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FEATURE
インディペンデントという強さ。本間貴裕(Backpackers’ Japan)
〜PACK FOR LIFE〜 OUTDOOR PRODUCTS

インディペンデントという強さ。
本間貴裕(Backpackers’ Japan)

東京・蔵前「Nui. HOSTEL & BAR LOUNGE.」や京都「Len」など、それまでのゲストハウスのイメージを覆すクリーンでモダンな宿泊施設を次々とオープンしてきたBackpackers’ Japan。代表の本間貴裕さんは、これまでにも数多のメディアから取材依頼があったものの多くを語らず、開業から約10年となったここ最近になってようやくそれまでのストーリーや想いを語られるようになりました。ゲストハウスカルチャーをそれまでとは違うフェーズに押し上げてきた本間さんに、〈アウトドアプロダクツ〉が掲げる”生活(人生)のためのバッグを”そして“生活(人生)のために荷造りしなさい”という「PACK FOR LIFE」をテーマに、人生のターニグポイントと一気通貫する軸を振り返ってもらいます。

  • Photo_Shinji Serizawa
  • Text_Yuichiro Tsuji
  • Edit_Shinri Kobayashi

PROFILE

本間貴裕
Backpackers’ Japan 代表

Backpackers’ Japan 代表。2010年東京に「ゲストハウスtoco.」をオープンし、蔵前「Nui. HOSTEL & BAR LOUNGE」、京都に「Len」、日本橋に「CITAN」といった宿泊施設をオープン。ゲストハウスという形態を世の中に広めた功績は大きく、これからさらにさまざまなプロジェクトを推進していくとのこと。

『龍馬がゆく』に衝撃を受けて大学を1週間休んだ。

ー 本間さんはもともとテニスをされていたそうですね。それも熱心に。

本間:中学から大学までずっとやっていました。熱心とはいえプロを目指すわけでもなく、プレーをしているのが楽しかったというレベルです。大学の途中まではずっと高校教師になることを目指していました。というのも、先生になれば社会人になってもテニスを続けられると思ったからなんです(笑)。

ー テニス部の顧問になって、ということですか?

本間:そうそう。ただただテニスが好きだったんです。ぼくは福島の出身で、福島大学に通っていて、教育に強い学校だったんです。そこを卒業して地元で先生ができればいいかなと思ってました。

ー それなのにいまはホテル業をやられています。どういった転機があったんですか?

本間:大学3年のときにオーストラリアへ1年旅に出たんです。テニスをやり続けていたけど、自分はプロになれない。そのタイミングで『龍馬がゆく』を読んだんですよ、ベタなんですけど(笑)。それで衝撃を受けて1週間くらい大学を休んだんです。

ー そんなに衝撃的だったんですか?

本間:物語自体はフィクションですけど、坂本龍馬は実在する人物ですよね。そういう人が日本にいたのか、と。もっと自由に生きてもいいんじゃないかって鉄槌を食らわされたんです。それで20歳の1年はひとりで旅に出ようと決意をして、学校を1年間休学してオーストラリアへ行ったんです。

ゲストハウスって自分とまったく脈絡のない人と出会える。

ー 旅先にオーストラリアを選んだのはどうしてなんですか?

本間:はじめての海外だったし、逃げられる格好で旅をしたかっただけなんです。なんかあったときにダッシュで逃げられる、という意味で。オーストラリアは温暖な気候だから上着がいらないですよね。だから荷物も少なくて済みます。ニュージーランドよりは大きいし、1年いても飽きないだろうという思いでした。

とはいえ、向こうでどうやって1年過ごすかという具体的なプランはなくて。お金を貯めて、バイクを買って、オーストラリアを一周したいなというくらい。でも、いざ行ったらバイクがめちゃくちゃ高くて(笑)。諦めてバスで旅をしたっていう。

シドニーからはじまって、ケアンズ、ダーウィン、ブルーム、パース、また最後にシドニー。だいたい6、7ヶ月くらいかけてオーストラリアを反時計回りに1周して、シドニーには合計で半年近くいました。

ー その旅が本間さんにとって人生のターニングポイントになるわけですよね。

本間:それまで出会ったことのない人たちに会えたというのがいちばん大きいです。国籍はもちろんですけど、仕事や思想も含めてぜんぜんちがいました。ヒッピーを何十年もやっているおじさんとかもいたりして、そういう人たちとお酒を交わしながらいろんな話をしたんです。

そのときに世界がバーっと開けた感覚がありました。この世界にはどうやらおもしろそうなことがたくさんありそうだな、先生になりたいという自分の希望は、すごくピンポイントな部分しか見えてなかったんだなぁって。

まったく背景がちがう人と話す機会ってなかなかないじゃないですか。日々の生活の中で自分が出会う人って、自分のストーリーに紐づいた人たちですよね。おなじ趣味を持っているとか、自分と似通ったグループの人とか。でも、ゲストハウスってまったく脈絡のない人と出会えるんです。それがすっごく楽しくて1年間つづけました。

ー 国籍も人種も思想も異なるさまざまな人との対話のなかで、いろんな世界が見えたわけですね。

本間:ヒッピーのおじさんにも、「俺たちがいちばん偉いんだぞ」って言われました。森の中で住んでエネルギーを全然使わずに生きているって。世界中の人たちがおなじ暮らしをしたら平和だし、エネルギーも使わないし、いいだろ? と。そんな話、日本じゃ絶対聞けないですよね(笑)。

ー そうしていろんな人に会いたいというのは、当初から思っていたことなんですか?

本間:いえ。それはあくまで結果論ですね。ぼくは単純に外の景色が見たくて行っただけなので。でも、人との出会いがいちばん楽しかったですね。

定番 ダッフルバッグ 231 ¥4,180 inTAX

ー 旅のお話ついで荷物とバッグのこともお伺いしますが、普段使いとしては、どんなバッグがお好きですか?

本間:普段はあまり大きくないバックパックを使ってます。仕事はパソコン1台あればいいので、そんなに大きくなくて大丈夫。でも、ダッフルバッグはラフに使えるので、たとえば趣味のサーフィンは、細かな荷物をこういうダッフルバッグにがさっと入れて行きます。あと、この色(バーカンディー)も好きなんですよね。

ー 旅のスタイルや荷物はどうされています?

本間:3日くらいだったら、そんなに大きくないバックパックで行っちゃいます。荷物は少ないほうがいいし、あまり服で迷いたくないので、今日着ているような白いTシャツを日数分だけ定番ものとして持って行きます。パンツは、吸水速乾などの機能性のものを使ったりして、アップデートしていますね。

INFORMATION

アウトドアプロダクツ
カスタマーセンター

電話:06-6948-0152
www.outdoorproducts.jp

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