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Shopping Addict 2020 Aug. 〜編集部員のお気に入り〜

Shopping Addict 2020 Aug. 〜編集部員のお気に入り〜

秋冬コレクションのリリースが活況を迎える夏の終わりは、ファッションフリークにとって最もアツい季節。我々編集部のリサーチ熱も沸点に達しています。情報過多でオーバーヒートを起こさないよう、今月もこちらの企画を手引きにしてください。

小牟田亮
山本博史
石井陽介
村松諒
木村圭佑
黄田駿
脇山修平
須藤結理
竹田崇真
柴山英樹
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01 32
小牟田亮

日焼けの季節。

特に何かをしたわけではないんですが、今年の夏もまぁまぁ黒く日焼けしています。なんでだろ。ロケ撮影とかほとんどしてないのにな。個人的に日焼けは大好きなのですが、最近はめっきり悪者ですよね。女性で日焼けしている方なんてほとんど見かけません。そういう意味では、なにわのブラックダイアモンドこと、橋本梨菜さんに注目しています。

White Mountaineering × UGG®

ホワイトマウンテニアリング × アグ®のスニーカー

嫌味なく都会的な一足。

最近の〈アグ®〉に注目しているひと、結構多いのではないでしょうか。写真のような厚底ソールが搭載されたのは、〈アグ®〉や〈テバ〉を抱えるフットウェア企業の「デッカーズ」に、厚底といえばの〈ホカ オネオネ〉が参画してからです。もちろん、なんでもかんでも厚底にすればいいわけではないのですが、ここのところ〈アグ®〉が繰り出すフットウェアはトレンドの解釈が小気味良くて、非常にスマート。実に都会的なんです。何度目かになる〈ホワイトマウンテニアリング〉とのコラボレーションですが、今シーズンのこのスニーカーはとくに傑作だと思います。なかでもこのグレー! ほかにブラックとホワイトもあるのですが、断然このグレーがスタイリッシュ。ミルキーでメロウで最高です。パーツが多いスニーカーの色決めってとても難しいと思うのですが、このモデルはその難題を軽々とクリアしています。
¥31,000+TAX

ホワイトマウンテニアリング
www.whitemountaineering.com

Fargo

ファーゴの電源タップ

好きな音はミニマル系。

メカ好き、乗り物好きみたいな、男子にありがちな趣味嗜好があんまりない自分なのですが、この電源タップには一瞬で心を撃ち抜かれました。とある展示会に行ったときに、小型のシンセサイザーと一緒に置いてあった代物なのですが、なんかただ単にかっこいいなって思ってしまったのです。電源タップゆえどんな電気機器を繋ごうとも自由なのですが、このルックスからは否応無しに音楽の香りが漂います。しかも電子音楽系の。テクノ、ハウスとかそっち系が大好物なので、おそらくそういう部分で共鳴したのでしょう。DJとか一回もやったことないのですが、急にDJもいいかもなーと夢想するほどにこのプロダクトに魅せられました。DJというか、ミュージックセレクターぐらいならできるかな。やろうかな。
¥4,257+TAX

ファーゴ
fargo.co.jp

NICATA

ニカタの鰹枯本節ソフト削り

料亭用に削られた本格派。

以前、こちらのページでも紹介したことのある〈ニカタ〉。HPによると、“ご家庭でもアウトドアでも手軽に楽しめる、創業元禄、伊豆沼津で昔ながらの製法で作られる無添加無塩の本格ダシ”とのこと。日常的に料理をする方ならば身近な存在だろう鰹節ですが、自分は一切料理をしないもので、これまであまり触れてこなかったのですが、この〈ニカタ〉の鰹節を見ると、「どれ、まずおかかでも作ってみようかな」と思うのです。その理由としてはまずパッケージがすごくかわいいこと、そして見知った方が手がけていること。そう、この〈ニカタ〉はフイナムブロガーでもある海瀬亮さんが作っているのです。アパレルブランド〈ネーム〉を運営された後に手がけたのがアパレルブランド〈ユアセルフ〉と、この〈ニカタ〉なのですが、その生き様がとっても粋だなと、常々注目させていただいています。お住まいが湘南の方ということで、勝手に親近感を感じたりもしています。さて、おかか以外だと冷奴にぶっかけるのも定番ですよね。あとは何ができるかな、、調べてみよっと。
各¥702 in TAX

ニカタ
online.nicata-bonito.com

SUNSKI

サンスキのサングラス

いろんな意味でちょうどいい。

今年の夏はえげつない暑さでしたね。自分は35度以上の真夏日が大好物なのですが、みんなそうでもない(むしろ嫌い)んだなというのは、先日ブログに書きました。ただ、いつからか夏は好きなのに眼を焼く日の光はあまり好きではなくなりました。加齢のせいなのかはわかりませんが、とにかく日の光を浴びるとひどく疲れるようになりまして、確実にダメージを受けているなと自覚できるようになったのです。なので、夏に限らずサングラスが手放せなくなっりました。そうなると自分にとってのサングラスは変な意味ではなく消耗品となりました。以前ならばここぞというときにかけるものだったので、けっこう値が張るものもしましたが、いまはアンダー1万円で探すようにしています。今年の相棒はサンフランシスコ発の〈サンスキ〉。軽くてデザインもばっちり、しかも環境にも配慮しているとのことで、文句無しです。
¥8,800+TAX

ザ・ノース・フェイス スタンダード
03-5464-2831

山本博史

レース。

ひっさびさにレースに出ます。野沢トレイルフェス。楽しみ。だけど、このご時世なので制約も多く。まさかのマスクが必携品。新しい時代のレースのあり方とやらを、いち早く体験してきます。関係者の方々に迷惑をかけぬよう、万全の体制で行かねば。ふむ。

LARC

ラークのTシャツ

まさかの即完売。謎の新星現る。

1人で走るのも楽しいし、みんなで走るのも楽しい。ただ、文化として成熟させていくならば、やっぱりコミュニケーションは欠かせません。我らがフイナム ランニング クラブ♡も、走ることはもちろんのこと、その体験を共有する(飲む)ことで大きくなっていった自負もありますし。そんななかご紹介するのが、月間250キロ近く走っている孤高のランナーがひっそりと立ち上げたブランド「Local Association Running Community.」略して〈ラーク〉です。ファーストリリースとなったTシャツでは、ボディには〈ユナイテッドアスレ〉の吸湿速乾タイプを採用し、フロントとバックにアメリカのクラシックランニングスタイルからインスパイアされたグラフィックを美しく配置。緑に黄色というコントラストの強い配色からは、ファッション的な観点でランニングウェアをデザインしているのが見て取れます。ただ、残念ながら唯一販売しているオフィシャルECでまさかの即完売となり、再販するのかは不明。とりあえずインスタグラムのアカウントから最新情報をチェックしてみてください。
¥3,500

LARC
www.instagram.com/larc_unofficial/

HOKA ONE ONE

ホカ オネオネのトレイルランニングシューズ

いまこそ派手。

派手なシューズを履きたい。スポーツメーカー各社のデザイン性の向上により、いわゆる街でも履けるシンプルなデザインのランニングシューズが増え、ファッションとして取り入れるのが当たり前になってきています。オンでも、オフでも、山でも履ける、それはいいことではあるんですけど、1人のゆるふわ市民ランナーとしてはあくまでも機能で選んでいることを、その見た目・スタイルからも主張をしたいんです。そこでチョイスしたのが〈ホカ オネオネ〉のトレイルランニングシューズ。左から「トレント」、「スピードゴート」、「スティンソン」、「チャレンジャー」となり、どのモデルもトーンの異なるブルーのアッパーに、鮮やかなイエローのソールを合わせたカラーリングが印象的。日常的に履くのは少し躊躇しそうな迫力満点な配色ではあるんですけど、それが逆にいい。一方で履き心地は定評のある〈ホカ オネオネ〉。厚底ミッドソールのふわふわクッションに、ローリング構造で流れるように足を前に進めてくれるのも魅力的。あぁ、こんなシューズを履いてロングレースに出たい。レースがほとんど無いけど。
左からトレント 2:¥16,000+TAX、スピードゴート 4:¥19,000+TAX、スティンソン ATR 6:¥18,000+TAX、チャレンジャー ATR 5:¥16,000+TAX

デッカーズジャパン
0120-710-844
www.hokaoneone.jp

Rab

ラブのウィンドジャケットとショーツ

イギリス萌え。

トラディショナルで紳士的、ものづくりだって実直。その一方で、パンクのような反体制的なイデオロギーも併せ持つ。アメリカでもなく、北欧とも違う、男心をくすぐるブランドが数多く揃う国・イギリス。アウトドアシーンにおいても、個性豊かなブランドが名を連ねます。トップアルピニストのロバート・キャリントンが1981年に設立した〈ラブ〉は、定評のあるダウンを筆頭に本格的なプロダクトが数多く揃います。トレイルランニング用に開発されたこちらのショーツは、吸水性と速乾性を兼備したオリジナルのストレッチ素材を採用。ウェストはドローコードでスムーズなサイズ調整を可能にし、左右にハンドポケットがあるので普段遣いにも重宝してくれます。160グラムの超軽量ウィンドジャケットでは、フードの淵にワイヤーを配し、風の侵入を防ぎながら視界を確保し、優れたフィット感も実現。チェスト部分のスナップボタンにより、ジッパーを空けてもバタつかずに通気を促してくれます。まさにイギリス印の本格派、新しい選択肢の1つとしていかがでしょう。
ジャケット:¥12,000+TAX、ショーツ:¥7,000+TAX

ランドアール
03-6416-0940
www.landr.life

macpac

マックパックのバックパック

アドベンチャーしたい。

たまに帰宅ランをします。電車を途中下車して、10キロほど先にある自宅を目指して走ります。そんなときに重宝するのが、PCや文房具、財布にケータイまで、ひとしきり入れられる容量もありながらフィット感に優れた、ファストパッキングやアドベンチャーレースのためのバックパックです。目を付けているのが、ニュージーランド発のアウトドアメーカー〈マックパック〉の品。アドベンチャーレースのノウハウを詰め込んだという「フィヨルド40」は、メインファブリックには堅牢性に優れた素材を合わせ、背面には通気性、フィット感に優れたメッシュパネルを配置。タフで背負心地も良く、40リットルの大容量でありながら重量は僅か1キロと超軽量。しかも、トップリッドとヒップベルトを取り外せば、さらなる軽量化を実現しちゃいます。それでいて見た目はオールブラックでスタイリッシュ。ブランドの哲学も素晴らしく、以前から憧れていた〈マックパック〉。ここらでデビューしちゃおうかしら。
¥24,000+TAX

ゴールドウイン・カスタマーサービスセンター
0120-307-560
www.goldwin.co.jp/macpac/

石井陽介

やっぱり生が好き。

今年のフェスはライジングとフジロックを見た。その他多くのバンドのライブも。全部パソコンの中のだけど。それはそれで楽しかったけど、やっぱり生で見たいよね。不完全燃焼の夏でした。

77CIRCA

77サーカのリメイクスウェット

メンズ待ってました。推し増しです。

古着畑ですくすくと育ってきた身としては、リメイクウェアは好きジャンルのひとつ。ただ以前と違うのは、ヒッピーライクなハンドクラフト系のリメイクウェアではなく、既存の服を解体・再構築したデザイン性の高いものに惹かれます。例えば写真の〈77サーカ〉のようなリメイクスエットとか。こちらは古着のスエットを使用し、両脇と袖をバラして別の古着ボディを繋ぎ合わせたもの。これにより超ワイドで動きのあるシルエットをつくり上げることに成功しました。既製品では表現し得ないシルエットは、だから見た目も斬新でじつにアーティスティック。リメイクの醍醐味が詰まった一品なんですね。そうそう、これまでレディースを主戦場に展開してきた〈77サーカ〉ですが、今シーズンから本格的にメンズをスタートしたそう。というわけで好きなブランドがまたひとつ増えました。推し増しってやつです。
¥25,000+TAX

77サーカ
77circa.com

MexiPa

メキパのメキシカンパーカ

優等生なメキパ。

「メキシカンパーカ」と聞いて思い浮かべるのは、70年代のサーフカルチャーやヒッピーカルチャーに代表されるような緩めのイメージ。あるいは別名“ドラッグ・ラグ”と呼ばれているようなイリーガルなイメージでしょうか。いずれにしても、サブカルチャーを背景にしたアウトサイダーな空気感が漂う服であることは間違いないのですが、〈メキパ〉がつくるメキシカンパーカは一味違います。コットンギャバジンを表地に使用、裏地にはトラッドパターンのチェック生地をあしらうことでアーバンな雰囲気を醸します。そのうえロング丈にアレンジすることで、ぱっと見の印象はステンカラーやトレンチコートのような装いに。この逆ハンドルの切り具合が最高なんですね。大人になって小綺麗な格好をするようになったけどヒッピーマインドは忘れたくない、そんな輩にちょうど良いメキパというわけです。もちろんデッドヘッズじゃなくても着てOK。
¥57,000+TAX

アンシングス
03-6447-0135

NEEDLES

ニードルズのトラックパンツ

延々増え続けるトラックパンツ。

個人的永世定番のひとつに〈ニードルズ〉のトラックパンツがあります。インラインから別注品まで、シーズン毎に複数本を買い足しているので結構な数を所有しています。ワードローブに必要なパンツのカラーバリーションは一通り揃えたので、先シーズンから新たに買い足しているのが、こちらのトラックパンツの柄バージョン。どこか懐かしさを覚える70’sライクな柄は、古着のジャガードパンツにありそうだけど、多分ない。この絶妙な線を突いたところに〈ニードルズ〉の業が光ります。先シーズンは3柄ゲットしましたが、今シーズンは何柄いこうか。チェック、ハウンドトゥース、ジオメトリーと、どの柄も甲乙つけがたいのですが、まずは写真右のパピヨン柄をいかせてもらいました。って結局ほかの柄も買っちゃうんだろうけどね。
各¥20,000+TAX

ネペンテス
03-3400-7227
nepenthes.co.jp

ANGELO RUFFO

アンジェロ ルッフォのミュール

あえてのベルベット。

ファッションにおける常套手段ではありますが、足元を上手に“外してる”人を見ると、素直におしゃれだなって感じます。例えば、古着のジーパンにドレスシューズを合わせたり、綺麗めなトラウザースにジョギングシューズを合わせたり。正当とは真逆のものを、緻密な計算のもとにあえて合わせるアレです。そこで自分に格好に置き換えて考えてみました。先にも書いた通り、基本的にパンツはトラックパンツを履いています。これにスニーカーを合わせるは正当。まずくはないけど、面白みに欠けます。ではどんなものが良いのか、そのひとつのアンサーとして辿り着いたのが〈アンジェロ ルッフォ〉のベルベットミュールです。スポーティなパンツに対して、この艶やかなベルベット!しかもミュールサンダルだから適度なラフさもあるので意外とマッチしてくれるんですよ。うまいこと“外せてる”のではないでしょうか。どうでしょうか。
¥32,000+TAX

ハイブリッジインターナショナル
03-3486-8847

村松諒

モード後の世界。

タイトルに惹かれて、「ユナイテッドアローズ」の栗野宏文さんの本を買いました。栗野さんが選ぶ言葉には服への深い愛があり、ファッションの核心をつくような説得力があります。コロナ禍のなかでファッションが持つ意味とは何か。自分も真剣に考えてみたいと思います。

sacai

サカイのMA-1

サカイが出した一発回答。

軍モノの大定番のひとつMA-1。改めて、この歴史を紐解いてみるとMA-1が登場したのは、朝鮮戦争が休戦を迎える1953年前後といわれています。その後、アメリカ軍は戦闘機の変遷とともにスペック改訂を行いながら約30年生産。80年代に入ると民間企業が続々レプリカを発売し、一般にも普及しました。そういった背景のなかで役割を終えた後のある種、抜け殻的なものをぼくたちが着ていることを考えると、つくづく服って不思議なものだなと思っちゃいます。そんなMA-1をファッション的観点で解釈したのが〈サカイ〉の一着。袖と脇にはボアを配し、さらに内側に足したライニングは裾から飛び出すという意外性のあるデザインです。普通デザイナーズブランドがつくるMA-1というと、このジャケットの形を尊重したものが多いですが、〈サカイ〉はその枠を飛び越えて自由に表現。ファッションが本来持つべき楽しさをクリエーションを通じて表しているように感じます。
¥124,000+TAX

サカイ プレスルーム
03-6418-5977
store.sacai.jp

1st Souvenir

ファースト スーベニアのTシャツ

どこにでもあるお土産ではありません。

フイナムのブロガー、檀上佑一さんがオーナーを務める東京・代々木上原の名店「JOHN」。その時々、好きなものだけを選んで並べるという通り、いつ行っても新しい発見がある不思議なショップです。先日、お邪魔した時つい手に取ったのがこちらのプリントT。モノクロの美しい女性に見惚れていたら、「イラストなんですよ」と檀上さん。一瞬理解できず、詳しく話を聞いてみると、女性の表情はもちろん、髪の毛一本一本を表現するため、シルクスクリーンの版よりも目の細かいハイメッシュでプリントしたとのこと。誰が描いたのかと思いきや、実は某ブランドのデザイナーさんというからびっくりです(残念ながら名前は出せないそう…)。そもそもこのTシャツはお土産にフォーカスしたプロジェクトの第一弾。他にはない特別感のあるものを目指し、アレコレ試行錯誤した結果、ついに完成したのだそう。一筋縄ではいかない檀上さんのファッションに対する熱い思いが結実したスーベニアアイテムです。お土産といいつつ、在庫限りで終了らしいので、気になる方はお早めにどうぞ。
各¥6,900+TAX

JOHN
03-6407-0177
www.instagram.com/aiamjohn

TUDOR

チューダーの腕時計

刻まれた記憶。

普段、ぼくに欠かせないものといえば腕時計。ヴィンテージのものを愛用しているのですが、これを買ったのにはワケがあります。それはいまから10年程前、あるファッションデザイナーの取材をした時の話です。インタビューが終盤に差し掛かり、「そろそろ時間かも」と思って何気なくポケットから携帯(当時はパカパカ)を出したら、相手の顔色が一変、いまにも飛び掛かってきそうな形相に! 怒鳴られることはありませんでしたが、その時、腕時計の大切さを実感し、すぐ買いに行きました。いまでも左腕につけた腕時計を見るとほろ苦い記憶が蘇ってきます…。そろそろもう一本欲しいと思って、目をつけているのが〈チューダー〉の「ブラックベイ フィフティ-エイト」のニューカラー。魅力は何といってもこのネイビーブルーにあり、明るすぎず暗すぎない重厚なトーンは他で見たことありません。正直パッと手を出せる価格のものではないけれど、ずっと使うに相応しい面構えをしたぼく好みの一本です。
¥332,000+TAX

日本ロレックス / チューダー
03-3216-5671
www.tudorwatch.com

木村圭佑

真鶴いいとこ。

〈サノバチーズ〉の山本さん(ラジオで)と、そのちょっと前に知り合いからもレコメンドされ、行ってきました真鶴。商売っ気のなさと石がゴロゴロしている海岸、坂の多い街並み、おいしい魚…。懐の深い街でした。そろそろ住まいを移したい!

monarch

モナークの蚊取り線香立て

こういうところにもこだわっていきたい。

やっぱりガレージブランドって好きです。デザイナーのこだわりが一直線に伝わるし、作りたいものを作るんだという強い意志が感じられる。見ているだけで楽しくなってきます。ただハマったら最後、沼です。掘れば掘るほど気になるものが出てくるし、毎年多くのブランドが誕生しているし。で、なかでも注目しているのが昨年誕生したばかりの〈モナーク〉です。まだアイテム数は少ないですが、ブランド創設とともにリリースし、再販する度に即完するのがこの蚊取り線香立てです。すべて真鍮で作られていて、受け皿は日本の職人さんがひとつひとつ手作業で成形しています。ヘッドを付け替えることで、地面にも置けるし、木の枝とかに取り付けることもできます。あと真鍮なので、使い込むほどにくすんでいって、経年変化も楽しめるというのもポイント高いです。ちなみに、近日中にこれとセットで使ったら最高であろう真鍮製のランタンハンガーも発売予定。アウトドアじゃなく家用に欲しい!
¥7,800+TAX

モナーク
monarch.works

Kontor

コントールのコート

価格と品質、そして背景のバランス。

先進国で丁寧に生産し高値で売る。もしくは、後進国の工場で大量生産し叩き売り。ひと昔前まで、特にメンズファッションに関してはこんな図式が多かったですよね。いまは、しっかりした生産背景があって、それでいて価格も優しいブランドが多くなってきました。なかでも2020年秋冬に誕生した〈コントール〉が気になっています。デザイナーはイギリス生まれのイギリス育ちで日本在住9年目。〈スティル バイ ハンド〉の母体である〈スタイル デパートメント〉がサポートし、ついにデビューと相成りました。ブリティッシュのファンクショナルな雰囲気をありありと感じつつ、そこに日本らしいゆったりなシルエット。袖を通してみると一層直線的なシルエットが際立ちます。タイミングを同じくして、10月に奥渋谷に〈スタイルデパートメント〉が運営し、〈スティル バイ ハンド〉や〈コントール〉を中心に扱う直営店もオープンするとのことです。「レショップ」での販売もスタートし滑り出しも好調の〈コントール〉。以後お見知りおきを。
¥56,000+TAX

アンシングス
03-6447-0135

Goodwear

グッドウェアのTシャツ

やっぱりアメリカ製で。

ここ数シーズン、特に夏のトップスは、なんとなく着れて見た目もそれなりならいいかと、完全に思考が停止していました。昔は絶対に買わなかったような大量生産のものも買ったりして、ひと夏を乗り切るためだけの消耗品としてTシャツを選んでいました。愛着もないから大事に着ようと思わないし、それだからすぐヨレてしまう。次のシーズンは絶対着ないからすぐに廃棄。そういうものの選び方は、いいことなんてひとつもないなと改めて感じています。そして、立ち返るならオーセンティックなアメリカ製だろうと購入した〈グッドウェア〉のTシャツ。昔はいまよりお金がなかったけど、安くない〈グッドウェア〉を頑張って買ってたな〜。やっぱりこのずっしりしたヘビーウェイト、アメリカらしい肉厚さ。長いこと着続けられるので、こっちの方が結局コストパフォーマンスが高いんですよね。あと、アメリカ製ってだけでちょっと元気になる。こんな時期なので、どこにお金を使うかも考えていかなきゃです。
各¥5,900+TAX

スタンレーインターナショナル
www.stanleyintl.co.jp

Hender Scheme

エンダースキーマのグラスコード

耳の負担減。

こんなにも耳の付け根を酷使する夏は初めてです。春は花粉症があるので、たまにあります。で、このマスクとメガネの二重苦により、耳の付け根が常に切れ気味です。耳にGがかかりすぎているせいか、偏頭痛の頻度も高まっている気がします。最初はマスクのコードでもと思っていたのですが、社内でマスクを外す機会より、メガネを外す機会の方が多いと気づき、それであればと思い辿り着いたのが〈エンダースキーマ〉のグラスコードだったわけです。首にかかる部分は厚みのあるステアだから変にずれることもないし、細いコードよりも重たさが分散されて、気持ちラク。コードの長さも調節可能です。たぶん汗染みとかはつくんだろうけど、それはそれでいい感じになっていくと思うんですよね。おじいちゃんになるまで、ずっと使い続けたい。
¥4,200+TAX

スキマ恵比寿
03-6447-7448
henderscheme.com

黄田駿

屋根上の散歩者。

つい最近、自宅マンションの屋上に行けることを発見しました。 スカイツリーが見えたり見晴らしが良くて、かなり開放的。そこで飲む男梅サワーが美味いのなんの。花火大会でもあったら、もっといいんだろうな。彼女でもいたら、もっともっと…。欲望は天井知らずです。

AUBETT

オーベットのコート

額縁に収められた枯山水。

2020年の秋冬シーズンから始動したニューブランド〈オーベット〉。海外の大手メゾンで研鑽を積んだデザイナーの杉原淳史さんによるブランドなんですが、後天的に獲得したスキルだけでなく、侘び寂びのような美意識が内包されているんですよね。この一着はそれを見事に体現しています。ファーストシーズンのシグネチャーでもあるツイードは、杉原さん自らが津々浦々の工場を巡り、静岡は遠州で開発したもの。それを海外メゾンで培った立体裁断によって、ファブリック本来の風にたゆたうような柔らかさを損なうことなく仕立てられています。黒のパイピングで縁取られた端正な佇まいのツイードは、枯山水かのよう。〈オーベット〉という名前は胸に刻んでおいた方がいいですよ。
¥98,000+TAX

オーベット
www.aubett.com

RAGEBLUE × 餃子の王将

レイジブルー × 餃子の王将のリビンググッズ

“飾”は万里を越える。

もっちり皮とジューシー餡のランデブー。そのめくるめくハーモニーに魅せられ、早二十余年。中華料理の覇者「餃子の王将」はいくら食べても飽きません。そんな「王将」が、食は万里を越え、たどり着いたのは“飾”の世界。〈レイジブルー〉と手を組みリリースされたアイテムの数々がすこぶるクールなのでございます。ロンTやイージーパンツなんかのアパレルもイケてるんですが、個人的にはクッションとラグにホの字です。この愛らしいタッチがそそりにそそりませんか? 餃子愛をみっちりと詰め込んだこのアイテムさえあればメシ三杯はがっつけます。予想外のコラボが、夏バテ知らずのブツ欲に華麗なサッカーパンチをお見舞いするのです。
ラグマット 各¥3,500+TAX、クッション 各¥2,700+TAX

RAGEBLUE × 餃子の王将
公式オンラインストア「.st」
RAGEBLUE × 餃子の王将スペシャルサイト

wonderland

ワンダーランドのライダースジャケット

世の中、金と余裕ですわ。

拷問かと思うくらいのビッタビタの黒いダブルライダースとスキニーデニムに、骨と皮をねじり込んでいた学生時代。いま振り返れば、花恥ずかしい年ごろを覆い隠す鎧みたいなもんだったと思います。そして、十数年ぶりに訪れたライダースとの邂逅。しかし、今回は事情が異なります。写真では伝わりづらいですが、結構なオーバーサイズです。だけど、単純にデカいだけでなく身幅はワイドにしつつ、レングスはショート。〈ワンダーランド〉のアイテムって、X軸とY軸のバランス感覚が絶妙なんですよね。それに加えて、ゴールドに輝くスエードが、夏で日焼けした小麦色の肌ともよく合いそうで。長い月日を経て、鎧ではなく金(ゴールド)と余裕というものを纏えるように成長したわけです。
¥50,000+TAX

ワンダーランド
awonderfulwonderland.com

BRAUN

ブラウンの次世代密着シェーバー シリーズ7

男子のピーリカピリララ。

2日に一度やってくる朝の600秒。たった5分、10分のシェービングが、わずらわしいったらありゃしません。(毎朝メイクしている女性ってほんとにすごい…。)ところがどっこい、コイツと出合ってからというもの朝の時間が有意義極まりません。アゴ下のジョリジョリを退治し、肌と心に平和をもたらす。そのうえ、わずか数十秒ですべてを片付けるなんて、まさに魔法の杖。子どものころに見ていた魔女見習いは魔法のステッキを青空に掲げて呪文を唱えていましたが、ぼくは魔法のステッキを青ヒゲに掲げて「ピーリカピリララ 美肌をもたらせ〜」と唱えるのです。「詳しい機能はこちら」という魔法のハイパーリンクも添えておきます。
オープン価格

ブラウン
www.braun.jp

脇山修平

いまごろ韓国ドラマ。

最近ようやく『梨泰院クラス』を見始めたのですが、ここから楽しくなるのではという予感がプンプンしたところで止めています。それにしても、韓国ドラマはなんでエンディングが静止画なんですかね。毎回笑いそうになるんですが、不思議とクセになります。

CUP AND CONE

カップアンドコーンのキャップ

EAT RICE。

帽子って、まったくかぶらないひとと、頻繁にかぶるひとに分かれますよね。後者の自分は、ほぼ毎日の頻度で何かしらかぶっています。なかでもよく選ぶのが6パネルキャップとニットキャップです。ちょうど黒のキャップが色褪せてきたので、今回初めて〈カップアンドコーン〉のキャップを購入してみました。以前から知人が着ていたり、依田さんをライブハウスで見かけてチェックしていたんですが、なぜか逆にお店に行くのが気まずいなと自意識過剰を発動し、購入の機会を失っていました。ふとコロナ禍で大変なのではと確認したところ、店舗はお休みして通販のみの対応とのことで、ポチッとしてみた次第です。届いたコットンツイルのキャップは、まっすぐなツバとほどよい浅さで収まりのいいスタンダードなデザイン。無地かつブラックというのも相まり、どんな洋服とも合い、これはまるで白米のような存在だなと。黒ですが…。ヘアカット代だと思って、1個手に入れてみてください。
¥5,000+TAX

CUP AND CONE
www.cupandcone.jp

saby

サバイのボトム

リラックスして履けるパンツ。

パンツってメンズファッションでは、重要な役割だと思います。レディースではボトムスの選択網にスカートもありますが、メンズファッションにおいてはパンツ一択。季節により素材は変わるものの、コットンの場合は通年使うひとが多いのではないでしょうか。このパンツは、〈ブフト〉のデザイナー橋本さんが2020年春夏にスタートした〈サバイ〉というブランドの一本です。最初に春夏のデニムバージョンを見て、その生地の良さに一目惚れしたのですが、秋冬ではヴィンテージライクな気持ちの良いピケ素材をチョイスしています。シルエットは、腰回りと裾は絞りつつも、全体にゆとりのある形で、最大の特徴はサイドに縫い目がないストレスフリーな仕様です。Tシャツの丸胴と同じく脇に縫い目がないことで突っ張る感じがなく、下にストンと落ちるシルエットがたまりません。ジャストサイズもいいと思いますが、個人的にはちょっと落とし気味で履くのが気分です。
¥20,000+TAX

HEMT PR
03-6721-0882

JBL PROFESSIONAL

ジェイビーエル プロフェッショナルのスピーカー

かわいい見た目の本格派。

近年、音楽はサブスクが当たり前になり、スマホやPCで気軽に楽しめる時代に。ただ、音質はいま一歩なので、スピーカーを購入したという方も多いと思います。数多あるスピーカーのなかで音と値段のバランスがいいなと思ったのが、小柄かつコロンとした見た目に相反する音の出る〈ジェイビーエル プロフェッショナル〉のスピーカー「104-BT-Y3」です。1946年にアメリカで創業した〈ジェイビーエル〉のプロ向けラインのこちらは、低音と中高音が同位置から出る同軸スピーカーを採用し、音像の定位感を掴みやすいというのがポイント。同軸は高額スピーカーに多いのですが、これなら各種ケーブルやブルートゥース接続もできて20,000円代で入手可能です。さらに代理店を務める「ヒビノ」のモデルなら、3年保証が付いているのもお得度高め。モニター用なので、ただのリスニング用途だけでなく、おうち時間で音楽制作を始めてみようと思っているひとにもいいのでは。音質をさらに求めるなら、オーディオインターフェイスやDACとの組み合わせもご検討を。カラーは女性ユーザーにも嬉しいホワイトとの2色展開です。
オープンプライス

ヒビノプロオーディオセールス Div.
proaudiosales.hibino.co.jp
03-5783-3110
(移転により、9/23からは03-5419-1550)

SOU・SOU

ソウソウのバッグ

何個も欲しくなる布バッグ。

コンビニでレジ袋が有料になり、衝撃を受けたひとって多いと思います。スーパーは以前から有料のところも多かったと思いますが、コンビニに比べて購入金額も高いので、正直あまり気にしていませんでした。ただ、最近はなんとなくお金を払ってレジ袋を貰うのもなと思い始めまして。なにか買おうかと考えていたんですが、部屋掃除をしているときに見つけて使い始めたのが、〈ソウソウ〉の「小巾折」です。このバッグは上部の布を結ぶことでバッグになる、不思議と和を感じる珍しい形をしています。素材にもこだわりがあり、手ぬぐいにも使用されている三重県の指定伝統工芸品・伊勢木綿を使用。そんなバッグですが、個人的には〈マリメッコ〉でテキスタイルデザイナーを務めていた脇阪さんのつくる柄が好きで、この「小巾折」も柄の豊富さが一番の魅力だと思っています。男女ともに使える柄がたくさんあるので、お好きな柄を2、3個手に入れてみてはいかがでしょう。
各¥1,760 in TAX

SOU・SOU
www.sousou.co.jp

須藤結理

魔性かよ。

この夏は狂わされてます、自転車に。トータルコーデを考えると、ハンドルが派手なせいで選ぶ服は地味に。漕ぎやすさを優先させるのでスカートやミュール、パンプスは出番なし。そんでもって腕の日焼け。太陽には抗えません。でも週7で乗っちゃう。もうこれは恋ですね。

CONTE-NU × BE PREPARED

コンテニュー × ビープリペアードのショルダーバッグ

コウノトリ並みの慈愛。

一ヶ月周期でバッグの好みが変わります。薄汚いトート5つを順繰りする時もあれば、ちっさい革のハンドバッグを酷使したり、リュックを肩紐みじかめで背負うのが気分だったり。今月はショルダーバッグがキテます。おそらくチャリ通になったから。なかでも千駄ヶ谷のセレクトブティック「コンテニュー」と〈ビープリペアード〉の共作が秀逸。「そなえよつねに」というボーイスカウトのモットーよろしく、どんな季節や天候にも対応できるアイテムをという想いが込められたブランド名は、このバッグの大容量をいみじくも言ったものです。生地は、通常高級コートなどに使用するバーバリークロスで撥水加工付き。アウターを羽織ったままでもバックを下ろせるよう付けられたリリースバックルに、ベルトは服との摩擦面を考慮した朱子織テープ。…となぜこんなにも気配りに溢れているのかというと、「コンテニュー」のディレクター渡邊さんのお子さんが生まれたことを機に制作されたものだから。そんな裏事情を知ると、なんだかコウノトリがくちばしに提げるバッグのようにも見えてきました。きっと幸運を運んできてくれるでしょう。
“Sweetest Gift” Bag ¥15,000+TAX

コンテニュー
conte-nu.com
ビープリペアード
beprepared2016.com

CREEK × ALWAYTH

クリーク × オールウェイズのTシャツ

サダメ、かも。

わたくし、ここ最近とっても釣りづいております。というか思い返せば、私の生活のそばにはずっと釣りがありました。小学の頃、祖父が石狩の海に出かけては、ソイやらヒラメやらを釣ってきて食べさせてくれたり、学校では「すーさん」というあだ名が知らぬ間に付けられていたり、つい先日、先輩に連れられるがままたどり着いたのが西永福の「釣り堀 武蔵野園」だったり。何か大きな力によって導かれてます。で、釣りセンサーをびんびんに働かせてるなかで引っ掛かったのがこちら。釣りブランド〈クリーク〉が、いま巷で話題の謎多きブランド〈オールウェイズ〉にデザインを依頼したTシャツです。空へ羽ばたく鴨はよく見ると4色分解のようなプリントで、胸元には訳すと「川&川」というそんな深い意味のない言葉がさらり。チープでどこか憎めないのは、昔のアウトドアブランドのそれを彷彿とさせますよね。小細工せずダボめのパンツと合わせて、とことんいなたくするのがいい、かも。
¥4,500+TAX

エポック
www.epoch-mormal.com
オールウェイズ
www.alwayth.com

MY LOADS ARE LIGHT

マイローズアーライトのタイダイソックス

ワットソックスドゥーユーライク?

とある取材に行った時のこと。インタビューの終盤で、取材相手と先輩が某ブランドの同じ靴下を履いていることが発覚。突如ふたりの沸点がひとつに交わりました。私は白熱する靴下談義を横目に、その輪に混ざれない悔しさを抱えながらも、ピンポイントなフィールドで共鳴しあうさまに、妙にぐっときてしまいました。それ以降、靴下界隈に目を向けるようになり、見つけたのがソックスレーベル「マイローズアーライト」。こちらは、オンラインにアップするたびに即完するというテキストソックスを、藍で絞り染めしたもの。不規則に波打つような柄は、清涼感とストリートをほのかに香らせてくれます。吸汗・速乾・耐久性を備えた麻糸を混紡していて、いちど足を委ねれば、その夢心地から抜け出せなくなるでしょう。好きなバンドで盛りあがるよりも、好きな映画で盛り上がるよりも、好きな靴下の話で盛り上がりたい。マイローズアーライト好きの方、カモンナウ!
¥4,400+TAX

マイローズアーライト
mlalbox.com

810s

エイトテンスのスニーカー

2が内包する、余裕について。

「腹八分目」は、満腹になるまで食べるのではなくほどほどの分量にしておくのが健康のために良い、ということを説いた言葉。「エイトテンス」はそんな“ちょうどいい”をコンセプトにした〈ムーンスター〉のプロダクトラインです。厨房や病院など、専門職向けの靴づくりも行う同ブランドは、そこで培ってきたノウハウをデイリーシーンに持ち込み、まだ誰の足跡もついていない領域へとフットウェアを押し上げました。昨年の第一弾のほとぼり冷めぬまま、8月28日より第二弾が発売されました。なかでも気になったのが、介護用シューズをモチーフにしたというこの一足。面ファスナーは包容力ばつぐんな上に開閉がしやすく、なだらかに波打つアウトソールが、全体に奥ゆかさを塗布しています。機能と時代性のちょうどいい融解点を突いているし、まさに八分目的な余裕も感じられます。「ご飯おかわり無料」にがっつく当方ですが、今後はすこし抑えようかなと思った次第です。
ユニーヴ ¥5,500+TAX

ムーンスター
www.bymoonstar.jp/810s/
ムーンスター カスタマーセンター
0800-800-1792

竹田崇真

いい湯だね。

毎週日曜日の夕方、決まって近所の銭湯に足を運んでいます。一週間かけて溜まった心身の疲労を洗い流すあの幸福感ときたら、もはや中毒。風呂あがりのコーヒー牛乳も、顔を熱らせながら少し涼しくなった夕暮れの中を歩くのも、これまた最高でして。家に帰るまでが銭湯、ってことですかね。

Tea Club Scheme Team

ティークラブスキームチームのロンT。

推しはクロエ。

「一番好きな映画は?」。これまでに幾度も遭遇し、毎回答えに困ってきたこの質問。メジャーどころを言えば退屈で、はたまたニッチな作品を言えば尖っていると思われる。一体どこのラインがちょうどいいのか、いまだに正解が見つかりません。だけど、その答えを思索しているときに、必ず頭をよぎるもののひとつに『KIDS』があります。改めて説明するまでもないとは思いますが、鬼才ラリー・クラークがメガホンを取り、ニューヨークに住む10代のスケーターたちのリアルを映し出した名作です。その『KIDS』が今年でめでたく公開25周年ということもあって、こちらのロンTに食指が動きました。手掛けたのは、東京とニューヨークを拠点とする秘密結社〈ティー クラブ スキーム チーム〉。フロントにはクロエ・セヴィニーをはじめとするメインキャストとラリーが一同に介した貴重な撮影時のオフショット、そしてバックにはラリー直筆のメッセージ”FOREVER YOUNG”をプリント。“ファン垂涎”という言葉がこれほど似合うアイテムはあるでしょうか。
各¥8,800 in TAX

ティー クラブ スキーム チーム
teaclubschemeteam.com/

VEILANCE

ヴェイランスのデニムジャケット

究極のアーバンウェア。

あっという間に8月も終わり、秋冬モノが気になる季節になりました。続々と立ち上がる新作を見ては、お財布と相談する日々です。そんななかで見つけたのがこちら、最新技術を詰め込んだ〈ヴェイランス〉のデニムジャケット。まず特筆すべきはその見た目。3Dパターンによるシームレスなボディは、デニムらしからぬミニマルで無機質な印象に。しかも、人間工学に基づいてつくられているため、動きにくくて窮屈というデニムの弱点も解決。糸の内部が空洞の中空ポリエステルを緯糸に使用しているので、軽くて、縮まず、耐久性&速乾性も兼ね備えます。さらに、ヴィンテージ風のタテオチまでも楽しめるというから、向かう所敵なし。デニムに唯一欠ける快適性を最先端の技術によって補完した、まさに究極のアーバンウェアです。
¥50,000+TAX

アークテリクス コールセンター
03-6631-0833
arcteryx.com/jp/

JieDa

ジエダのパールネックレス

坊主に真珠。

先月のこのコーナーでも言っていましたが、僕の髪型は坊主です。バリカンでセルフカットをしているので経済的、寝癖がつくわけもないので髪に関する一切の煩雑さから解放されます。要するにとても気に入ってるわけですが、味気のなさを感じることも時にはあります。一歩間違えれば野球部ですし。なので、今まで頑なに着けてこなかったアクセサリーで少々の華やかさを、と思ったわけです。アクセサリーといえば、シルバーだったり、ゴールドだったりの金属が主ですが、いまはメンズで話題沸騰中のパールに挑戦したい気分。〈ジエダ〉で見つけたこのネックレスは、大きさの異なるパールを連ね、そこにチェーンを組み合わせたミックス感が魅力の一本。パール一辺倒だと少々フェミニンな印象が強過ぎますが、これならちょうどいい塩梅かと。あとは豚に真珠ならぬ、坊主に真珠と言われぬよう精進せねば。
¥12,000+TAX

ジエダ
jieda.jp/

mature ha.

マチュアーハのバケットハット

毎日頭の上に。

多分、一年のうち300日ぐらい帽子をかぶっています。特にこだわりがあるわけではないんですが、いつからか頭の上に帽子がある生活が当たり前になってしまいました。ただ、これまではキャップやニット帽ばかりだったので、少し趣向を変えたいと思っていたときに出会いました、〈マチュアーハ〉のバケットハットに。帽子をあたりまえにかぶる生活を知ってほしい、楽しんでほしいという想いから誕生したブランドなのですが、そのコンセプトからしてぼくにぴったり。この「パラフィンハット」は、その名の通り、生地にロウを染み込ませることで撥水効果を持たせるパラフィン加工が施されています。それに生地は薄く、軽く、柔らかいので、ツバを折り曲げたりして違ったスタイルを楽しめるのも推しポイント。まさに毎日帽子をかぶる人のための帽子です。
13,200 in TAX

マチュアーハ
www.mature-kobe.com/

柴山英樹

汗だくの週末。

平日の忙しさに怠けて、ランニングが休日に集中するようになりました。起きるとすでに昼間、夕方からは大抵飲み歩いているので、日中の日差しに照らされながら走っているわけですが、これが暑くて仕方ない。朝晩に切り替えようと思いつつ、今週末もおそらく同じパターンの予感が……。

blurhms for HCM

ブラームス × ヒビヤ セントラル マーケットのコート

いますぐ“買い”なコート。

ぼくにとって風物詩だった「ヒビヤ セントラル マーケット」の祭り。「一角」のハイカラセットと、DJパフォーマンスのコンビネーションは相性抜群で、ご近所の「野音」さながらに楽しめるナイスなイベントです。悔しくも今年の開催は見送られてしまいましたが、とっておきのコラボネタを仕込んでくれていたようでして。それが、〈ブラームス〉とつくったこちらのコートです 。素材に生地の目を立たせたサージを採用することで保温性と肌触りの良さを両立。また、元はレディース展開だったコートを、メンズサイズにグレーディングされているため、ボリューミーな着丈と身幅に対して、袖丈はコンパクトに。値が張るがゆえに、慎重になりすぎてしまうアウター選び。気付いた時にはソールドアウトなんて、悲しいオチにならないよう早めの行動が吉です。
¥108,000+TAX

ヒビヤ セントラル マーケット
03-6205-7894

RIOT FACETASM

ライオット ファセッタズムのアノラック

期待のニューフェイス。

満を持して今シーズンからスタートした〈ファセッタズム〉のニューライン〈ライオット ファセッタズム〉。デザイナーの落合宏理さんが10代の頃に刺激を受けた東京カルチャーをインスピレーションソースに、より落合さんのワードローブに近しいコレクションに仕上げられています。キックオフに相応しい、クリーンかつライトなデザインのアイテムがラインナップしているなかで、個人的に痺れたのがこちらのアノラック。ウエストのドローコードやカラーの切り替えがアクセントになっているので、これ一枚羽織るだけでコーディネートが完結するんです。リラックス感のあるシルエットも秀逸で、シャツやスエットを着込んでも問題なし。今の時期だとショーツに合わせて良さそう。秋口の万能アウター、さっそく見つけちゃいました。
各¥35,000+TAX

FACETASM omotesando
03-6459-2223

NIKE ACG

ナイキ ACGのショーツ

バッグ要らず。

近年“着るバッグ”として、ファッションの世界でも市民権を獲得しつつあるハンティングベストやフィッシングベスト。気軽にアウトドアテイストを演出できますし、たくさんのポケットが装備されているので、手ぶら派のぼくにとってはかなり頼もしいアイテムです。かといって、存在感満載なアイテムだけに、一歩間違えると“休日のおじさん”化してしまうのが難点。そこで最近ヘビロテしているのが、〈ナイキ ACG〉のカーゴ ショーツ。見ての通り“穿くバック”といっても過言ではない収納力。その上、撥水加工まで備わったスグレモノなんです。デザインの効いたポケットなので、Tシャツ&短パンスタイルでも、まったく単調になりません。普段着としてはもちろん、外呑みやキャンプシーンでも手放せない一着です。
¥10,000+TAX

NIKE カスタマーサービス
0120-6453-77

Kearny

カーニーのサングラス

すべてにおいて視界良好。

クルマにしても時計にしても、“ヴィンテージ”という響きは男心をくすぐるもの。どんなにハイスペックなニューモデルがリリースされようとも、時を超えて愛される名品には格別の魅力があります。それはアイウェアにおいても同じ。チタンやアセテート素材がメインストリームを行くなか、ヴィンテージフリークから熱い支持を集めているのが、セルロイド製の一本。加工の難しさはあるものの、独特のツヤ感と顔なじみの良さは、量産では決して表現できません。今回紹介するこちらは、そんなセルロイドフレームとスタイリッシュなスクエアフォルムを兼ね備えた、全方位死角なしのサングラス。現行品でありながらも、年代物に劣らないオーラをまとった至極の逸品です。
各¥35,000+TAX

feets
03-3719-1550

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