く応援したくなるブランドです。
¥38,000+TAX

Existence co., ltd.
03-6412-8637

sazaré

さざれの時計

MOMAにも置いてます。

時計をするなら、一生モノの代物か「アップル ウォッチ」のような時計みたいなギアっぽいもののどっちか、というひとって多いのではないでしょうか。かくいう自分がそれで、“間がない”んですよね。といっても、その間もだいぶ広いので、乱暴に一括りにするのはどうかなーと常々思っていたのですが、ようやくその間にぴったりと収まる、“カンちゃんずっぽし”な一本を見つけました。まぁ自力で見つけたわけではなく、このときの「AH.H」で知ったのですが。完成までに数年を要し、国内の工場でひとつひとつ丁寧に作られている〈さざれ〉の時計。アノニマスという概念を形にしたらこうなるのでは、という超ミニマルな時計です。推せます、これは。
¥47,000+TAX

sazare
www.sazare.jp

DAIRIKU

ダイリクのトップス

これからの服。

1977年7月生まれ、42歳なりたて。着るものがだんだん保守的になってきています。たまにそうした守りの姿勢を打ち破ってくれるパワー溢れるアイテムに出会うのですが、それ以外は基本的には地味〜な格好をしています、一方、すごくかっこいいなと思いつつ、自分には似合わないかも、もっと若い子が着た方がいいな、という服もあります。そうしたアイテムを見ているときの自分は消費者ではなく編集者なのですが、そのエディタースカウター?に引っかかったのがこの〈ダイリク〉です。映画、音楽、アートなど様々なカルチャーを攪拌し咀嚼しているのがよくわかります。このブランドの良さはルックを見てこそです。こちらのインスタから見れます。デザイナーの岡本大陸は1994年生まれ。これからを担う俊英だと思っています。
左:¥27,000+TAX、右:¥35,000+TAX

シック
03-5464-9321

nanamica

ナナミカのプルオーバー

定番ブランドの次の一手。

ここ最近の〈ナナミカ〉がなんだかすごく気分です。これまではベーシックでクラシックなアイテムを、現代的なテクノロジーと安定感のあるデザインワークで彩るという立て付けでしたが、ここのところのコレクションには、それに加えて極めて高い同時代性が宿っています。えーと、つまりいまっぽい感じなんです。もちろん褒め言葉です、これは。この春からスタートした新ライン「ナナミカン グラフィティ」ではその傾向がさらに顕著です。胸に小さく鎮座するロゴマークが、このラインの印。様々なものを見てきただろう作り手が、新たに生み出すフレッシュなシリーズ。いまかなり注目しています。
¥24,000+TAX

nanamica
www.nanamica.com

山本博史

レース月間が無事終了。

怒涛の5週連続レースがようやく終了。レースだけで250キロ近く、我ながらよう走りました。最初の50キロのレースで、完走後に病院送りになったものの、無事に走りきれて良かったっす。ふむ。

alk phenix

アルクフェニックスの半纏

機能的な和服。

今年の春から夏にかけてとにかく着まくっていたのが、〈アルクフェニックス〉の半纏です。引き裂き・磨耗に強いケブラーを編み上げたダイナモナスという生地や、静電気を抑えるサンダーロンを内側のステッチに使うなど、日本古来の衣服をモチーフにしながら機能面は現代的。体温調節はもとより、さっと羽織るだけでサマになるので、とりあえずカバンに入れとく頼もしい一品でした。そんな半纏の秋冬バージョンがこちら。優れた通気性、保温性を備えたポーラテック社のアルファを中綿に採用。肌寒くなったときのアウターとしてはもちろん、コートのインナーに合わせるミドルレイヤーとしても機能してくれるなど、汎用性の高さも魅力的。まだまだ夏本番ですが、秋冬の着こなしを妄想するために、ぜひともゲットしたいです。
notch hanten/karu stretch VENT X α ¥46,000+TAX

フェニックス クリエイティブ セレクト ストア
03-5778-4006
www.alkphenix.com

HOKA ONE ONE

ホカ オネオネのランニングシューズ

レースで試したいカーボン入り。

近年のランニングシーンを席巻しているキーワードの1つに挙げられるのが、カーボンプレートです。軽量で反発性に優れ、蹴り出した瞬間にグン! と推進性を高めてくれる、まさに魔法のような素材といえます。ただ、残念なことにエリート向けのモデルがほとんどで、ぼくのような市民ランナーの走力、走り方ではスペック的にそぐわないシューズがほとんどでした。が、しかし、ここでまさかの〈ホカ オネオネ〉からカーボンプレート入りが登場。スムーズな足運びを可能にするメタロッカー構造に組み合わせることで、〈ホカ オネオネ〉ならではの安定感のある走り心地と抜群のクッション性に推進力をプラス。反発を受けやすい接地点も幅広く、より万人向けに仕上げられているのもポイント。カーボンの推進力がぼくのパフォーマンスにどのような影響を与えるのか。一度、レースで試してみたいです。
カーボン エックス ¥24,000+TAX

デッカーズジャパン
0120-710-844
www.hokaoneone.jp

ULTIMATE DIRECTION

アルティメイト ディレクションのバックパック

使いこなすことに憧れます。

身に着けるものすべてを走れるのか否かで選ぶようになっています。良し悪しはさておき、おかげで機動力は抜群。思い立ったその瞬間に走り出せるし、機能性にも長けているので日常着として快適そのもの。それはバックパックもしかり。そこでチョイスしたのが、〈アルティメイト ディレクション〉の品。ロン毛にヒゲ、上半身は裸というあまりにも独創的な風貌で人気を博すウルトラ/トレイルランナー、アントン・クルピチカのシグネチャーモデル。トレイルランニングにクライミング、はたまたスキーにいたるまで、彼のスタイルを完全にフォローするべく、表地には撥水性に長けていて耐久性にも優れた素材を採用。容量は24リッターとなり、トップリッドで開閉できるメインの荷室に加え、フロントにはボトルポケットとジップポケットが配され、スムーズな給水や補給を可能にしてくれます。また、付属のキットを駆使すれば、外部の収納が大幅にアップするのも見逃せません。地球を舞台に遊び尽くすアントンならではのハイスペックなバックパック。使いこなせる自信はないけど、憧れます。
SCRAM PACK ¥19,000+TAX

アリガインターナショナル
03-6659-4126
www.arg-intl.jp

MAMMUT

マムートのジャケット

ザックに入れておくだけで安心です。

雨、雨、雨、からの雪、さらに路面の凍結。晴天率の高い4月末とは思えぬ悪天候により、スタートから28時間でまさかの結末を迎えた今年の「ウルトラトレイル・マウントフジ (UTMF)」。そんな波乱のレースのなかでもっとも頼りになった装備品が、この〈マムート〉のフードジャケットです。表裏ともに素材には軽量かつストレッチ性に優れ、通気性にも長けたパーテックス クアンタム エアを採用。軽快な動きを実現しながら、随所に中綿が入れてあるため保温性も抜群。それでいて脇下にはベンチレーションを搭載し、体温調節はスムーズ&スピーディ。しかも、嬉しいポケッタブル仕様。必携品でかさばるザックでも、簡単・綺麗に収納できちゃいます。今年のUTMFのような寒さの厳しいレースにはうってつけの逸品。秋から冬のレースに向けておひとついかがでしょう。ザックに入れておくだけで安心です、よ。
Rime Light IN Flex Hooded Jacket Men ¥32,000+TAX

マムート スポーツ グループ ジャパン
03-5413-8597
www.mammut.jp

石井陽介

西暦2020年6月公開。

ようやくシン・エヴァの公開日が明らかになりました。が、意外とまわり盛り上がっていない!? 前作エヴァQが受け付けなかったからか、さすがに間が空きすぎてテンション下がったか。個人的にはものすごく楽しみですけどね。

NEEDLES

ニードルズのブーツカット・トラックパンツ

ブーツカット登場!

誰にとってもマイスタンダードってあるかと思いますが、ぼくにとってのそれが〈ニードルズ〉のトラックパンツです。毎シーズン、数色づつ買い足しているのでクローゼットのパンツ棚はほとんどこれ。サイドテープ付きでスポーティな見てくれですが、センターシームがあるから適度なキッチリ感もあるし、シルエットも抜群にいい。カジュアルな装いはもちろん、ちょっとかしこまった格好のはずしとしても使えるので重宝するんです。基本的にはストレートシルエットを愛用していますが、今シーズンから新型として登場したブーツカットも良い感じ。意外な組み合わせと思いきや、いざ履いてみるとジーンズメーカーが70年代の頃につくっていたポリエステルパンツのような雰囲気を醸します。カウボーイブーツやエネメルのシューズといった、やらしいシューズと合わせるのが、いまのムードかと。とりあえず1本ゲットしておくか。
各¥21,000+TAX

ネペンテス
nepenthes.co.jp

NEXUSVII. × ORRS

ネクサスセブン × オールズの鉢

いい仕事してますねぇ。

ものづくりに対して誠実。細かなところまでとことん追求する〈ネクサスセブン〉の妥協なきプロダクトは、どれも筋が通っています。そしてそれは服に限ったことではありません。例えばご覧の鉢は、沖縄を拠点に活動する〈オールズ〉に別注オーダーしたやちむんで、〈ネクサスセブン〉お得意のミリタリーから手榴弾をデザインソースにしたもの。亀の甲羅のような表面の凹凸を一つひとつ手作業で再現しており、重厚でありながら非常に美しい佇まいを見せます。これもサンプルを納得いくまで繰り返し制作したこだわりの賜物。さすがの出来栄えと言っていいでしょう。ずっしりとした鉢なのでサボテンとも相性良さそうだし、流行りの塊根植物ならパキポディウムなんかも似合いそう。
¥18,000+TAX

V.E.L.
03-5771-4774
nexusvii.jp

MODESTY INDUSTRY

モデスティーインダストリーのパンツとTシャツ

伝統技法にしてポップ。

染織や染物、織物など、日本古来より伝わる伝統技能を駆使し、現代的なアプローチで服作りをおこなうブランドが昨今増えています。個人的にもこういった活動はウェルカムだし、新しい価値観を付加しながら日本の文化を守り受け継いでいくという行為はヒップかと。今回紹介する〈モデスティーインダストリー〉もそんなブランドのひとつで、様々な染織技法を武器に一点もののアイテムを展開。写真のパンツは型を使って染める技法、捺染で両足に星を描いたものです。伝統技法でありながらポップな印象を受けるのは、はっきりとした輪郭と鮮やかなカラーゆえ。そして大胆にも星をモチーフとして選んだからでしょう。捺染の長所をよく理解したうえで、いまの感覚に落とし込んだアイデアはお見事。太めのシルエットも緩めのテーパードが効いててイマドキです。
パンツ¥20,000+TAX、Tシャツ¥11,000+TAX

サリーズジャーニー
03-5787-5683
modesty.shop-pro.jp

BOW WOW

バウワウの網シャツ

夏のインナー決定版。

ドレッドヘアをしていた20代の頃は、ヒッピーやレゲエ方面の格好をいっちょがみしていました。頭にタムをかぶってパンツはブーツカットやジャージパンツ。んでトップスはテキトーに古着のTシャツを選んで、その下にメッシュのタンクトップ、通称“網シャツ”を着る。この“網シャツ”、一般的にはあまり知られていませんが、レゲエフェッションでは定番アイテムで、なかなか実用的で優秀なんです。メッシュだから通気性もいいし、汗をかいても身体にまとわりつかない。しかも着丈がやや長めなので、重ね着したときに下からチラッと覗いてアクセントになる。以来、気に入って夏が来るたびに探すのですが、意外とつくっているところがないんですよね。そんな折に「C30」で見つけたのが写真の〈バウワウ〉のもの。網の間隔も絶妙だし、素材感も申し分なし。迷わず3枚買いして毎日ローテーションする次第。これ、最高です。
¥6,800+TAX

C30
03-6384-5811
c30-bowwow.com

中田潤

健康第一。

30歳を過ぎてからか、ストレスが溜まると体が異変を起こすようになりました。吹き出物、指先のしびれ、腰痛など。遊びが仕事で仕事が遊びだなんて昔は思ったりもしていたけど、それは幻想だったのかもしれない。

ALONE

アローンのネルシャツ

アメカジ再燃。

〈アローン〉というブランドを知っていますか? ヴィンテージショップなどで経験を積んだ神谷さんと、会いたい人に会って話を聞くという単純明快なことを、たっぷりの情熱を持って一冊にまとめた雑誌『CURIOSITY』の山木さんが立ち上げたブランドです。2016年にブランドロゴを配したTシャツを友人たちに手売りしたことから始まったこのブランド。噂には聞いていたのですが、19AWの展示会でようやく実際にアイテムを見ることができました。なかでも初めてつくったというネルシャツは圧倒的。オーセンティックながらさりげない遊びが効いていて、ヘビーオンスの70年代ビッグマックを彷彿とさせる柄や配色に、フィッシングベストやハンティングアイテムに見られるような小さな胸ポケットを4つまとめて配置。その落とし込みのセンスに完全に心を打たれてしまい、なんなら今年の秋冬は久々にジーンズを穿こうと思っています。本当におすすめです。
¥30,000+TAX

にしのや
03-6434-0983

T’

ティーのビーニー

頬ずりしたくなる気持ちよさ。

ビーニーを選ぶ際のマイルールがあります。まず、コットン100パーセントであること。これはオールシーズン、ビーニーをかぶる自分にとってマストの条件。次にリブ周りの厚みが5ミリ〜1センチであること。薄すぎても厚すぎてもダメ。坊主なので適度なボリューム感が必須なわけです。この2つの条件をベースに試着しまくった結果、これだ!ってなったのが、この〈ティー〉でした。とにかく気持ちいいことこの上なし。「GIZA45」のオーガニックコットンを世界トップクラスの技術を誇るスイスのスポエリー社で紡績し、日本の高い技術でオリジナル生地を編立、染色、縫製する事により他の綿素材と明確に差別化。素材を最大限活かした最高のビーニー。いまのところ、これ以外考えられません。
各¥11,000+TAX

にしのや
03-6434-0983

MARRAKSHI LIFE

マラケシュライフの着物ジャケット

和洋折衷。

最近この手のジャケットをよく見かけます。お祭りでよく見かける甚平ではありません。どちらかと言えば作務衣に近く、バスローブの着丈を短くした感じとでも言いましょうか。でもこれがすごく新鮮に感じるのです。世間一般的なボタンの付いたジャケットの概念を取り払ったつくりとシルエットは、すごく時代にマッチしていて、確実に着こなしの幅を広げてくれそう。しかも〈マラケシュライフ〉のこれは、伝統的なモロッコのワードローブの要素もミックス。適度な重量感もあって、着用時もひらひらと前開きが捲れることがないので、綺麗なシルエットを維持してくれます。モダンで都会的なデザインを得意とするデザイナー、ランダルさんの品の良さとこだわりが詰まった逸品です。
¥49,000+TAX

マラケシュライフ
050-5218-3859

THE NORTH FACE

ザ・ノース・フェイスのゴアテックススニーカー

次世代防水シューズ。

もはやメゾンからファストファッションブランドまで、ニットアッパーのシューズが “快適な靴” の代名詞のような存在としてもてはやされているわけですが、アウトドアメーカーのそれと一緒にされては困ります。素材、技術ともに一歩も二歩も先をいっているわけですから。そして、その中でも個人的に今シーズン特に輝いて見えたのが〈ザ・ノース・フェイス〉のこれでした。ゴアテックスメンブレンを圧着させたフィット性の高いニット素材をアッパーに採用。ソールにはランニングシューズに使用されているクッショニングシステムを搭載するなど、機能性を全面に打ち出すことで、他ブランドを引き離しにかかっている感じがいいなと。ニットアッパーの締め付け具合も抜群です。今回は紹介できませんでしたが、ローカットもあるのでお見知りおきを。
¥19,000+TAX

ゴールドウイン カスタマーサービスセンター
0120-307-560

小林真理

メッシという戦術。

一人でなんでもやれてしまうという天才メッシがいることで、バルセロナのチーム力は逆に弱くなってしまった部分も正直あります。天才には罪はないけれど、その影響力の強さゆえに弊害が起きてしまうのも否定できない事実。いろいろな世界で同じことが起きてますね。

GO HEMP

ゴーヘンプのタイダイTシャツ

Tシャツ is Dead.

無地のTシャツは便利この上ないけど、夏のようにTシャツ一枚が当たり前のときには、たまにはアクセントをつけたくなる。となれば、いまのファッションにおいてタイダイというのは無視できません。ただし、個人的に守りたいボーダーラインというのがあって、それは派手すぎないタイダイであること。なんとわがままな…と自分でも思いますが、そのギリギリを攻めないとマンネリしてきてしまうもの。数あるタイダイブランドの中でも本家とも言える〈デッドダイ〉と〈ゴーヘンプ〉がコラボしたこのTシャツは、派手と言えば派手だけど、でも派手すぎないといういい塩梅。そして胸にワンポイントのグレイトフルフルデッド風のボルトが入っていて、それも画竜点睛。このバランス感覚は、いまの時代の都市化型ヒッピーにぴったりです。
各¥9,800+TAX

JUZU
03-6277-5573
www.gohemp.jp

山と道

山と道の5ポケットショーツ

プロダクトファースト。

いいよ、と随所で聞いていた〈山と道〉のショーツですが、その使い心地のよさに目を見張りました。神は細部に宿るを地で行くこのパンツですが、本当によく考えられています。スマホ用のポケットは座っても邪魔にならない抜群のポジションだし、ポケット真上のループはキーごとポケットに収納できるので、歩いても邪魔にならないし、内股のマチのおかげで歩きやすい。いまの時代、機能性を抜きにファッションを語ることはできませんが、でもそれは新素材を開発することではなく、どこまで人間の動きや使い心地に向き合えるかということ。つくる前になぜそれを作るのかという、ソフト面が徹底的に考えられているからこそ生まれるハード面の革新。それこそ〈山と道〉のかっこよさなのだとこのショーツをほぼ毎日履きながら感じています。
¥12,000+TAX

山と道
www.yamatomichi.com

HAL musui

ハルムスイの無水鍋

鍋というマジックスパイス。

好きな服を着ると気分がアガる、これはファッションの根源的な役割ですが、料理が楽しくなる調理器具にもまったく同じことが言えます。中でもこの無水鍋は、手間暇のコストに対して出来上がりのうまさがちょっとどうかしているレベルなんです。調理器具が、まるでひとつの調味料みたいなことになってます。この鍋ひとつで、ゆで、蒸す、焼く、煮る、炒める、炊く、天火(オーブン代わり)、揚げるの一人八役と活躍してくれるんですが、たとえば一番簡単な調理として、ただいろいろな種類の野菜を切って名前の通り無水で火にかけると、野菜の旨味がぎゅっと詰まったヘルシーな極上料理に仕上がります。アルミニウム鋳物鍋なので、数ある鋳鉄鍋より軽いというのもポイント。これだけで料理の腕前が数段あがった気になる名アシストな鍋です。
¥15,800+TAX(サイズ20)(サイズ18:¥13,800)(サイズ24:¥17,800)

HAL ムスイ
musui.co.jp

Y.&SONS for Graphpaper

ワイ&サンズ フォー グラフペーパーの浴衣

粋の塊。

服飾文化というのは、過去のアーカイブと切っては切れません。過去の遺産を現代の視点で切り取るとどうなるか…言ってしまえばほぼすべてのデザインロジックはそれです。そして多くの日本人がアップデートに挑戦して、おそらく敗れてきたのが浴衣というアーカイブではないでしょうか。メンズきものテーラーの〈ワイ&サンズ〉と〈グラフペーパー〉が共作したこのシックな浴衣は、その魅力を自分は初見では完璧には受け止められませんでした。でも、〈グラフペーパー〉のパンツベルトを踏襲することで帯を省いたり、上質なウールギャバジンの生地を使用していたりとそのディテールが見えてくると、ようやくそのすごさがわかりました。まるで“チャクラ”を開かれた気分です。控えめなのに、圧倒的にセンスがいい。実に〈グラフペーパー〉らしい浴衣です。
¥78,000+TAX

ヒビヤ セントラル マーケット/グラフペーパー
03-6205-7894

村松諒

夢にまで見たアメリカ。

記憶を遡ると数えきれない程、アメリカンカルチャーに洗脳されてきました。ファッション、音楽、映画、写真、アート、スポーツ。情報の蓄積で妄想が膨らむ一方、実際、米国に行くことはありませんでした。それが縁あって、初の渡米! 3泊5日の短い滞在だったけど、すべてが新鮮で良い経験になりました。

ahnah

アーナーのサングラス

ピルグリム サーフ+サプライのサングラス!?

『フイナム』で「グローブスペックス」の代表、岡田哲哉さんのブログがスタートしました! メガネに関することはもちろん、服や人、食、海外ネタなど、岡田さんが気になっているものを随時発信するそう。書きたいこと、若いひとたちに伝えたいことも色々とあるそうなのでぜひ注目してみて下さい! そんな岡田さんに教えてもらったのが、〈ピルグリム サーフ+サプライ〉によるアイウェアブランド〈アーナー〉です。なんと今年5月に発表されたばかり。アメリカらしいクラシックな雰囲気でありながら、薄いグレーのレンズがなんともいまの気分にぴったり。しかも、フレームのプラスチック素材はウッドパルプとコットンファイバーでつくられ、土に返すことができるそう。サングラスのケースにも再生素材を使うなど、現在のファッションの主流である、環境への配慮がなされているところも見逃せません。〈ピルグリム サーフ+サプライ〉のお店と「グローブスペックス」で販売されているので、気になるかたはお店でチェックしてみて。
各¥32,000+TAX

グローブスペックス エージェント
03-5459-8326
www.globespecs.co.jp

RIMOWA

リモワのスーツケース「ORIGINAL Trunk Plus」

大切なのは奥行き。

今月、『フイナム』に掲載した特集「リモワと銀座、歴史と文化の交差点。」はチェックしましたか? 「リモワストア 銀座7丁目」の3階で行われているインスタレーションを紹介した企画です。2人のアーティストの作品と〈リモワ〉の貴重なアーカイブの数々は見応え十分! しかも無料なので銀座に行くときは立ち寄ってみることをオススメします。この取材のときにお店で目に止まったのが、この「ORIGINAL Trunk Plus」です。昔のスーツケースからヒントを得たという、奥行きのある箱型のデザインで容量はなんと105リットル。高さや幅のある荷物も気兼ねなく入れることができます。海外でお土産とか予定になかったものを買った時、スーツケースのことを考えると一抹の不安が頭をよぎったりしますが、これだったら関係なさそう。ちなみにサイズは高さ80×幅36.5×奥行き44センチです。
¥197,000+TAX(※8月1日価格改定)

リモワ クライアントサービス
072-994-5522
www.rimowa.com

Dr.Martens

ドクターマーチンのスナッフルローファー

意外性のあるローファー。

最近、改めて人気を集める〈ドクターマーチン〉。今年は〈フラグメントデザイン〉や〈ナナミカ〉などとコラボするなど、さらに注目度が上がっています。定番のブーツも良いですが、コラボに象徴される通り、いまの気分は短靴ではないでしょうか。いろいろなスタイルに合わせやすく、バリエーションも豊富に展開されています。写真は甲の部分に金具がついた「エイドリアン スナッフル」。90年代に人気を集めたビットローファーをアップデートしたもので、キルティタンがクラシックな雰囲気を引き立てています。さらに、ウエルト部分のステッチがいつものイエローではなく、黒でまとめられているところもいいですね。パッと見は〈ドクターマーチン〉と分からない意外性のあるところも素敵。
各¥23,000+TAX

ドクターマーチン・エアウエア ジャパン
03-6746-4860
www.drmartens.com/jp

lucano

ルカーノの ツーステップ

常識が変わる!

先日、「代官山蔦屋書店」に行きました。いつもの通り、雑誌をチェックしたり、写真集をパラパラ眺めたり…、もう帰ろうかなと思った時、目に飛び込んできたのが〈ルカーノ〉の脚立でした。えっ! ゴールド!? 気になってすぐ調べたところ、このブランドは脚立の国内シェアトップをひた走る〈長谷川工場〉のプレミアムライン。コンセプトは “隠さなくて良い踏み台”! 国内外のデザイン賞を受賞した〈ルカーノ〉の誕生10周年を記念して生まれたのがこの特別カラーなのだそう。老舗がつくるだけあって機能性も折り紙つき。折り畳んで自立するつくり、手を挟む不安がないワンタッチバー、滑りにくい波型の天板とステップなど、使う人のことをしっかり考えているところはさすがです。写真のほか、シルバーカラーとブロンズカラーも。隠すものから見せるものへ。まさに脚立の概念を変えた名作といえます。
¥30,000+TAX

長谷川工業
06-6446-1845
www.hasegawa-kogyo.co.jp/lucano_premium

河原嶺

スターコート。

2019年7月のホットトピックといえば『ストレンジャー・シングス 3』でしょう! 80年代を生きていたわけじゃないので、声高にあれこれ言えませんが(分かった風に言わないの超重要)、魅力的な時代だと夢見っぱなしでした。いまはとにかく80’s ニューウェーブばっかり聴いてます。

MIZUNO

ミズノのスニーカー

わかってるスニーカー。

「Coming soon…」の文字とともに写る黒いスニーカー。インスタをパラパラ見ていたら突然出てきたのが、この投稿です。このスニーカーはご存知パリの「ブロークンアームズ」で展開されたことを皮切りに一躍ファッションアイテムを浴びた「WAVE PROPHECY」の最新作。ソールからロゴまですべてブラックで統一され、機能性を高めるための人工皮革や樹脂フィルムによって補強されたアッパーもデザインの一部になっています。チャンキーなスニーカーのブームが収まってきているいまこそ、これはもう売れるだろうなと。公式ホームページの中でも紹介されていますが、モードな服装にはうってつけですよね。
¥23,000+TAX

ミズノお客様相談センター
0120-320-799

KABEL

カベルのシャツ

こういうのもあります。

今年2月、同企画「Shopping Addict」で石井が紹介していた2018AWスタートのブランド〈カベル〉。あのセットアップはフレンチワークの香りが漂う逸品でしたが、今季にはこんなシャツが。写真で伝わるでしょうか、この雅な光沢! 正直これから夏に突入! ってところなのでピックアップするか迷いましたが、この手のアイテムには、本当弱くて我慢できず紹介に至っております。詳しく書ききれませんが、通常のコットンヴェルヴェットとは違い、縦横の糸を変えて製品洗いをしているため、縮み具合に差が生まれて立体感のあるシャツに仕上がっているのだとか。落ち感やら、トータルで超好みです。
各¥26,000+TAX

ヘムトPR
03-6721-0882

nunc

ヌンクのバッグ

売り切れ御免。

おや、おもしろいことやっているバッグブランドがあるなと、つい最近知った大阪のバッグブランド〈ヌンク〉。こちらのニュースでも紹介したとおり、「HYPHENATIONS」という活動に心を掴まれまして。バリスタ用のバッグ、ヘアメイク用のバッグ、っていう具合で専門家の意見を取り入れたそれ専用の鞄を開発、そしてなんと売らないという。商売じゃなくて探究心にエネルギーを使っているんですね。さて、じゃあ販売しているレギュラーラインはどうかという話。これが売れているご様子。このトートバッグは縦長のシルエットとバリッとした形状記憶性のある素材が特徴の2way仕様。トートバッグがリアルタイムで欲しかったので紹介しましたが、オンラインには様々な商品が出ているので、ここでどんなブランドかチェックしてみてください。

ヌンク
nunc-s.com

SONY

ソニーの完全ワイヤレス型イヤホン

なるほど、な使い方。

東京・埼玉・神奈川・千葉の1都3県の男女400名を対象に行われた通勤にまつわる意識調査を目に。当然の結果かなと思うのですが、80%以上の人がほかの人との密着やら何やらで不快感を感じていると。ここからなるほどな、と思ったのですが、いまや当たり前になった「ノイズキャンセリング」機能を駆使すれば通勤は、苦痛な時間から好きなコンテンツに没頭できる自分の時間にうまく変換できるというデータもありました。耳から得る無駄なノイズ(情報)はたしかにストレスに違いないですよね。さて、ノイキャンの完全ワイヤレス型イヤホンの最高峰に君臨するのが〈ソニー〉の「WF-1000XM3」。ヘッドホンタイプは以前同欄で私が紹介しました。先日発売されたばかりですが、量販店では売り切れ続出だとか。デザインも余分な装飾がなくてグッドですよね。
オープン価格

ソニー
www.sony.jp/headphone/products/WF-1000XM3

木村圭佑

選挙。

けっこう好きなんですよね、選挙。期間中のTwitterはいつもに増して面白いし。にしてもN国党のワンイシューっぷりがやばいです。NHKをぶっ壊すこと以外興味なし。これも多様性ということなのかな。…違うか。

TRIOP

トリオプのサンダル

チェコ産サンダル。

関東もやっと梅雨があけました。が、暑すぎる。かといって冷房も好きじゃない。大変です。さて、こうも暑くなるとサンダルは欠かせません。そこで紹介するのが〈トリオプ〉。東欧チェコに自社工場を構え、20年以上に渡りクライミングシューズとサンダルを作り続ける愚直なブランドです。なんかこう、東欧のブランドってマーケティングとかトレンドに毒されていないというか、世界の時流に焦点を当てずにものづくりをしているから、とても好感が持てるんですよね。このサンダルもそうで、見た目に多少の野暮ったさも感じるんだけど、そこがいい。変に整い過ぎてない。逆に機能面は徹底してこだわっていて、オリジナルのソールでクッション性、反発性が高くて履き心地抜群。夏のお供に、いかがでしょう。
¥15,500+TAX

バーリオ
www.barriojapan.com

DIGAWEL × PORTER

ディガウェル×ポーターのポーチ

サコッシュじゃ大き過ぎるし。

財布(小さめ)、タバコ、スマホ。外出時に持ち歩くのはこんなとこ。それだと一般的なサコッシュだと大きいので、デザインも含め最適なものを探してたんですけど、やっと見つけたのがこれ。〈ディガウェル〉と〈ポーター〉がコラボレーションしたPVC素材のポーチです。色の具合も完璧。見てもらうとわかるんですが、左上にキーリングがついています。ここにストラップをつければ肩からさげられるというわけ。作りも頑丈なので、ガシガシ使ってもまったくへこたれません。外遊びが増えるこれからの季節にも最適ではないでしょうか。価格帯もよし。サイズはS、M、Lがあって、ここで紹介しているのはM。完売している型もあるので、手に入れたい方はお早めに。
各¥5,000+TAX

ディガウェル
digawel.com

FreshService

フレッシュサービスのシャツ

バッグなのかシャツなのか。

たくさんものを収納できるウェア。ベストであったりパンツであったりと、今夏は特に見かける頻度が増えてます。ただ〈フレッシュサービス〉から発売されているシャツは、その容量が飛び抜けてるんです。ポケットは5つ付いてます。フロントに4つと、うしろにひとつ。前に付いているポケットもなかなかの容量なのですが、後ろのポケットがとにかくすごいんです。15インチのPCが楽々収納できます。計ってはいないらしいですけど、ザックでいうと15リットルくらいの容量はありそうな。スウェットの上からでも着用出来るほどゆったりしたつくりです。もちろん、なにも入れなくたってさまになる。どう使うかは、あなた次第です。
¥22,000+TAX

フレッシュサービス ヘッドクオーターズ
freshservice.jp

BODHI

ボーディのセーター

注目のニューカマー。

8月にもなると、店頭には一気に秋冬ものが並びはじめます。ファッションに携わっている身ではあるものの、夏真っ盛りのときに、秋冬ものなんて買う気にならない。で、11月とかにショップへ行くと、狙ってたやつがない。毎シーズンその繰り返しです。ですが、早めにおさえなければと思うブランドが誕生したので紹介します。名は〈ボーディ〉。2019年秋冬デビューです。すべての商品が、最高品質と言われる内モンゴル産のカシミヤを使用し、トロトロな肌触り。デザインはオーセンティックそのもので、究極のデイリーウェアと言っていいでしょう。ここでは紹介しきれないんですが、カラーバリエーションも驚くほど豊富なんです。もちろんサスってます。以後、お見知り置きを。
各¥69,000+TAX(10月発売予定)

アルファ PR
www.bodhi-cashmere.com

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